睡眠時無呼吸症候群の治療を始めて、1か月少し。
そもそものきっかけは、「無呼吸があるのでは」と指摘されたことが気になってた。実は10年くらい前に初めて指摘された。
高所へ行く前に、一応スクリーニングくらいしておこう。そんな軽い気持ちで、6月に近所の耳鼻科へ相談したら、そのまま精密検査まで進むことになった。
どちらの検査も、自宅に送られてきた器具を自分で装着して寝る方式。正直ちょっと面倒だったけれど、入院検査だったら間違いなく先送りしていたので、家でできてよかったと思う。
検査の結果、AHIが46。
AHIとは、睡眠中に呼吸が止まる「無呼吸」と、呼吸が弱くなる「低呼吸」が、1時間に何回起きたかを表す数値。30以上で重症なので、46は見事に振り切れていた。
つまり、平均すれば1分20秒に1回くらい、呼吸が止まるか弱くなっていたことになる。でも、自覚症状はほとんどなかった。
先生には、
「もう慣れているんでしょうね。いつもエベレストの上で寝ているようなものです」
と冗談を言われた。
いや、そんな高い山には登らない、それならキリマンジャロは大丈夫か⁈と、アホなことを真剣に診察室では思った。実際、睡眠中のSpO₂は80%台前半まで下がっていた。
その結果を聞いたのが、6月下旬で、7月はキリマンジャロと対馬の旅が2つあり、親のこともあって気持ちに全く余裕がなかったから二つの旅を終え、8月からCPAPを使い始めた。
そして、1か月後の検診。
AHIは、46から1.5になっていた。
1時間に46回あった無呼吸・低呼吸が、CPAPを着けている間は1.5回。約97%減である。数字だけ見ると、かなり劇的。
体感はというと、実はまだ「人生が変わった!」というほどではない。ただ、ときどき頭が妙にスッキリしている日があり、朝すんなり起きられる日もある。
私は体は大きいけどすごく太ってないし、鼻に大きな問題があるわけでもない。睡眠時無呼吸は肥満だけが原因ではなく、顎や喉などの骨格によっても起こるらしい。
そう聞いて思い返すと、昔から思い当たることはいろいろある。
子どもの頃、歩きながら寝て電信柱にぶつかったことがある。小学生の頃は毎日お昼寝をしていたし、中学生になってもよく寝ていた。当時はいつも体調が悪く、朝礼や電車で倒れる面倒な体質だった。
もしかして、あの頃からちゃんと眠れていなかったのだろうか。
大学生の頃には、400ccのバイクでツーリング中、走りながら寝たこともある。もちろん寝ようとしたわけではない。緊張しながら運転していたはずなのに、自分でも驚いた。今思えば、死ななくて本当によかった案件である。
現在も、夜間観察と早朝観察が続いて睡眠時間が圧倒的に足りなくなると、突然電池が切れたように起きていられなくなることがある。人と話している途中でも、即落ちすることがある。
睡眠時無呼吸症候群は、心臓や血管への負担を増やし、さまざまな病気や突然死のリスクにも関わるという。
それももちろん大事なのだけれど、最近感じている身体のきつさが、少しでも楽になればいいなと思って、今はCPAPを試している。
たまたま新調せざるを得なかった高度計付きの腕時計、Garminが睡眠中のSpO₂も測ってくれる。医療機器の測定値ではないけれど、私は毎朝それを見て、「今日はちゃんと酸素が入っているな」と確認している。
ツアー中は電源が不安定な場所も多いので、CPAPをいつでも持って行けるわけではない。
それでも、この先、身体や睡眠がどう変わっていくのか。
意識のないうちに外してしまう日も多いけど、あんまり気にせず試している。
ただいま自分自身を観察中。
✳︎写真はついに、撮影できたツシマヤマネコ。この日の朝、2頭に出会えて幸せでした。

