見たい写真展が終わってしまうと、
焦って先日、出かけてきました。
やっぱり行って良かった。
極楽鳥、フウチョウをいつか見たいと思っている方、
ぜひ終わる前に、
足を運ばれた方がいいです。
東京都写真美術館
東京都写真美術館は、
恵比寿ガーデンプレイス内にあり、
JR恵比寿駅から、
動く遊歩道などを使って、
展示室の入口までは10分程度で行かれます。
2階展示室が嶋田さんの写真展です。
入場前のビデオ
以前に、ここに来た時も、
入場前に流していたビデオに目を奪われ、
しばらく見入ってから、中に入ったのですが、
今回はさらにビデオにくぎ付けで、
ひと通り見てから、写真展の中へ。
パプアニューギニアのフウチョウ、
赤と黄色の雄のカラーリングが派手で美しい、
オウゴンフウキンチョウモドキ、
と
尾羽の先にヒラヒラがついたヒヨクドリ
の映像をたっぷり見てから入場したので、
気分はすっかりパプアでしたが、
極楽鳥の写真は最後の部屋まで、
しばしおあずけとなりました。
歴代の作品多数展示
嶋田さんが、初めて野鳥撮影したモズ、
代表作品のカワセミ、アカショウビン、シマフクロウなど国内の鳥が続きました。
嶋田さんの歴史を写真と共に見せていただきました。
極楽鳥・フウチョウ
極楽鳥、フウチョウという鳥の仲間がいます。
鳥好きには、有名な鳥ですが、
雄の羽が形態的にも、色彩的にも、
特異的に進化し、
大変美しい鳥で、
39種います。
雄が派手に着飾る方向に進化し、
地味な雌が、
雄を選びます。
世界最古の森とよばれる、
深い熱帯雲霧林にそれらが生息しています。
進化論で有名なダーウィンと同じ時期に、
ダーウィンとは別に自然淘汰説に基づく進化論を思い至った人、
アルフレッド・ラッセル・ウォレスという人、
彼が書いた『マレー諸島』の本の中で、
“この素晴らしい鳥をその原産地の森林で見た、
また極楽鳥の多くの標本を手に入れた唯一のイギリス人”
と自慢気に書くような、
人を魅了する美しさをもつ鳥です。
展示室の最後の部屋が極楽鳥・フウチョウの部屋
入口のビデオで、
魅了されたオウゴンフウチョウモドキをはじめ、
オジロオナガフウチョウ、
タンビカンザシフウチョウ、
ヒヨクドリ、
アカカザリフウチョウなどの、
極楽鳥の写真がありました。
大きくされた写真は、
光の反射によって見える色、
構造色の美しさがひときわ目立ち、目を奪われます。
私が鳥の写真が好きな理由の一つに、
実物の鳥を自然界では、
ゆっくり見ていることは難しいので、
写真で見て初めて知る、
鳥の美しさ、
形の面白さ、特徴、カラーリングなどをよく見ることが出来るからです。
写真で撮影さへできれば、
じっくり見られます。
考えてみたら、
もっとよく見たいというのが原動力になって、
写真撮影をしているのかも知れません。
その鳥が生息している環境がわかる写真、
風景の中の鳥の写真も見たいですが、
鳥そのものの写真をたくさん見たいという欲求があります。
パプアニューギニアの鳥の写真のボリュームが一番大きかったので、
贅沢を言ってはいけないとは思いますが、
出来れば、
もっとたくさんたくさんあるだろう、
嶋田さんのフウチョウの写真を見たかったと正直なところ思いました。
また、パプアニューギニアの森で撮影されたランの写真は興味深く見ました。
鳥はビデオの方が面白い⁈
鳥は動くものなので、
今回、ビデオを会場で複数上映していましたが、
私は写真よりも映像に心を動かされました。
写真だと当然ですが、
瞬間の切り取りなので、動きませんが
映像だと、動きがあり、
生態がわかり、ワクワクしてきました。
どちらもいい面があると思うのですが、
両方、今回見せていただいて、
改めて、
映像はすごいなぁと、
映像の世界になるだろうと感じました。
会期は23日(月)まで
もうすぐ終わってしまうので、
鳥好きな方、
パプアニューギニアに行きたいと思っている方、
極楽鳥を見たい方、撮影したい方は、
ぜひおすすめです。
極楽鳥・フウチョウを撮影・観察するには?
最近はパプアニューギニア(国)の治安が以前よりもいっそう悪くなり、
行きにくくなってしまったので、
パプアニューギニア島の西、
インドネシア側の西パプアへ
極楽鳥の旅は世界的にシフトしていますが、
私もまだ行ったことはありません。
極楽鳥を見たい方はたくさんいらっしゃるので、
少し現地が落ち着いたころに
行かれるようになればいいなと考えています。
お得情報
9月16日(月)敬老の日は、65歳以上の方は、観覧料500円が無料。
通常は、大人700円、学生600円、中高生と65歳以上500円です。