ボルネオ自然の旅 写真紀行 2023年9月No.7 最終日

帰る日の朝、今回の旅の最後の探鳥。帰る日のフライトが午後または夜なら、その日は昼まで鳥を見に行くのは普通なこと。だって、皆さんそれをしに来てるから。時々、帰る日はゆっくりしたいという声ももちろんありますが、そういう時は一回ホテルに戻ってくるようなスケジュールにできれば、個々に対応できるのでみんなハッピーで問題なし。

6時がホテルのフロントの始業時間だけど、6時ちょうどに朝食のサンドウィッチを受け取る。2日目だと自分も相手も慣れている。待たされないだけありがたい。

最終日の朝、大雨の翌日は鳥が大きく動くことが多いのに、何故かとても静かな朝だった。鳴き声もあまりしない。それはそれである意味クレイジーな朝がはじまった。

モリアオゲラ

マレーコゲラ

ジャワハッカ

まずは駐車場での鳥探し。キツツキ2種が現れ、今までしっかり見てなかったので、幸先良さそう、遠くにカワリクマタカの白色型も見えた。

ツバメガ↑

人懐っこいネコ↓ わざわざ目の前の机の上に乗ってきた

園内に入り、池の前でルリカワセミを探す。オレンジのお腹が目立つカワセミで、何度もすごい勢いで目の前を飛んでいったが、瞬間を見過ごすと森に入ってしまい見逃してしまう。あー、あー、あっちーと何度かやってるうちに、全員が見れ、そして吊り橋の上に止まってくれた。かなり距離があって、背中を向いてしまうと青い背が背景の緑に埋まってわかりにくいが、落ち着かない個体だったので時折みえるオレンジの胸の色でわかる。カワセミ類は近寄る前に先に見つけないと飛ばれる。それでも、やっとゆっくりと観察。よく見るには望遠鏡が必要な距離でかなり遠かったが、チラ見だけよりはずっといい。

ガイドのGが少し離れたトイレに行き、キヌバネドリが向こうで鳴いてるから行こうと呼びに来た。そしたら、なんと、歩道すぐ脇にバラエリキヌバネドリのオスが赤い胸をこちらに向けてとてもクリアな条件で止まっていた。ありえない場所だった。1番興奮していたのはGだ。そんなところに止まってるのは見たことないと。この公園にキャノピーブリッジがまだない頃から来ていて、何回来てるかわからないほど来てるだろうから、相当レアなことで驚いているのだろう。私も中南米やほかではキヌバネドリの仲間はいろいろ見ているが、歩道のすぐ脇なんて、そんなオープンなところに出ているのは初めてな気がする。ガサガサな森の上とかならあるけど。こみいったところが好きな鳥。まぁ、ほとんどの鳥がそうだけどね。

キャノピーブリッジのたもとにある赤いボンボンみたいな花に来ていたハシブトクモカリドリ。名前から想像しにくいけど、花の蜜を吸う鳥。お腹が減っているのか、花を次々に変え蜜をすい続けていた。暗い場所で写真にはイマイチな場所だったけど、観察はよく出来た。嘴が太くて立派。

一つ目のキャノピータワーに登ったが、しばらく待ったもののヘビウが飛んだのが見えたぐらいで、本当に何も出ず、とても静かなので諦めて降りる。

もう一つのキャノピータワーに登り、カンムリクマタカの幼鳥が巣のそばにいるのを目線で間近に観察。タワーがあるからこその近さ。もう既に巣立ちはしていて、巣はオオリスの半壊した巣を再利用して作られたと聞く。

昨日はいなかったけど、今日は巣のある木にいた。

まだあどけない顔をしてるし、カンムリが短い。親が餌を運んでくるのを待っていると聞く。

↓葉っぱ越しに覗いていたら、目があった。

巣はこんな感じ↑

昨夜の大雨で溜まった水を使って、コノハドリが水浴びを突然はじめた。気持ちよさそう。

水がいっぱい溜まってるから、時間に余裕があれば、ここで待っていたら、誰か他にも水浴びしそうなくらいよい水場に見える。

水浴び後は近くの枝で休んでいた↓

タワーを降りたらクビワヒロハシの声がして、呼んでみたらすぐ近くに来てくれ、ひとしきり遊んでもらう。

鳥がいないわけじゃないけど、昨日と全く違う鳥影が少ない感じに戸惑いながらも時折、密度濃い探鳥をして時が進む。

飛行機に乗って帰る日は、ずっと時間が気になる。そろそろ終わりの時間が近づいている。

クビワヒロハシの雄。白い首輪はオスは一周してて、メスは切れてるので、よく見れば雌雄がわかる種。

好きな鳥を可愛く撮影してこの角度からが特に好きなのと言えるのがひそかな喜び。

この鳥の写真が多いのは私が好きだから

ピンクの胸に、ターコイズブルーに近い口ばし、そして黄色の腰とそれを締める黒色。すごいカラーリングだ。何度見ても見飽きない。

この木の実、バレーボールを小さくしたくらいはあって、なんなのか気になった。

メンガリスの木 精霊が宿ると言われるが確かにそんな気はする

この中にカンムリクマタカがいます。iPhoneでタワーの途中の階段から撮影。

前日このカンムリクマタカは、倒木の大きな音に驚いて(私たちもかなり驚いた)森から飛んで出てきたのに遭遇したけど、この日は私達が居る間は動かずここに居ました。

正味1.5日の探鳥をしたこの公園、玉手箱みたいにたくさんの鳥が生息。一部海に面した森に隣接の公園で、奥が深い。何度でも来たくなる魅力的な公園でした。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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