木原浩(きはらひろし)さんは、植物写真家で、
前職で、お仕事をご一緒させていただいた方です。
新しい本のフライヤー、ご案内を送ってくださり、
早速注文しました。
「日本の植物を再発見する本
ひたすら植物を撮影して40年。
その撮影行で撮りためた写真の中から、季節を代表する花、
めったに出会えない花たちを選りすぐり、
様々な情報を思いつくままに書き連ねてみた。」
と書いてあり、
あぁ、
日本の植物全盛期の写真が、
木原さんの語り口で読めるなんて最高だと思いました。
植物のこと、
まったくわからないまま、
植物を観察する旅をつくって手配して添乗し、
7年ぐらい過ごしました。
その初期の段階に木原さんと、
植物のこと、
右も左もわかっていないような状況で、
西表島や南大東島へご一緒し、
ご参加者とは別枠で、
さまざまなことを教わりました。
とてもやさしい方で、
照れ隠しだと思うのですが、
わざと口の悪い人を演じているような口ぶりで、
はっきり言われるので、
学びが大きかったのでした。
飲んで話している時に、
大きな概念で見ていることを感じて、
この人かっこいいなぁ~と思ったり、
さまざまなこだわりが本当に格好良くて、
素敵な方、
その豪快で繊細なところに憧れました。
花の花期について、
毎年悩んで、
そして春がくると
本当に胃が痛くなっていましたが、
ある時それをこぼしたら、
それについてのエッセンスを、
木原さんの定義を
惜しげもなく教えてくださり、
迷った時は、今でも思い出しています。
花、植物との出会いも一期一会で、
本当にばっちりなタイミングで出会える瞬間はそう多くはない。
ある植物写真家と、ものすごく花期がどんぴしゃりな
それはそれは幻想的な花園に出くわした時、
これは10年に一度のレベルだよ!と言われ、
私たちの何十倍も野外で、
植物を見ている人が言うのだから、
花の咲く時期に、
タイミングを合わせて見にいくという事は、
本当に難しいことだと改めて感じた。
出会た時は、自分たちのラッキーを喜び、
花の神様、自然の神様に感謝した。
だから、自然観察の経験値の高い方ほど、
タイミングが外れた時でも理解してくださった。
その年の季節の進み具合や、当日の天気が悪くて
目的の植物がよく見えなかった時に、
悪しざまに言われて傷ついた時もあったけど、
「自然は最善を尽くしても、そんなに優しいもんじゃない」
ということをあの頃、自然にたたき込まれた気もする。
そのくらい、本当にその花の最盛期の状態で出会えることは少ない。
だからこそ、その出会いがたまらない。
その一瞬を切り取った、
木原さんの植物写真を見たい。
そして、読みたい。
木原さんの書いたものが読んでいて面白いのは、
『婦人公論』で知っている。
あぁ~早く読みたいなぁ、見たいなぁと、
久しぶりに本が届くのを心待ちにしています。