自然のものは、タイミングがすべて。
花が咲いている時期は、数日間から1週間とか、種によってもさまざまだけど、もっとも美しい時というのはかなり短い時間に限られている。
いま目の前の花が、ドンピシャのいい状態なのかどうかは、見ればわかるようになってくる。自分だけでなく、ご案内していたお客様も、相当のキャリアを積まれている、自分で歩いて、見て、撮影してきた経験が長い方も多いので、花の良しあしは見ればわかる方も当然多い。
しかし、ツアーの日は、決まっている。お天気も神のみぞ知るで、選べない。
そして、その年の気候は、毎年違う、よくわからない。春が早いのか、遅いのか、日照が足りてるのか、不足してるのか、自然は不確定要素ばかりだ。
なので、花期がピッタリの美しい花を目の前にしたとき、本当にうれしくてたまらない気持ちになる。
どんなにつらくても、きつくても、あぁよかったぁと感じる。出会えて感謝の気持ちで満たされる。
そんな風に去年思えた、奄美大島のカクチョウランです。
屋久島などでも見られますが、大ぶりで、派手なランなので、盗掘され、よく民家のお庭でみかけます。
タイミングが悪くて、自分が植栽でなく、美しいカクチョウランをしっかり見たのは去年が初めてでした。うれしかったぁ。