自分の使っているカメラについて質問があったので、ここに書きます。
現在の使用機材、ボディは、オリンパスE-M1ⅡとE-M1の2台。
レンズは、M.ZUIKO 12-40mm,300mmの2本。
コンパクトデジカメ(オリンパスのTG3)は、iPhon7 Plus を今年手に入れてから使わなくなりました。
ボディは、海外の行く先々で、まま故障するので、必ず2台持ち。マダガスカルで2台とも動かなくなって愕然としたこともある。
また、昨年あるツアーで、レンズを忘れていくという大失敗をした時も、ボディは2個あって、ホテルのベットのうえで悲しくなりました。
2007年に、豊橋のシデコブシのツアーがスタート。
きっかけは、仕事で植物の写真が必要だったから。そして植物を覚えないといけない状況に陥り、撮り始める。最初はソニーのサイバーショット。それでも、あっという間にはまった。楽しかった。そして植物にもあっという間にはまっていった。
その後、一眼レフの方が、ずっと撮影が早いし良いよと言われ、しばらくコンパクトデジカメで頑張っていたが、オリンパスの一眼レフに買い替え、さらに撮影が楽しくなり、より撮影&植物にはまる。
その後、子育て中の無理もたたり、首を悪くし、ミラーレスが出てから少しでも軽いものをと買い換えた。EM-5を愛用していた。
仕事で鳥が見えるツアーに同行する際は、望遠鏡を常に担いでいる。
コンパクトデジカメを接眼レンズにつけて鳥を撮影する方法をデジタルスコーピング、通称デジスコといいますが、あるときやってみたら、撮れることに気づく。驚き!いままで見るだけしかできない鳥がボケていても撮れる。
すごい、すごい!と思った。自分にも鳥が撮れるかもと、初めて思った瞬間。
仕事を始めたころ2000年以前は、鳥の撮影をする方はすごく少数だった。フィルムカメラだったし、レンズも高かったから、ごく限られた方の高級な楽しみだと感じていたので、すごく感動した。時代が変わったのかもと。
植物写真家の方が、デジカメから始めた人はズルイと言われていたが、たしかに。
その後、思い切って、望遠レンズを買った。まだ一眼の頃。そしたら、なんでも撮れる気分になった。鳥も撮れるようになった。仕事で発行しているニュースに使う写真に困らなくなった。
そのころは、手振れ補正も今ほどしっかりなかったのか、自分の技術の問題か、今となってはわからないが、1日タンザニアのツアーだと500~多いと800枚くらい撮影した。動くものを写すのは難しいと思った。でもいい練習だったと思う。
毎月ニュースを発行していたのだが、何が大変というと、適切な写真がないということ。探すのは時間がかかるし、探してもないことも多い。自分で撮れば、簡単というのが大きなモチベーションの一つだった。
働くママというと、ママをあまりしていなかったので、おこがましいが、常に時間短縮は目指していた。すごく役に立った。
最初の頃は、写真の整理に時間がかかり、ツアー後に娘を膝の上にのせ、いつも自宅で作業をしていたので、娘は私の仕事をそういう仕事だと認識していたと、少し大きくなってから聞いて、笑えた。
いまだから言えるが、写真のダメ出しはされるが、どうすればいいのかを教えてくれる上司ではなかった。
それで、ツアーで同行する写真家の方や、セミプロというのがどこからいうのか定義はわからないが、自分にとってはすごい方(=お客様)に、いろいろ質問したり、どうやって撮影しているのかをいつもよく観察させていただいた。
植物写真、鳥の写真、どちらも撮り方は全然違うが、対象物のアプローチの仕方をある程度覚えたら、あとは経験するしかないと思う。
最近プロのカメラマンに、「撮りたいと思ったものを、持っている機材で撮ってみて、ダメだったらレンズを替えるとか、自分が動くとか、ぜーんぶ試行錯誤だよ。練習試合が大事なの! まずはやってごらん、練習、練習!」と言われて、やっぱりそうだったのねと納得した。
鳥や哺乳類は、一瞬、タイミングや運が大事だし、サファリカーに乗ってれば、ある程度は構図を狙える時もあるが、そうそう時間が取れるわけではない。
植物写真は、光線が大事、と思って撮っているが、それもそんなに待てるものでもなく、そもそも自分はご案内しているわけで、そんなに撮影だけに集中していない。いや、撮っているときは、すごい集中しているがスゴク瞬間的だ。
露出を変えたり、シャッタースピード優先にして撮った時期もあったけど、海外だと、英語と日本語をミックス(ガイドと英語、参加者と日本語)で使っていると、頭がオーバーワーク気味で、体力的にもきついので、カメラにまで気が回らない。
なので、ある時から、フルオートでしか撮らなくなった。何もしない。カメラに任せる。すべてカメラに任せる。それでも、それなりに撮れる。私は、それで満足している。今のカメラはそれでも十分すごい。
後付けかもしれないが、機材の一切の貸与もなく、上司からの心理的援助もなかったが、自腹でカメラを買い続け、自分が撮り続けた理由は、「こんな動植物が世界には存在しているということ、こんな景色があるということを伝えたい。」と思っていたからかもしれない。
もちろん自然が、生き物が好きだし、そして、たくさんの方からの助けをいただき、学びも大きかった。そういう意味では、大変恵まれた環境だった。感謝しかありません。
ほぼやく10年、オリンパスを使い続け、同行したお客様で、その後、買われていた方も散見した。
「あんたに撮れるんだから、俺でも撮れるよなぁ。」といわれたときは、あぁそういう、効果もあるのかとも気づき笑った。失礼じゃないかと怒ってくれる方もいたが、それでもいいと思った。
上手く撮影できると、急に生き物との距離が近づくことがある。自然に親しむきっかけとして、撮影があってもいいと思う。興味が持てないものを大事にすることはないから。
ただ、自然への、生き物への配慮を忘れないで、撮影したいと常々心がけているし、撮影する人、皆さんがそうであってほしいと心から望みます。興奮すると忘れがちになるので、そんな時は、お互いに声替えも必要でしょう。
これからも、いろいろな動植物に出会いたい。そして撮影して、みなさんにお伝えしたいです。
※写真は友人が撮ってくれた自分です。自分の写真はほとんどなく、気に入ってます。ありがとう!!