極小のカメレオン マダガスカルのアンバーマウンテン国立公園で観察

マダガスカルは、世界のカメレオンの半数以上、または三分の二以上の種がいると言われる。諸説いろいろ聞くが、いずれにせよ、カメレオンを観察するには最適な場所だと思う。

カメレオンファームというような、私設動物園みたいなものが首都アンタナナリボから日帰りで行けるような所にあって、ケージの中に放し飼いにされていて、一度に、多数の種類を見ることができる。

初めてカメレオンを見るのなら、おすすめ。何故なら、自然状態でカメレオンを見つけるのは相当難しいから、一度、脳みそにこういうものだという事を見せた方が実際にフィールドで探すときに各段に気づきやすくなるからだ。

カメレオンの動き、雰囲気、樹のどんなところに、どんな風についているのか、などなど、ケージの中のカメレオンでも初めてだったら、たくさんの経験値が得られる。どんなものかを目に焼き付けてから、野外で探そう。

さて、この小さいカメレオン、日本の名前≒和名はないので、学名だと「ブロケージアミニマ」といいますが、サイズは2~3㎝くらいです。

落ち葉の下や、草の中、樹々がある下に生える草はらのような場所で2016年は探して、見ました。

7年前に訪れた時よりも、数がだいぶ減ったと聞きました。実際に、このときは1匹しか見つかりませんでした。
前回は、多数いたのに。

こんなに小さいですが、世界最小のカメレオンは、他にいます。マダガスカルのさらに北部に位置する離島で、ここ最近5年は経っていない位に新種として発見され新種記載されました。

鉛筆の先上に乗るくらい、1㎝弱ほどのサイズです。

それを見に行くツアーも検討したのですが、無人島で、見つけておかないと、実際に見るのは難しいと。
マダガスカルの人は、約束が難しいのです。直接会って、話して、一つずつ依頼しないと、いくら事前に言っていても、なんにも意味をなさないことが多いのです。

この国の旅行の難しさの理由の一つです。手配が全く手配通りにならない、いくら確認しても意味がないという事が、まま起こるのです。だから、大手旅行会社さんは、同じ場所しかツアーを組まないのです、大変だから。クレームの嵐になるからと思います。

信頼できるマダガスカル人が同行してくれるか?が、この国では最重要事項です。そうでないと、生き物観察の前に、路頭に迷います。

人が信頼できるかどうかが重要なのは、どこの国でも一緒かもしれませんが、日本のようにおよその人がある一定のレベル以上の国にいると、この国の事は、なかなか理解しがたいと思います。日本は人もインフラもすべて整っていて、本当に快適です。

マダガスカルに行くようになって、教育の大切さを、肌で感じました。教育がされないことの怖さ、を実体験しました。

世界最小のカメレオン、どうしても見たいという方が数人いらっしゃれば、アレンジ自体は可能です。何が起こるかわかりませんが。

行ってみないと何が起こるかわからない、アドベンチャーな国、マダガスカルは、特殊な動植物が溢れていて、自然好きなら、一度は訪れることをおすすめする、魅力あふれる国です。が、行くときは、細心の注意を払って、いろいろ選択して安全に行ってくださいね。

いろいろあっても行く価値がある、生き物の特殊さ、面白さは世界のどこと比べても群を抜いてスゴイ場所の一つです。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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