発情は一瞬じゃなかった — ライオンとオドリホウオウで見えたこと

同じ日のフィールドで、

まったく違う「発情」を見た。

ひとつはライオン。

静かで、やわらかい空気の中で繰り返される交尾。

もうひとつはオドリホウオウ。

草の中で、何度も跳び続けるディスプレイ。

この2つを続けて見たことで、

発情とは何かを、改めて考えさせられた。

オドリホウオウの観察(動の発情)
行動の流れ

– 草の中でジャンプを繰り返す

– 草丈より上がった姿が、視界に一瞬現れる

– ジャンプには強弱があり、時々より高く跳ぶ

– 一定時間跳び終わると少し高い場所に移動して休む

– また地面に降りて繰り返す

ピーク → 回復 → 再開 の繰り返しだった。

メスの存在

– メスは地面側にいる(チラッと見えた)

– オスはそれに向かって跳んでいる

見せる相手がいる行動だった。

体の形(ディスプレイとしての形態)

– 尾羽のカーブ:流線型で強調された形

– ジャンプ:ピーク行動

– 羽を広げる:視覚的な最大化

繁殖期には、普段はメスと変わらないような茶色い羽が、黒く長くゴージャスに変化し完全に「見せるための体」になっていた。

繰り返す発情

オドリホウオウは一度では終わらない。

– 何度も跳ぶ

– 何度も見せる

– 選ばれるまで続ける

一発では成立しない発情だった。

ライオンとの共通点

一見まったく違うが、本質は同じだった。

– ライオン:短い交尾を何度も繰り返す

– オドリホウオウ:ジャンプを何度も繰り返す

どちらも「繰り返し」によって成立に近づく。

決定的な違い
ライオン

– すでに関係が成立している

– 内側で進む(ホルモン・神経)

– 静かで優しい空気

関係の中で成立する発情(内向き)。

オドリホウオウ

– まだ成立していない

– 外に向けて見せる

– 激しく動き続ける

選ばれるための発情(外向き)。

発情とは何か

今回見たことでわかったこと。

発情は一瞬の出来事ではなかった。

– 状態として続く

– 繰り返される

– 少しずつ成立に近づく

まとめ

発情は同じでも、

ある種は静かに関係を深め、

ある種は全力で自分を見せる。

そしてどちらも、

繰り返しの中で成立していく。

発情は一瞬の出来事ではなく、

繰り返される中で、少しずつ形になっていく状態だった。

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橋場みき子

生きものに出会うために自然の旅に出かけてその環境の動植物を観察してメンバーと気づきを共有し楽しむのがライフワークです。自然の旅はリクエストに応じてご案内もしますし、自分が行きたい場所、出会いたい生き物の情報がが入ってくれば、声をかけて二人でも、いなければ一人でも出かけます。今年は新しい情報、人との出会いが多く違う世界が見えてきました。同じような感性の方と出会いたい。そのためにはどうしたらいいのか?を最近よく考えています。

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