タンザニアに通い10年以上の私が怖いと思った現地で聞いた話

前回、人が一番怖いという話を書いたが、

タンザニア人から聞いた話で怖いと思ったこと。

国立公園の動物を現地の人が食べている

という話。

本当に??

と話してくれた人にも聞きかえしたが、

話していたら、本当なんだなぁと感じて怖くなった。

 

ある時、珍しく日の高いうちにホテルに戻ったので、

景色のいい場所で、

飲みながら、1人反省会をしていた。

その時に、人懐こく話しかけてくる人がいて、

おしゃべりした。

「サファリはどうだった?」とタンザニアでは、毎日のように、よく聞かれる。

1人だったのもあって、

珍しく正直に、

「今日は、あんまりよくなかったよ。」

「この公園、動物が減ってるのかなぁ、以前はもっといた気がするけど。」

と言ったら、

「食べてるからね。」と。

「えぇっ? マサイの人が?」

「いや、マサイは食べない。野生動物殺すとよくないことが起こると迷信があるから。地元の人だよ。」と。

「一頭殺すと、みんなで食べられるからねぇ。」と。

言ってることの信ぴょう性を確かめたくて、

そのあとも少し話したけども、

びっくりして、ちょっとうわの空に。

ほんとに食べてるのかなぁ、

でも、食べてそうだな、

と思うにいたり。

単純に、食べるものが足りないという理由だろうと推測。

現地の人、

みんな痩せている。

遺伝的にも太りにくい体質なんだろうとは思うが、

太っている人もいるので、

食べるものがギリギリなんだろうと思う。

仕事が無い人も多そうだし、

仕事をしていても、

現金収入は少なそう。

ホテルで働いている人は、

何年行っても、ずっと同じ人なことが多い。

お金を稼ぐこと、

食べていくこと、

がずっとシビアな人たちだと思う。

 

私たちは、野生動物を見に行きたくて行くけど、

現地で生活している人たちは、

動物が肉として見えているのかもしれない。

お腹が減っていたら、

食べたい、と思うのが当たり前だろうなぁと。

 

人の祖先は、アフリカで生まれた。

サルの仲間に近かった時代と比べ、

見た目や、持っているものは大きく変わったけど、

食料として動物を見ている人たちもいる。

生きていくことが、大変な人たちがたくさんいる。

そのことに、リアルに想像ができた出来事でした。

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橋場みき子

生きものに出会うために自然の旅に出かけてその環境の動植物を観察してメンバーと気づきを共有し楽しむのがライフワークです。自然の旅はリクエストに応じてご案内もしますし、自分が行きたい場所、出会いたい生き物の情報がが入ってくれば、声をかけて二人でも、いなければ一人でも出かけます。今年は新しい情報、人との出会いが多く違う世界が見えてきました。同じような感性の方と出会いたい。そのためにはどうしたらいいのか?を最近よく考えています。

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