12月1日にクリスマスディスプレーを整える人を見かけて、
この写真を思い出した。
背景がグリーンで、
赤い顔やくちばし、
そしてひときわ目立つ赤い足の鳥たち。
そのカラーリングから、
撮っている最中に、
クリスマスっぽいし、天然のリースみたいと思った。
枝にみんなで止まって、
重さでぶらんぶらんして、
遊んでいるようで、
楽しそうに見えた。
コウヨウチョウ(Red-billed Quelea)という、
赤くなるからその名がつけられたはずのこの鳥は、
その数、100〜200羽、
時にはもっっと大きな群れで動くので、
最も数も多く、見やすい鳥。
アフリカでは分布も広く、
よく見る。
だけど、
こんなに赤いコウヨウチョウをたくさん見たのは、
この時が初めてで、
12月にはいって、
この鳥の繁殖期がすでにスタートし、
オスがきれいに着飾っているタイミングだからこその美しさ。
よく行くタンザニアでは、
こんなに赤くなっていることはなく、
別の鳥と思うほどの、
茶色い地味なコウヨウチョウしか見かけない。
写真の5羽のうち
一番上のくちばしがクリーム色の鳥以外はすべてオスで、
普段と違う赤い色をまとっている。
この赤くなるパタンが、個体差が激しく、
知らないと別の鳥のようにも見える。
観察地は、南アフリカ南東部のクワズール・ナタール州。
時期は12月。
南アフリカを旅するのに、
12月になってからは危険。
それは、
南アフリカの多くの人々がクリスマス休暇をとり始め、
宿泊先のB&Bやロッジ、町のレストランなど、
開いてるところは混み、
閉まるお店も出てくる。
郵便局が機能しなくなるという、
嘘みたいな話も聞いた。
でもアフリカで旅をしていると、
いろんなことが起こるので、
現地でそんな話を聞くと、
そうだろうなぁと思う。
トラブルが起こりやすそうな時期に旅はしたくないが、
でも、鳥が美しい時期にできれば訪れたい。
そう思わずにはいられない出会い。
今年も、今ごろ、
きっと赤くなっているでしょう。
撮影日 2017年12月6日
撮影場所 南アフリカ クワズール・ナタール州 KwaZulu-Natal