ブログ写真集 ナミビア北部の川に集結 ミナミベニハチクイ

ミナミベニハチクイ

ナミビア北部の国、アンゴラから流れてくるカバンゴ川は、ナミビアに入ると名前がオカバンゴ川に変わる。

そんな川の土手に、繁殖期になると赤い鳥、ミナミベニハチクイが集まってくる。

普段は、ナミビア、ボツワナ、ザンビア、モザンビーク、南アフリカなどの南部アフリカと言われるエリアの各地に、分散して生活している。

しかし、交尾し、卵を産み、ヒナを育てる間の繁殖期だけ、集団で行動するのだ。

相手を見つける機会を増やし、かつ捕食者からのリスク分散なのだろうか。

理由はわからないが、ほぼ同じ土手にやって来る。

その繁殖地にミナミベニハチクイを見にいく。

ミナミベニハチクイはこんな鳥

赤と緑のクリスマスカラーの鳥。

ハチクイは、名前の通り虫を食べる昆虫食の鳥だけど、一般的なハチクイの色はグリーンだ。赤いハチクイは珍しい。

この穴ぼこ一つが、鳥の巣。これだけ穴をあけるのは大変だろう。 この穴から顔を出している姿がたまらない。

夕日の光とミナミベニハチクイはとても親和性が高いと思っている。
8月中旬ぐらいから集まり始めて、交尾をし、ヒナを返し、10月下旬にはまた元の生息地に飛んで散っていくミナミベニハチクイ。
土手の色のグラデーションと言い、多数の穴がまたアートだと思う
シロビタイハチクイ
シロビタイハチクイ

これが、わりに一般的に見られる緑ベースのハチクイのカラーパターン。額に白い部分があり、それが名に付いたわかりやすい名の、シロビタイハチクイ。

舟を乗るところはナミビアだが、川の向こう岸はアンゴラだ。

川はどっちの国なんだろう。

この辺りは人の気配がない。だから問題にならないのだろう。ワニやカバや鳥のほうがよっぽど密度が高い。

午後、暑い盛りを過ぎたころに出発し、夕方日没前に戻って来る感じのリバークルーズで、この鳥を見に出かける。

川の土手にミナミベニハチクイの巣は、穴を掘って作られるので、この土手がなくなると、この鳥はやってこないだろう。

というか一度来たとしても巣が作れないから、移動してしまうだろう。

この赤い鳥、赤い物好きな中国人が縁起ものとして羽を利用するために、ある年、違法に捕獲されて数が減ったと聞いた。

そして、この田舎ではありそうにないが、護岸工事をされて、砂の土手でなくなったら、繁殖地は消滅するのだろう。

微妙なラインでこの繁殖地は守られている。

川にいるほかの生き物

4m級のナイルワニ
4m級のナイルワニ
アフリカハサミアジサシ
下の嘴が長い、アフリカハサミアジサシ
オオヤマセミ
オオヤマセミ 餌をとるために何度も水中にダイビングした後なので、濡れそぼっている

この川の中州ではほかの鳥も繁殖しに来る。

アフリカハサミアジサシ

川の中州で繁殖するので、ミナミベニハチクイより、微妙な状況で繁殖している。

川の水量が多いと中州がなくなってしまうので、移動するとのこと。

アフリカハサミアジサシの嘴(くちばし)をよく見てほしい。

下の嘴の長さと、上の嘴の長さが違う。

下の長い方の嘴を水面に走らせて、魚を取るという。

飛んでいるときの写真は、まだうまく撮影できていない。

この鳥、夜行性で頭の割合に比べ目が大きい。

夜行性の鳥は目が大きいという特徴がある。

最後に

この川には、カバもナイルワニも生息する。

豊かな川なんだろうといつも思う。

ここの夕日はいつも赤くて、美しい。

ここのリバークルーズで、クルーズの気持ちよさを知ってしまった。

人も気持ちのいいこの川が、いつまでも鳥たちの繁殖できる川であって欲しい。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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