来週から出発するツアーは、マレーシアのボルネオ島。
日本から直行便で行ったら、6時間かからない位で行ける
熱帯雨林のある、自然が豊かな場所です。
実際には、かなりの環境破壊がすすみ、
昔と現状の違いを聞くと、悲しくなる話も多いですが。
オランウータン、テングザル、ラフレシアが有名なところ。
ボルネオ島への旅は、安間繁樹(やすましげき)先生と一緒に行きます。
安間先生、イリオモテヤマネコの生態研究を最初に手がけ、成果をあげた方。
JICA(ジャイカ)の仕事でボルネオに15年間住まれ、ボルネオのこと、
日本で一番よくご存じでしょう。
生き物はもちろんのこと、文化にも詳しく、先生の話を聞いていると
時間がいくらあっても足りません。
え!っと聞き返すようなデンジャラスな話も頻発しますし、
話がおもしろくてワクワクします。
そして、その生き様にもとてもひかれ、尊敬しています。
先生の本が多数あってとても面白いので、
ご紹介しようと思います。
「イリオモテヤマネコの狩の行動学」
先生と初めて出会って、ボルネオのツアーに同行し、
先生といつか西表島にイリオモテヤマネコを探す旅というのを企画したいと思ったのは
先生との話もさることながら、
この本がダメ押しになったんではないかと思う。
もう思い出せないけど。
イリオモテヤマネコの調査をどうやったのか、
イリオモテヤマネコの生態についても詳細に書いてある。
獲物の食べ方や、おしっこのしかたなど。
ヤマネコのこと、この本を読んで、初めてよく知った気がしました。
話はそれますが、
先生と実際に「イリオモテヤマネコを探す旅」を企画・実行し、
「そんなギャンブルな旅をして、、、、。」
「見られるわけないよ、、、、。」など
散々、いろいろ言われ出発しましたが、
ミラクルなことが起こり
ちゃんと観察できました!
信じればかなうと思った出来事でした。
西表島探検 亜熱帯の森をゆく
この本は、強烈です。
先生の西表島のフィールドワークの模様が書かれています。
そんなことできるんだぁと、読んでいて何度も思いました。
ちょっとや、そっとの話ではありません。
こんな風に歩いているからこそ、
外国にいっても、ボルネオ島でもフィールドワークができたのかなぁと。
帯に「西表島だったら、山で足一本失っても帰ってこれますから・・・」
と書いてあるのを見て、大げさなと正直思ったのですが、
読んだら本当にそうかもと思いました。
でも、先生が西表島に行ってきますと言われるときは、
「気を付けて行ってきてください」とお伝えしつつ、
「無事に帰ってきてくださいねと」心の中でいつも思っています。
西表島が好きな方、道なき道を歩く山歩きが好きな方、は相当楽しく読めると思います。
さらに、この本のすごいことは、西表島の歴史が詰まっています。
島の人も驚くほど、西表島の歴史が先生の頭の中には鮮明にあります。
その記憶、西表島の50年間の歴史が記録として書かれています。
動物がすき! イリオモテヤマネコをとおしてみえたこと
この本は子供向けの絵本なので、
すごくわかりやすいけど、深い。
世界のネコ科が系統だって初めて理解できました。
自然系の絵本は、娘が小さい時によく一緒に読んで、
その時に思っていましたが、
理解を助けてくれます。
文字で読んでいると上滑りしてしまうことが、
絵だとダイレクトに頭に入ってくる気がします。
娘に読んであげていたというよりは
その頃から、自分が見て学んでいたと思います。
絵本のサブタイトルにあるように、
イリオモテヤマネコが原点で、
それをとおして、
様々な生き物を先生は見てきたんだなぁと感じました。
私は鳥を通して世界につながり、
植物をみることで、環境が見えはじめ、
哺乳類をよくみるようになり、生き物と環境のつながり、
世界の様々な自然を感じるようになりました。
どうぶつのくに ボルネオ博士/安間先生の「熱帯雨林のどうぶつたち」
最後に本ではないですが、
先生が書いているコラムが月一回更新されているサイトのご紹介です。
どうぶつのくに
日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、
「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト
の中にあります。
ボルネオの話がたまりません。
さらっと読める内容ではないですが、
いま出発前に読んでいます。
写真が豊富なのもいいですね。
脱線しますが、
このサイトの絶滅動物園LOST ZOOも好きです。
クアッガを調べていて行きついたのですが、
絶滅しているので、羊毛フェルトで作られた動物で紹介されています。
羊毛フェルトの動物たちがとても可愛いです。
手芸が大好きです。
安間繁樹先生の本は多数あります
先生の本、ほかにも多数あります。
どれも面白いです。
20代に先生の本を読んでいた時は、
まさか一緒に仕事をする日がくるなんて
思っていませんでしたが、人生って不思議です。
興味をお持ちになった方読んでみてくださいね。
図書館でなければ、リクエストするのもいいかもしれません。