帯状疱疹と自然の旅

はじめに

この夏の病後、元々予定していた2本のボルネオの旅をなんとか出発し、2本目のツアーの全ての観察が終わり、皆さんに楽しんでいただけてよかった、ギリギリ身体ももったなと思ったのもつかの間、帯状疱疹からきていた頭痛(とわかったのは後から)によりダウンしました。

自然の旅の後に、帯状疱疹になる方が過去にいらしたので、空港で最後に別れる時は、1. ゆっくり休んで疲れをとってくださいね。2. 帯状疱疹になる方が時々いらっしゃいます。疲れていないようでもそれは興奮してるだけ、アドレナリンのせいで普通の旅より身体は疲れてます。と必ず2点をお伝えするようになって長いのですが、実際に自分が帯状疱疹になったのは今回が初めてでした。

自分でなったらやっぱり気づきが多かったので、書き残します。先日の肝炎もそうだったけど、自分の習性上、膨大なメモを記録したけど、その後もしばらく具合が悪くてまとめるに至らず、あのウィルス性の肝炎になる若者が意外に多いと先生は行ってたから、なった人が探してどんな経過をたどるのか一例でもブログで読めたらいいよねと思う、結構辛かったから。

帯状疱疹とは

ウイルスによって起こる病気で、水ぼうそうになったことのある人なら、免疫が落ちている時になる可能性がある。過度なストレスや疲れが原因といわれるが、80歳までには3人に1人がなるという位、割と多い病気。死を考えるほど痛いと書いてあったニュースを見たが、自分の頭痛も過去最大に痛くて、痛み止めも効かず、帰りの機内で泣きました。強い痛みの後に水疱の湿疹が出る、先になんらかの激しい痛みがやってくるのは、なってから後から知りました。

自分の症状

具体的に書いていくと
・右の耳の下あたりに激しい痛み(ハンマーでドーンと殴られる感じ)があり、それが6日間続いた後、その後に皮膚に水疱がでた。水疱が出るまでのあいだの殴られる様な痛みの頻度が段々高く(一番ひどい時でも15〜30秒以内に1回)痛みも徐々に強くなっていった。右側だけの痛みだったからてっきり今年になって復活した偏頭痛だと思って、偏頭痛の薬を飲むが効かず、ロキソニンで対応したけど、3日目の夕方に激しく強い頭痛に襲われ、倒れそうになり、その後は薬を飲んでも痛みは引かず、帰国日だったので、とりあえず休めるだけ休んで(皆さんがお土産を買う時間と夕食の間に車で横になる)乗継空港では参加者の方に手伝って頂いて、何とか帰ってきた。ロキソニンも、夕方に飲んだ時は効かないというか、痛みは取れなかったけど、深夜に飲んだ時は、1日の疲れと痛みのせいで疲れ果ててたのがよかったのか、いくらか眠れ、成田空港に着いた時は、中継地のブルネイよりは元気でしたが、ヘロヘロで大きな声は出せず、自宅にギリギリ帰れるレベルで、この時点では水疱などの皮膚症状は何もありませんでした。

・帰国後、翌々日に起きてすぐ、首の異変とぶつぶつと水疱が出てるのを自分で見て、帯状疱疹かもとすぐ思い、即、皮膚科に行って、帯状疱疹と診断される。抗ウイルス薬をもらい2日ぐらいで落ち着くけど、飲み切る様に言われる。でも、3日経っても実際には痛みは落ち着かず、心配になって病院にまた行った。

・皮膚症状は、帯状疱疹の水疱がひどい状況は2週間位で落ち着きはじめたけど、1カ月たったいまでも一部首の部分が痒くて、夜はよく眠れない。かさぶたになり、あと少し、よくなってきてると家族には言われるからそうなんだろうとは思う。塗り薬の痒み止め(ステロイド材のアンテベートとベタメタゾンは水疱が治ったら処方された)はまだ手放せない。

・帯状疱疹の痛みは片側だけに出るのが特徴だが、確かに頭痛も水疱も右側だけに出た。

・頭痛の対応として、痛み止めが大量に出た。ツートラム100mgとノイトロピン4単位とロキソニン。抗ウイルス薬を飲んでも、ひどいのが変わらないので、病院に再度行ったら、ツートラム倍量とノイトロビンが出された。

・最初の痛みも頭痛からだったが、水疱が出ても頭がずっと痛くて、皮膚もピリピリ痛くてとにかくずっと痛い感じだった。でも、我慢できない痛みのピークは水疱が出る前の頭痛で、水疱が出て、皮膚科でもらった薬を飲んだら頭が痛いのもマイルドになり、そのうち無くなった、皮膚の痒みは残ったけど。

・ツートラムとノイトロピンという、神経系の痛み止め(麻薬に近いと言われた)とロキソニンとそれらを飲む際に吐き気どめや胃薬を合わせて飲んでる。

・水疱の出た箇所は、首が1番ひどく、次に頭皮の中、そして、顔の一部アゴからフェイスラインにかけて、でも顔はそれほど沢山でなかった。幸いにして、顔面神経痛などは現在のところ出てはいない。

・帯状疱疹への治療は、抗ウイルス薬と痛みどめを飲むこと、安静、栄養、睡眠と言われたが、まる3日立っても頭痛が治らないと訴たらこれ以上は入院して1日2回の点滴しか対応できないと言われ、土曜の午前中の代替で診てくださった先生が「今日、僕この後○○病院に行くから午後に来てくれたら入院させてあげるよ。」と言ってくれたけど、夏の肝炎の時の入院が悪環境で眠れず、ドクターとのやりとりも含めて未だややトラウマなので、それは断り、痛み止めを増やしてもらった。

現在

頭痛の症状が出てから丸1ヶ月以上たった。薬を飲み忘れて全身倦怠感が出て、ひどく具合が悪くなったことが途中あったけど、そろそろ大丈夫だろうと思い、薬を抜いてみて様子をみてる。痒いだけで、頭痛はない。

多くの人がなる病気

80歳までに3人に1人がなる、60代を中心に50〜70代に多いらしいが、過労や外レスで全ての年代で発症する可能性がある。実は、娘は保育園時代になっている。かなりレアケースで、私はその時、虐待を疑われたくらいだ。「お母さん何したの?」と聞かれ、その時は疑われてることもわからなかったが、後から小児科医の姉に話したらそう言われた。話がそれるのでやめるが、10か月ぐらいの時に親子スイミングの講習に行って水疱瘡に感染し、知人が発症したから気をつけてと言われすぐに水疱に気づき、すぐ薬を飲み軽症で済んだが、その後2,3歳位の時に帯状疱疹になった。

後遺症が怖い

自分がなったら、帯状疱疹後の後遺症で苦しんでる人が母や友人知人の知り合いに多くて5人もいた。それも顔面神経痛で大変な話しばかりを耳にした。目が開かない、顔がひきつるなど。母のコーラスのメンバーはそれを苦にして、外に出るのが嫌になりやめてしまったと聞いた。

私も頭が痛いのが治らなくて皮膚科の先生に何度も聞いてしまったが、神経が痛んで痛みが出てるから、その痛みは3週間か、3カ月か、3年かいつ無くなるかわからないと。痛み止め飲むしかないと言われて、そんな長期間飲んだら身体にかえって悪くないのか? そんなに皮膚科は痛み止め出してくれるんだと思ったし、色々心配になったけど、とりあえず痛いうちはありがたく飲みました。

痛み止めは、大きく2種類

痛み止めは2種類ある。時々ドーンとくる様な痛みは神経由来で、そういう痛みには、神経に直接作用させる痛み止めがあり、今回初めて飲んだツートラムやノイトロピンは神経系の痛み止めにあたる。

もう一つ、骨折や抜歯など理由があってずっとズキズキと痛いいたみ、それらにはロキソニンが効く。また、ロキソニンが効かないときは、イブプロフェンを追加で飲むといいとも脳神経外科で言われ、処方された。(今回、水疱が出る前は、頭が痛すぎたので頭痛外来のある脳神経外科に行きMRIも撮ったが問題なし)

痛み止め問題

こんなに痛み止めを飲んでいいのだろうか? と3週間目ぐらいから思い始め、そろそろやめたいと思って、薬を抜いたりしてみるが、そうすると痒くてたまらないことになる。頭痛はたまにくる程度になったから、我慢できるといえばできるけど、睡眠が既に十分浅いのに、もっと眠れないのは困るなぁと。皮膚科のドクターは、総合的には見てくれず、痛みには痛み止めという感じだ。近日中に病院に行こうとは思ってる。

内科医の友人が、痛い時に痛み止め使った方が早く治るんだよね、理由はわからないけどと言っているのを聞いて、それは確かに聞いたことあるし、どうしたもんかなぁとも思った。ドクターの言う通りにすればいいと読んでいて思っている方もいるかもしれないけど、自分の体は自分で守るというつもりで私はいる。

かつてのステロイド問題

過去30代の子育てと仕事(添乗)の両方が忙しい時に、顔やいろんなところの皮膚湿疹で痒くて眠れず、ステロイドを長いこと飲んでいた時期がある。一年半くらい飲んでて、ある時薬をもらいそびれてツアーに出るはめになった。意を決して行き、明日から痒いのが始まるんだと思ってたら、痒くならなかった。それどころか薬が段々切れてきて、頭のモヤが晴れて、こんなに爽やかなのはいつぶりだろうというのを、北海道の朝に感じ、あぁもしかして私いらない薬をずっと飲んでたんだと気づいた。そんな経験があるからの今回の心配ではある。

痛みとのつきあいが難しい

自分は痛みにはそこそこ強いつもりでいたが、今年肝炎で入院して寝たきりになった時に偏頭痛が出てとても辛かったが、肝炎の肝臓に悪いからと偏頭痛の薬を出してもらえず、ひたすら痛いのを我慢させられた。あまりに痛くて、退院しようかとも思ったし(特に治療されていなかったので、書くと長いので詳細はまた)、自宅に帰って持ってる薬を飲みに行こうかとも真剣に考えて家族にも相談したけど、それは案の定止められて、それに従った。とにかく、痛みから逃れたかった。

また、寝たきりになったせいで筋肉が落ち元々あった頚椎ヘルニアによる痛みが明確に出て右首と右腕が継続的に痛く、現在整形外科にも通っているが、そこでも、今回も痛みとは付き合うものでとまた言われ(以前から言われている)、痛み止めがもらえずに過ごしていた。首、腰の痛みは娘を産んでからの長い付き合いでもっとひどい時もあったけど、なんとか付き合って今に至る。望遠レンズがついた私のカメラは小さいけど2キログラムはあって、今回痛みがひどい時はとても持てそうもなく、写真も撮れない身体になったんだと精神的にかなり落ち込んだ。でも、そんな痛みが今は非常に弱い、帯状疱疹で出た薬のお陰だ。劇的に首や腕は痛くなく、ほぼ普通に動かせ過ごせ痛いことを忘れられる。それはそれで、QOLは久しぶりにとてもいい。それでも、痒いからよく眠れてない。痒みと痛みは一緒だと前にも説明されたけど、それはよくわかる。皮膚科はバンバン痛み止めをくれて、整形外科は出さない。ドクターはもちろん違うけど、何か気持ちが悪く、違和感を感じずにはいられない。

いま

今後どうしようかなと考えている。とりあえず、今年、後2か月は無理しないで過ごすことを心に決め、体を整えるつもり。またどこにでも行ける体に、体に負荷のかかるトレーニングができるまでの体にもっていきたいと思って、自分の状態を観察中。思えば、1年前の今頃に行っていた南極への旅から体調を崩した。年齢的に51歳で更年期もあるし、色々あるし、トータルで相談できる人を探そうと思ってるが、ぼつぼつ焦らずいこうと思う。まだ波はあるけど、もうだいぶ元気になり、健全に先も含めて考えられるぐらいに復活してきました。旅の帰国時にお世話になった皆さん、ありがとうございました。一緒だった方には驚かせてご迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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