ニューカレドニア 植物も特殊 被子植物の約8割が固有種 針葉樹の楽園 ゴンドワナ大陸由来! 

現地に行って、現場を見た後に、

もっと知りたくなることが多いです。

先に書籍を読んでいても、上滑りしてしまい、

ほとんど頭に残らないのですが、

自然の中で数日過ごし動植物をみていると、

急に書籍に書いてあったことを薄っすらと思い出したり、

帰国して調べたりすると、

つながっていくので途端にグンと面白くなってきます。

ニューカレドニアの植物、前にも一度は知識としては入れたのですが、

かなり特殊だと、行ってからそうだったと思い出しました。

島中、ヌメアの街中にもニョキニョキとあった、

かなり独特な樹形の樹、

ナンヨウスギ科の植物で、ニューカレドニアの固有種です。

ニューカレドニア(大きなグランドテール島と小島のロイヤルティ諸島)だけの植物です。

ひょろひょろと細長い樹形で、

ムーミン谷のにょろにょろ風です。

下の写真のはかなり整っている、美人さんです。

動植物園内のミュージアム内の映像で、

ニューカレドニアの島が、中生代の頃ゴンドワナ大陸の一部とつながっていたことを見て、

そういえば、ナンキョクブナの仲間がここにあるのだったということを突然の思い出しました。

詳しく説明すると長くなるので、はしょりますが、

地球の大陸が分かれる前の、南半球にあった大きな大陸、

ゴンドワナ大陸時代の植物があるのです!

ナンキョクブナは、南米チリの南端に近いパタゴニアで見ています。

いまは、オーストラリアから約1200㎞東に位置するニューカレドニアですが、

その昔、南極や南米の大陸とつながっていたのです。

前回、訪れていたモンゴルから、中生代が最近私の中で流行りです。

ネットで見ていたら、千葉大学理学部の朝川毅守さんの論文、

「針葉樹の楽園、ニューカレドニア」というのに行き当たり、

ワクワクしながら読みました。

その中に、上記に写真を出した植物、

この植物、帰ってからその学名をすぐに調べたのですが、

Aracaria columnaris、ナンヨウスギ科の樹の記載があり、

「島内に多数植栽されているが、本来は石灰岩を好み、本島の海岸近くや離島の隆起サンゴ礁上に柱状節理のような整った林を形成する」

の記述をみつけ、まさにそれを思い当たる景色を見てきたので、

おぉ~!!と1人でニヤニヤしてしまいました。


かなり望遠で撮ったので、こんな写真なのですが、

砂浜がすぐそこなのに、よく林立しているなぁと、不思議に思いました。

可能ならそこに行ってよく見たいと思ったくらいです。

ニューカレドニアで一番気になった植物は、この樹でしたが、

ほかにも、

リビエルブルー州立公園で、

固有種と説明書きのあった花の咲く植物のほか、

固有種かどうかわかりませんが、

ヤシの仲間、木性シダ、ツルアダンのような植物など、

いろいろありました。

バードウォッチングと植物観察は、

一緒にするのは難しくて、

森を歩いて植物が気になりだすと、

歩くペースが遅れるし、

でも、初めての森を歩いていたら、

探しながら歩かずにはいられないし、

そうすると、きれいなお花も時々見つかります。

虫も見つかることもあります。

森の中で、鳥を探すのも、花を探すのも

宝探しに近いかもしれませんが、

自分で見つけられるととても楽しいです。

リビエルブルー州立公園で、ニューカレドニアの固有種とパンフレットに説明あった植物。大木の上の方にも、たくさんあり、今回かなり咲いていました。

今回みた、植物を少しだけアップしますね。

全て、リビエルブルー州立公園で撮影です。

樹高40mほどの巨木 Agathis lanceolata。ナンヨウスギ科アガチス属。アガチスといえば、5月に行ったボルネオマリアウベイスンにも、アガチスの巨木がありました。
上の写真の下の部分です。 現地ではKAORIの樹とトレイルの名前になっていました。

 


メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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