タンチョウ 川の中で夜を過ごす鶴 厳冬期の北海道・釧路に行くわけ 

タンチョウを見に行く有名なポイントが、釧路空港から30分くらいで行ける場所の川にかかる橋の上にあります。

タンチョウは、川の中で寝るため、日の入りに川に飛んで帰ってきて休みはじめる様子と、日の出あとの川で過ごす様子を見ることができます。

タンチョウを見るだけなら季節のいい時にもちろん見れますが、今回行った場所に冬に行くと、日が登り、すこしずつ明るくなる中、川のせいで発生する朝もやが少しずつ晴れ、集まって休んでいたツルが徐々に動き出すのが見られるので、厳冬期にわざわざ見にいく人がたえません。行った時も、真っ暗なうちは10人くらいと少なかったのですが、最終的には50人以上にはなっていました。

朝もやの中から浮かび上がるタンチョウの絵は、それだけで美しいので、写真を撮る人には人気が出るはずですが、何しろ寒い場所で、鳥が好きか、そんなシーンを自分が思う絵で撮りたいという人以外は行きたいと思わないかもしれませんが、興味がある人は一瞬でも行ってみることをおすすめします。

夜明け前の6時前には現地入りして、完全に日が出てしばらくするまでおよそ1時間30分位はいましたが、夜明け前の道路に表示された気温、マイナス17度の世界でタンチョウが見えてくるのを待つということをして、久々に骨の髄まで冷えました。

タンチョウが川でねるのは、外敵から身を守るためで、川の中央に集まってねるのですが、タンチョウも日の出と共に翼をバタつかせたり、移動したりと動き出したあと、寒いせいなのか、日がすっかり上がった後は、また動きが減ったように見えました。

冬の間は、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリで、朝9時に餌をまいているので、9時以降は徐々にそちらに移動して飛んで来るのも待ちました。ビジターセンターがあるので、色々質問したかったのですが、団体対応中でクローズされていて入れずに残念。冬の集まり具合の変遷や、夏の分散具合、可愛いヒナが出てくる時期などについて具体的に聞いてみたかったのでした。

今回、2月2日から6日まで、釧路→根室→羅臼→女満別と移動しましたが、いちばん寒くて辛かったのは釧路でした。でも、全然懲りていません。寒いのはすごく苦手で、今回のメンバーで一番寒いのがダメなのも私でしたが、またちゃんと攻略して出直したいと思ったのでした。

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橋場みき子

生きものに出会うために自然の旅に出かけてその環境の動植物を観察してメンバーと気づきを共有し楽しむのがライフワークです。自然の旅はリクエストに応じてご案内もしますし、自分が行きたい場所、出会いたい生き物の情報がが入ってくれば、声をかけて二人でも、いなければ一人でも出かけます。今年は新しい情報、人との出会いが多く違う世界が見えてきました。同じような感性の方と出会いたい。そのためにはどうしたらいいのか?を最近よく考えています。

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