観察・行動記録6 ボルネオ島の鳥 幻の固有種観察と撮影 自然の旅

終日、キナバル公園、標高1,800mくらいの高地でのバードウォッチング。車に乗ってポイントで降りて探鳥して、また乗って移動して降りて歩いたりの繰り返しで一日を過ごす。小さい鳥が多く森の中なので撮影が難しく、撮れていないものが多いが鳥にはたくさん出会った。お天気が午後から雨になることが多い場所だが、16時ごろまでもってラッキーでした。

05:27 宿出る
05:38 キナバル公園着 キナバル山がきれいに見える

道路に
ムネアカジツグミEverett’s Thrush 固有種 まだ暗い時に道路にでる鳥
ボルネオルリチョウBorneo Whistling Thrush まだ暗い時に道路に出てきた
メジロミツリンヒタキ(旧名マミジロミツリンヒタキ)Eyebrowed Jungle Flycatcher 固有種 すぐ飛んで見えない
ボルネオヤブサメBornean Stubtail 固有種 10cm ハイピッチで鳴く 動いてるがよく見えない

ムネアカジツグミ 補正したら胸のオレンジ色が見えました まだ暗い中に道路に出てきてました

06:15 オオミドリヒロハシ Whitehead’s Broadbill 2回鳴いたが見つからない
06:44 ベニサンショウクイ Grey-chinned Minivet 赤いオス
ミヤマタイヨウチョウ Temminck’s Sunbird
ノドジロオウギビタキ White-throated Fantail ←この種は、オウギビタキ3種の中で山にいる種
アイイロヒタキ Indigo Flycatcher
キバラサイホウチョウ Mountain Tailorbird 山にいるサイホウチョウはこれ一種
キエリゴシキドリ Golden naped Barbet 固有種

ベニサンショウクイ 雄が赤く メスが黄色 メスもいました
ミヤマタイヨウチョウ ボルネオ島に赤いタイヨウチョウは2種いるけど分布が山と低地だから重ならない。こっちは山の鳥
アイイロヒタキ 青い鳥だけど?レアではない、むしろ人懐っこい鳥なのか? 比較的、出会う機会が多いしシャイじゃない
アイイロヒタキ
ハイイロオウチュウ ハイチュウは山にいるオウチュウ

07:28-ティンポポンゲート上の展望台で観察
ボルネオヤブサメ
キエリゴシキドリ
ヤマミカドバト Mountain Imperial Pigeon 遠くに
アイイロヒタキ
ヤマゴシキドリ
ミナミムシクイ Mountain Leaf-warbler
ズグロメジロ Black capped White-eye
カオジロヒヨドリ Pale-faced Bulbul 固有種
ミヤマタイヨウチョウ

キエリゴシキドリ 青と緑と黄の3色のゴシキドリ 頭のブルーがやっと確認 クリアなところにあまり出ないゴシキドリ
カオジロヒヨドリ Pale-faced Bulbul 固有種 本当に白く見えるヒヨドリでした

09:00 ヒメフクロウ Sunda Owlet(旧名Collared Owlet)172-6声のみ ポッポ、ポッ ポ、ポッポ
ボルネオモズヒタキ
ミヤマタイヨウチョウ

09:14 東屋で朝食 食べつつも鳥が出るので落ち着かない チャガシラモリムシクイYellow-breasted Warbler
ボルネオシラガオナガ
10:00 キンガオサンショウクイ Fruithunter 雌 固有種 これが見たいなぁと、朝にメンバーがつぶやき「これは難しいよ、どこに出るかわからないから」とガイドが言ってたけど出ました! 初めて見る鳥で観察してたので、写真撮らなかったのでガイドに写真をもらう

キンガオサンショウクイ 雌
この手前の薄い木の葉の茂った中にギンガオサンショウクイが飛んで来ました

10:32 車に乗って移動、昨日のキヌバネドリ観察の時に降りた場所へ
11:10オオミドリヒロハシWhitehead’s Broadbill

オオミドリヒロハシはこの場所に来ているすべてのバーダー(鳥を見ている人)が見たい鳥で、現地ガイドたちが皆で探している鳥。突然左の森から、右の森に道路を越えて飛んできたのを私たちのガイドが見逃さずキャッチしたので、その場にいた全員が見られた。この鳥、あまり動かないので、見つけることができれば観察しやすいというけど、この緑と黒の鳥を暗い森の中で探すのは本当にすごいことだと今回も感じた。鳥が飛んだ後、その場が一斉に湧いて、ツーリストが30人位、ガイドも5人くらいはいたが、私たちのガイドが一躍時の人となり「さすがイーグルアイの持ち主だな!」と言われていた。「コーヒー奢ると言われたけど、コーヒーじゃ安い、ビールにしてと言ったよ」と話していたが、本当にそうだ。去年に引き続き、この緑の鳥オオミドリヒロハシに再会できて嬉しい。

オオミドリヒロハシ
この写真はかなり明るくした。実際に目で見ていると、もっと緑が目に飛び込んでくる感じ。写真で同じように表現できない
こっちを見てる

11:25ハジロマユヒタキLittle Pide Flycatcher
11:32-13:12 車に乗って公園外の中華屋へランチに

中華料理屋のよく見える机にババーンと置いてあったレタスの山 料理の下にひかれているレタス。この気候で育てるとこんなにモリモリ育つのかと思った。そしてこれが1日で無くなってるのがすごいなと感心

13:30-14:36 ゴマフクモカリドリが好きな花、ウィキティアボルネオエンシス (Wightia)の木の花が国道沿いに咲いているのをガイドが確認したので、ゴマフクモカリドリを道路沿いに立って待つが来ず。明日もし再度来るならイスを持って来ようと話す。でも、ミヤマタイヨウチョウと、チャガシラモリムシクイはその花にきたのを観察、これが翌日役に立つとは思ってなかった。キナバルカンムリワシも上空を飛び、遠くで鳴いてはいた

黄緑色の葉の木にピンクの花が咲いている その花に来るかもしれない鳥を待っていた

国道で交通が激しいところのガードレールの向こうで立って鳥を待っている人がいるのは、車に乗ってる人にはわからないし、異様な光景に映るので、笑われたり、クラクション鳴らされたり、怪訝な顔されたり、手を振られたりと色々したけど、マレーシア人の国民性を感じた。ガイドとクレイジーバーダーだなと言いながら、鳥を待った。1時間半待って来なかったけど、それなりに楽しい体験だった

ミヤマクモカリドリ この日に来てくれたおかげで、翌日、これより大きなゴマフクモカリドリが来た時にすぐ気づけた
鳥が飛んでくる方向にいたトンボ
ガイドが花が咲いているかを確認している間に見ていたチョウ 濃いブルーに白い点々が美しい

14:41 キナバル公園に戻り、探鳥再開。雲行きが怪しくなってくる
ボルネオノドアカハナドリBornean Flowerpecker 固有種 図鑑の絵の通りキナバル公園にたくさんあるピンクの花と実がなる植物Medinella berriesの木に来た
カンムリオウチュウBornean Blue Drongo(旧名Hair-crested Drongo)
小さい着生ラン

ノボタンの仲間 Medinella berries キナバル公園に最も多い植物 植栽だと思ってたが、元から多くて、植栽も自生もあるのかもしれない
花も可愛い 黒い実が目立つが、ちゃんと見ないとピンクの花に気づかない

ボルネオノドアカハナドリBornean Flowerpecker 固有種
急にガスって、気温が下がったので、この鳥もしばらく動かず静かに観察撮影させていただきました
雄だけこの派手なカラーリングで、メスはグレーの頭に緑っぽい背中。今回は観察できず
ガスが濃くなったり、薄くなったりと目まぐるしく天気が変わるし、朝から連続のバーディングで疲れて少し椅子に座って休んでいたらメンバーが見つけた極小の着生ラン
これも花の部分は1センチもない

15:55 ガスが濃くなって、雨降って来たので、車に戻る
16:16 ホテル着休憩

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

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ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

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