生きもの好きならぜひ訪れてほしい国の一つのマダガスカル。マダガスカルだけの動植物、固有種が多く、ローカルガイドを選べばとても観察しやすく、日本の国土1.6倍の広さに6つの気候区分があり様々な環境もあり、何回訪れても楽しいが、トラブルが頻発するので旅するのが大変な国というのが過去5回ご案内してわかっていたが、結論から言うと、この6年で別の国のように変わったところもあって、ここが変わるとだいぶ楽なのかと言うことも身をもって感じた。人によって、何がストレスになるかは違うが、旅にとってのカナメが何かを改めて実感できた。激変したせいでそのことに気づきやすかったし、良い方に変わって本当によかった。
行動記録と共に旅を紹介。4桁の数字は24時間での時間の表記です。1515→15時15分
1日目 11月7日(木)成田→仁川
1730集合
2038成田離陸 ET673便 エチオピア航空利用は6年ぶりだが、全体的にあまり変わらず。
アディスアベバ行きの673便フライトは仁川経由で、必ず飛行機から降ろされる。が、よくわからないまま乗っていようとする人も多く、結局降ろされるが、手荷物を置いていき捨てられる人もいる(今回もネックピローがないと探してる人がいたが無かったよう)。成田空港で仁川の説明の案内はカウンターに置いてあったが、持っていくような説明はなかった。成田空港が最近、外国な気がしてくる。
2242韓国・仁川(インチョン)着陸 日本との時差なし
機内でアテンダントより「仁川空港の要請により降りていただきます」と説明はあった。荷物を全て持って降りセキュリティを受けて、搭乗ゲートでしばらく待ち、同じ飛行機へ再度搭乗。言われた通りに、または案内に書かれている通りにすれば問題なし。仁川までのフライトより乗客が増えた。
2日目 11月8日(金) 仁川→アンタナナリボ
同じ機材、同じ席。他社と比べて薄いブランケットは新しくされたが、何故かしわくちゃで気になるが、ありがたく使う。機内は大抵寒い。
0040仁川離陸
着陸前にブランケット回収がある。アフリカ線は持って帰る人が多いせいなのか? 先日のエミレーツでガーナに行った時もそうだった。実際に隣の人は持って降りていた。
0714アディスアベバ着陸。時差マイナス6時間 外はガスって白い。少し早着、乗継がギリギリだからありがたい。外気が吸えるバスでの移動。日差しは強そうだったけど、標高が2,334mもあるので涼しくて気持ちいい。
0741急いで降りたが自分だけ遅れて2本目のバスに乗る。次のバスがなかなか来なくて気はあせるが、みなさん旅慣れているし信じるしかない。乗継1時間5分は怖過ぎるが、これしかないからのこの選択。今回の旅で最大の賭け。遅れたら、翌日の同便になる。ここがうまくいけば旅の山は一つ越える。
0744ビルに着き走ってすぐに、メンバーの後ろ姿が見えほっとする。待っていたけど来ないから先に行くことにしたと。大正解! 走ってセキュリティ検査の場所に到着。レーンは長蛇の列でこれは無理とすぐ感じ、目に入った係員にすぐ手を挙げ、ボーディングパス見せ、少し先のファストレーンにすぐに入れてもらえホッとする。一つパス。
0754セキュリティ抜ける。が、搭乗ゲートまでがまた遠い。広大な空港だからトイレも待ってもらい先を急ぐ。旧空港は暗くて狭くてカオス、前回来た時はそこら中で工事中だった空港で、今回もまだ工事もしてたが、立派なハブ空港になっていた。アフリカすごいや、人多い、すごい活気。空港きれいだし、激変ぶりにワクワクしてキョロキョロしつつ、ゲートにむかう。着いたら搭乗は始まっていたが、長蛇の列なのでトイレに行く余裕もあった。マダガスカルへのフライトは、混んでいた。約1時間のスリルある乗継がパスできて本当によかった。
0835搭乗
0937アディスアベバ離陸 ET853便
1329アンタナナリボ(これ以後タナと略します)着陸。アディスアベバとの時差はなし。
晴れ、イヴァト空港が、新しい空港になって、入国も荷物受け取りも快適になっていた。以前の空港はカオスでしかなかったが一般的な空港と同じになっていて私はとてもとても驚いた。
ガイドと合流後にマダガスカル通貨のアリアリに両替。両替所もピカピカ。私は貰えなかったけど、レート票ももらえた方もいた、本当にいきなり普通の国レベルになっている。以前を知る私が興奮してガイドに「すごいね、何もかも変わったのね!」と話したら「1ヶ月前に大統領が空港に来て偉い人をクビにしたばかりで、今はいいです。」と、その話に相変わらずなのかとは思ったが、以前あった到着時の混乱は全く無くなり、ストレスが嘘みたいになかった。過去のトラブルは、預け荷物に魚介類の液体がかかってスーツケースの中まで臭くなった、到着時にスーツケースが破損してる、入国審査前のレーンに並ぶ列が割り込みし放題でいつになるかわからない、賄賂をよこせば早くしてやると言われたこともあった(したことないけど)入国審査の用紙が今ないから待てと、すぐもらえない嘘みたいなことなど色々過去にあった。でも、この時のマダガスカルの空港は出来て2年と言ってたが、トイレは最近の日本の空港よりきれいで、清掃も行き届いていて驚愕した。いちいち違う国に来たのかと思うくらい激変してた。人が無事乗れたから預け荷物も無事届いているはずと思いたいが、ターンテーブルに回ってくる自分のスーツケースを見つけて心底ホッとした。たまたま自分のが最後まで出なくて焦った。が、自分のなら最悪何とか出来るはずと思う様に気持ちを落ち着かせていたら、無事出てきた。今回はスーツケースも壊れてなく、感謝。
1418 四輪駆動車2台に分かれて空港を出発。
1425宿に到着。予定していたパノラマホテルは過去に泊まった事もありその時は問題なかったが、最近、停電でエレベーター閉じ込め事件があったので急遽変更。マダガスカル的には割と普通のことで何とも感じないが、私も感覚がややおかしいかもしれない。エレベーターみたいな、電気の箱モノに電気が不安定な国は乗らないほうがいい。
夕食前にウスタレイカメレオン(図鑑頁190-1)が宿の庭木で複数観察。喜んでいたら、どんどん探してくれ、木に登って追い立ててくれるが、落ちたら大怪我しそうだし、カメレオンを追い立てなくてもいいよと思って止める。マダガスカル人にとっては、木登りなんて全く問題ないかもだけど、この国でケガしたら誰でも大変。その時、お金を持っていなかったから渡せなかったけど、チップ渡したかった。見せてくれて、沢山いることを教えてくれてありがとう。この国は現金を多めに常に持ってないとダメなことをしばらく来なかったらすっかり忘れていた。
1800-2000夕食 前菜、メイン、デザートの3プレートの食事がスムーズに出ない、コーヒーが30分も出ないと日本じゃありえない様なことが普通にあり夕食に時間がかかる。最後、レストランの壁にヤモリを数匹見て部屋へ。
フライト乗継の成功とストレスのない入国で、拍子抜けするくらい平穏な1日だった。高台にあり夜景が見える自室の窓から外を眺め、時間の流れを感じつつ、明日からも平穏であります様に、でも、何があっても大丈夫と眠りにつく。