ボルネオ島 フタバガキの旅で出会った鳥

特に珍しい鳥を観察できたわけではないけども、

2種の面白い生態を見ることができて興味深かった今回。

トップの写真は、アブラヤシの葉にとまる、ナンヨウショウビン Collared Kingfisher。

カンムリワシ Crested Serpent Eagle


ボルネオ島では、

本当にたくさん見られる猛禽。

ウソみたいにたくさんいる。

そして、よく見えるところに止まってくれるので、

観察しやすいとってもいい子です。

そのカンムリワシが、

道路の行く先で、

落ち葉をずっと踏み続け、

虫など、生き物をを追い出して捕まえる

という行動をしばらくやり続け、

ついに、トカゲを捕まえ飛び立つというのを目撃した。

ひたすらに足を、地面にふりおろし続けるカンムリワシを見ていて、

ヘビクイワシを思い出しました。

ヘビクイワシは、アフリカにいる一属一種の変わった鳥。

ヘビクイワシも、サバンナで歩いて、

虫が出てきたら、

ひたすら足をキックする風に何度も地面を踏みつけて、

捕まえてを食べていた。

ヘビ食いと名前にあるけど、

そんなにたくさんヘビがいるわけでなく、

ヘビはご馳走で、

昆虫やトカゲなどが主食です。

ヘビクイワシが歩き続けることで、

追い出されてくる虫を捕まえていました。

飛んでる虫にもキックを入れる姿をみて、

器用だと思いました。

今回、カンムリワシが5分以上は、

私たちが見ているにも関わらず、

地面の落ち葉をキックし続けていたのをみて、

ヘビクイワシを突然思い出しました。

なかなか面白いものを見ました。

コサギ Little Egret


世界的にも広く分布していて、

珍しい鳥ではありませんが、

コサギが足を揺らして、水面に入れ、

採餌していました。

私は、初めて見ました。

帰国して調べたら

波紋漁法ということらしく、

論文がありました。

ただ、論文にあった

嘴で波紋を作るのではなく、

脚を震わせながら、

水面に入れるという、

脚での波紋漁法でした。

これも初めて見たので、

驚きでした。

全てのコサギがするわけではないようなので、

ラッキーでした。

よく見る鳥のことも、知らないことはたくさんあり、

ちゃんと観察しないとなぁと思いました。

サイチョウ Rhinoceros Hornbill


ボルネオ島には、

サイチョウの仲間は8種いるけど、

大型のサイチョウの仲間は3種。

その子育てには、巨木が必用なため、

大きなちゃんとした森がないと生息できない。

最も小さいシワコブサイチョウでも、

体長が100㎝を超えてくるので、

遠くに見てもかなり大きく感じる。

3種は、

サイズが小さい方から、

シワコブサイチョウ(Wreathed Hornbill)、サイチョウ(Rhinoceros Hornbill)、オナガサイチョウ、(Helmeted Hornbill)。

今回は、サイチョウをよく観察できた。

サイチョウは、今年3月に引き続き、

縁が強いようで、待っていたら飛んで来てくれた。

感謝!

キタカササギサイチョウという最も数の多いサイチョウを見ていたら、

その鳥を追い払うように、

大きなサイチョウが飛んできた。

何度見ても、目を奪われる美しいとり。

嘴の上にのっているもの、

カスクというが、

これが赤いサイチョウとオナガサイチョウは、

中国の工芸品に使われ乱獲されていると、

ナショナルジオグラフィックでショッキングな記事と共に写真を見た。

オナガサイチョウは、

自分が仕事でマレーシアに行きだした20年前ごろは、

まだ見ることが出来たのに

いまやほとんど見るのは無理と言われるほどになっている。

10年、20年で見られない鳥が増えているなんて、

本当に悲しい事。

カスクは、

年を重ねるほど、立派になり、

雄の方が大きい。

でもペアで見ないと、

それなりに年を重ねた個体だと、

雄か雌化ぱっと見はわからないが、

虹彩の色が、

赤いのが雄、

白いのが雌なので、

よく見ればわかる。

それは、自分は後から確認してるくらいですが。

という訳で、下の写真の個体は虹彩(目の中の瞳の周り膜のこと)は赤いので雄。

正面からみるとリーゼントに見える(笑)

夜間観察で観察した鳥

オオフクロウ Brown Wood Owl
マレーウオミミズク Buffy Fish Owl
コシアカキジ Bornean Crested Fireback ♂

自分のカメラ、オリンパスOMD EM1 MARKⅡでは、夜は近距離でないと撮れないので少しですが、フクロウ2種と、樹の上で寝ているキジは撮影できました。

ほかいろいろ一挙公開

シロハラウミワシ White-bellide Sea Eagel 若鳥
カザノワシ
クロバンケンモドキ Black bellied Malkoha

顔が写せなかったのですが、オオアオバト 実を食べに来ていました
イソシギ
カンムリワシ
チャムネバンケンモドキChestnut brested Malkoha
コゲチャキンパラ Dsuky Munia 固有種でここにはたくさんいたのですが、粘って撮らなかったので証拠写真にもならないレベルですが、茶色い小鳥です。
スンダエンビコウ Storm’s Stork
ミドリカラスモドキ Asian Glossy Starling
ルリノドハチクイ

 

 

キタカササギサイチョウ これはたくさんいるサイチョウの仲間。

コシアカキヌバネドリ Scarlet rumped Trogon
本当によく眠っていたのか、目をつぶった写真しか撮れなかった。
キュウカンチョウ 野生のキュウカンチョウはここにいます。
シラガシキチョウ White-crowned Shama 固有種 声のいい鳥

 

カスク casqueは、フランス語

今回、カスクをグーグルで検索してみたら、

フランス語でヘルメットという意味だと、知った。

初めて行った20年前くらいのマレーシアで

初めてサイチョウを見て、

カスクを知って、

英語辞典で調べても出なかったのは、

フランス語だったせいだと、いまさら判明した。

ブログ書いててよかった。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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