マダガスカルは、5回行き、その度色々あって、思い出深い国。
アフリカ大陸の右下にある島だが、文化的にはアフリカではなく、アジアな国だ。
米が主食で、田んぼがあるし、人も小さめで、色は黒いというより、茶系(濃い、薄いあり)の肌色だ。
日本人が行けば、アジアを感じる、昔の日本の雰囲気があると、一緒に行った皆さんもよく言う。
その国の言葉「サラーマ」は、おはよう、こんにちは、こんばんはのいずれの時間にも使える万能な挨拶言葉だ。
それが、今回、フィリピンのセブ島で使われている言葉、ビザヤ語に同じ音の言葉があると聞いてびっくりした。
ここにもあったか、マダガスカルのルーツが。
ただし、ビザヤ語では、ありがとう!の意味。
セブ島にも水田が広がり、かかしがあって、この風景はマダガスカルに似てるとも言う。
マレーシアのボルネオ島のお墓の文化、石棺を岩山の隙間に入れる、を見た時もマダガスカルの一部にあるのと同じだと。
気づいた都度、現地のガイドや、先生にも伝えたが、アジアとマダガスカルの文化のつながりを知ってる人はいなかった。
マダガスカルの研究者くらいなのかもしれない、そんな事を気にしているのは。
もともと、アジアから海を渡ってきた民族が、マダガスカルに入っていることは既に知っている。
が、どうもいろいろ混ざってる様なのだ。
それが、時々、今回みたいに分かるのが楽しい。
いちいちメモしてこなかったことが、悔やまれるが、あと2つ3つあった気がする。
人類がアフリカから生まれ、全世界に歩いて広がった。
そして、船が作れるくらいになって、今度は船で、また世界に渡った。
こういうのに、すごく、ワクワクする。
鈴木光司さんの『楽園』という本が好きで、何度も読んでいた。だから、この手の話が気になるのかもしれない。
海に広がっていった民の話を、ゆっくり本で読んでみたい。文献も探してみたい。
ああ、また、やりたいことが増えてしまった。