ボルネオ自然の旅 写真紀行 2023年10月 No.1 オランウータン雄からスタート

10月のボルネオは、普段は本格的に登山をしているグループの方をご案内。自然観察はほぼ初めてのメンバーで、出発前のメールでくる質問が段々私を不安にさせたけど、全くの杞憂に終わった。

私が思うに、普段ストイックに山に登りトレーニングに慣れているから、最初は戸惑いつつも、初めてのバードウォッチング、自然観察にも果敢に挑戦していける胆力がある。そして日々変わっていく様子に私は正直とても驚いたし、伝えたことを素直に学ばれ、それを仲間に楽しそうに伝え教え合ってて、すごい勢いで日々吸収していかれる。最初の心配が嘘のように、最後の二日は皆さんそれぞれのスタンスで探鳥や撮影をしていて、オオミドリヒロハシというすごく美しい鳥が出た時に、みんながそれを見ようとしていたのを確認できて私は安心したし嬉しかった。バードウォッチングのやり方を、長期ツアー中に大勢に一度にお伝えしたのは初めてのことで、これほど一度に興味をたくさんの方に持っていただけたのも初めてで、ふりかえればこの旅で最もエキサイティングなことでした。

そんなことよりも、10月のツアーもミラクルがいっぱいで、運に恵まれた旅でした。それは、自分が何かしたという感覚は全くなく、普段、仕事で探鳥をしている方と先日話をしていて気づいたのですが、私は、普段、なんとかして鳥を見せようとしていることは全くしてないと気づきました。

自分がやれることは限られているし、観察が最大限に楽しめる状況、条件をお膳立てをしたあとは、皆が(←こことても大事)探鳥のルールを知り守りさへすれば、鳥との素晴らしい出会いは自然に可能になると考えていて、自分の頑張りがそこに反映されると思ってなく、すごくいい時もあるし、そこそこもある。でも、それも自然で、それを含めて楽しめる人が自然の中で楽しめばいいと思ってるからだと思います。

前書きがすっかり長くなりましたが、写真でどんどん観察したもの紹介しますね。

初日は、夕方のボートからの観察でした。キナバタンガン川の支流でのことでしたが、最初に出会ったのが、なんとオランウータンの成獣の立派なオスで、唸り声をあげて、食事中でした。

ボートをしばらく止めて待っていました。大きな体が段々見えてきたけど、肝心の顔が見えない、あと少し、、、動いて欲しいと念じていましたが、その後、あっさり出てきてくれて、しばらく落ち着いてその場に止まっていました。

唇を少しだけとがらせて、、唸ったり

目線を動かし、周りの様子を伺っていました。

写真のピントは甘いですが、眼差しは鋭く、双眼鏡やカメラ越しでもドキドキしました。

縦位置の写真も撮りたくなって、画面いっぱいに撮りました。

オランウータンというかサルの仲間にそれほど興味が強いわけではなかったのですが、さすがに先月に続き、こんな立派な個体にあってしまうと色々知りたくなって、本を読んでいます。

↑この時は、めいいっぱい唸ってました。

クールな目つきに人と変わらない様な人間らしさを感じます。

背中の毛はこんな感じで中央は毛が生えてないのは寝るから? これが普通なのか? 初めて見たのでよくわかりませんが、今度、背中を見る機会があったら確認したいです。

ボルネオは今回で自分は8回目ぐらいですが、こんなに立派なオスとは、初めて出会いました。9月のオスよりも顔の出っ張り(フランジ)も体も大きいので、ガイドが40歳以上と言ってるのもそうだよなぁとわかりました。(9月の個体は37歳と個体識別されていたので)

大きなオスは、なかなか見えるところに現れないというのを聞いて、そうだよねと。食べてる時とはいえ、出てきてくれて感謝。

一番最初にこんなものを見てしまうなんて、今回もすごい旅になるかもしれないと思ったのは言うまでもなく、

1ツアーで一度あるかないか位の激しくラッキーなオランウータンの雄との出会いは、またしても一気にテンションが上がり、大汗をかいていました。

この青い鳥は、クロエリヒタキのオス。水浴び直後なので、羽がちょっと不自然です。

木の上でお休み中、だけど、虫に邪魔されてるようで、顔を時々イヤイヤして振っていましたが、虫は最後までたかっていました。

大きな豆のサヤは、モダマの仲間。日本でも奄美大島で、見やすいところに自生しています。

こんな感じで、クルーズしながら、観察。夕焼けがきれいでした。

宿に入ってチェックイン後、夕食。そしてヒヨケザルという、サルではない動物をロッジの敷地内で探すも今夜は来ておらず、カエル観察。

↑  ロッジで飼われ可愛がられてるんだろうなというネコ。リラックスして爆睡中。

夕食後もガサガサしていたら、ガイド兼ボートマンがロッジの裏を案内してくれ、フルーツに集まるオオコウモリを見れました。帰り道に、寝ていたミナミツミや蝶を見つけて夜の観察は終了。

足元に刺すアリがたくさん来て、サンダルの人は一部の平気な人を除いて痛いことに。夜の足元は靴がベターです。特に観察してると、どこにいくかわからないので、長袖長ズボンに靴がベストだし、夜はライトに虫が集まるので、虫が苦手な方は、耳や首元も隠しておくとなお良いです。でも、自分もちょっとだけだからと軽装で出かけ失敗することも多々あります。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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