観察・行動記録4 ボルネオ島の鳥 幻の固有種観察と撮影 自然の旅

現地4日目からは、自分で歩いて探鳥の日々。いわゆるオーソドックスな探鳥だけども、探鳥地がボルネオ島らしい特別な場所。樹高の高い熱帯雨林にいる鳥を観察するために、地上から高いところに橋が長距離にわたりかけてあり、途中に3本の高い塔・タワーがある、そんな場所での探鳥。

正面がタワー 一番上まで行って見下ろすようにして木の上に来る鳥を見る 歩いているところが橋の上 揺れずに頑丈で下を見ると怖いけど安全な橋
鳥の名前の着いたタワーが3本あり、高さがそれぞれ違います

鳥の出現が多かったので観察記録を記載し、写真で紹介。でも書いているうちに漏れにも気づくがもうそのまま行きます。ご同行の皆さん許してください。

朝6時すぎにホテルに多数いるミドリカラスモドキ Asian Glossy Starlingを見てから出発。

探鳥地は車で数分で到着。入口の上の木に実がなっていてアオバト3種が多数集まっている。
ハシブトアオバトThick-billed Green Pigeon 目に青いパッチがある
コアオバトPink-necked Green Pigeon 一番見やすい種 目の赤いリング
チビアオバトLittle Green Pigeon 一番小さい22cm 白い目 現在見るのが 難しくなった種

サイチョウ を見つけて、結実しているフタバガキの樹に気づきました
フタバガキ 2024年はどうやら小規模一斉開花のようです

06:10 サイチョウRhinoceros Hornbillがフタバガキ(赤い翼の種)の結実した木に止まった。結実しているとフタバガキとわかりやすい。
この公園では5種のサイチョウの仲間のチャンスがある(小型のサイチョウ4種とサイチョウ)
公園に入る前からいいスタートを切ったが、この日も鳥との出会いが最高でした。

赤く見えるのがフタバガキの樹 結実して色が変わっているから気づけるけども、意外にも双眼鏡でちゃんと確認しないと樹高が高いからすぐには気づかなかった

入ってすぐの池
アジアヘビウ Darter 大きすぎる魚を飲み込むのが大変
ミズオオトカゲ 泳いでいる
ブタオザルが池そばの木の上で騒いでいる

池そばの木に咲いていたラン

06:34ウォーレスクマタカWallace’s Hawk-eagle 池の向こう岸の木に止まっている
ササゴイ 2羽 池の上を飛ぶ

アカガオサイホウチョウ

06:52ズアカサイホウチョウRufous-tailed Tailorbird
06:58ムナフタイヨウチョウPurple-naped Spiderhunter(英名変わった旧名 Sunbird) 赤い花のところ

キゴシハナドリモドキ

キャノピーブリッジ入る
07:10キゴシハナドリモドキYellow-rumped Flowerpecker ♂固有種

クビワヒロハシ
クビワヒロハシ 芋虫くわえている写真は怖いので可愛い雰囲気のも一枚
ミドリヒメコノハドリ
チャムネバンケンモドキ

07:16ミドリヒメコノハドリGreen Iora
チャムネバンケンモドキChestnut-breaseted Malkoha♂
クビワヒロハシBlack-and yellow Broadbill ♀大きな青虫 巣材はこぶ
ビロウドゴジュウカラVelvet-fronted Nuthatch
アカガオサイホウチョウRed-headed Tailorbird 3羽で激しく鳴いてる 求愛 ディスプレー?

ビロードゴジュウカラ

07:45サトウチョウBlue-crowned Hanging Parrot ♀ 喉青くない 頭赤くない
オナガダルマインコLong-tailed Parakeet上空を鳴きながら飛んでいく

07:55和名なしBlack-eared Barbet 口に実を3個でいっぱいにしてる

08:05ハシブトクモカリドリThick-billed Spiderhunter
コクモカリドリLittle Spiderhunter312-1

08:07クリームオオリスGiant Squirrel
オリーブコバシタイヨウチョウ
キゴシハナドリモドキ ♂赤い頭
アンハッセルトタイヨウチョウ♂♀
ホオアカコバシタイヨウチョウRuby-cheeked Sunbird310-5

オリーブコバシタイヨウチョウ 雄
アンハッセルトタイヨウチョウ 雄 光が当たらなければ真っ黒にしか見えない 体長9センチ

 

ミケリス

08:23 サトウチョウ 橋の横網に激突 脳震盪起こしたようでしばらく枝に静かに止まっていた
アンハッセルトタイヨウチョウ(旧名ムラサキタイヨウチョウ)van Hasselt’s Sunbird(別名Purple-throated Sunbird)
ブタオザル 橋を使って歩いてくる
フタバガキ 黄色の翼をもつ種

サトウチョウ 雄 脳震盪中
ブタオザル 橋の柵の上を歩く 人を気にせずどんどん近寄り私たちの横を抜けて行きました

ホーンビルタワーの上から探鳥 09:04〜11:40 タイヨウチョウ7種、ハナドリ2種ほか多数の驚異的なノンストップバーディング!
09:26 キャノピータワーのベンチで朝食するも、鳥が出るのでゆっくり食べられない
和名なし(旧名キバラタイヨウチョウ) Ornate Sunbird
ロクショウビタキ
ホオアカコバシタイヨウチョウ ♀ Ruby cheeked Sunbird スミレカッコウにエサを上げていた(ホストマザー)
スミレテリカッコウ Violet Cuckoo ♀
オレンジハナドリ Orange billed Flowerpecker
ビロウドゴジュウカラ Velvet-fronted Nuthatch
サトウチョウ

ロクショウビタキ
スミレテリカッコウ雌に餌を運ぶホオアカコバシタイヨウチョウ雌
ヒナが大きすぎて、口開けている姿がやや怖い
オレンジハナドリ雄
オレンジハナドリ雄 後ろ姿もオレンジ

なんでそんなに、鳥が多かったかというと、ニャトゥという木の花にたくさんの鳥が来ていたからでした。本当にすごかった、そのせいで普段は遠くにちらっとしか見えないような鳥たちが、間近にゆっくり観察することができました。木の花レストランでした。

帰国後調べたところ、ニャトウ・Nyatohは材としての名前で、樹木としての名前は、Sapotaceae madhuca アカテツ科の東南アジアの一般的な樹木でした。

Ornate Sunbird 英名も新しくなり和名は無いが(旧名キバラタイヨウチョウ)
Ornate Sunbird 光が当たるとブルーバイオレットに輝く

その木で見たタイヨウチョウは、7種
1.アンハッセルト(旧名ムラサキ)タイヨウチョウ
2.Ornate 英名(旧名 Olive-backed)も新しく、和名なし
3.キゴシタイヨウチョウ Crimson Sunbird
4.オリーブコバシPlain Sunbird
5.ノドアカコバシRed-throated Sunbird
6.Brown-throated(旧名 チャノドコバシ)
7.ホオアカコバシRuby-cheeked Sunbird

キゴシタイヨウチョウ雄
ノドアカコバシタイヨウチョウ 雄
ノドアカコバシタイヨウチョウ 雄

キャノピータワーを降りてから
アンハッセルトタイヨウチョウ 再び間近に
コノハドリLesser Green Leafbird

アンハッセルトタイヨウチョウ雄 輝く羽が美しい 緑と赤でクリスマスカラー暑いけど
アンハッセルトタイヨウチョウ 首を上げると紫色が輝く!
コノハドリ雌
正直にいうとあまり美味しそうに見えない花にたくさんの鳥が集まってきました

12:12-13:05 レストランに戻って昼食予定でしたが、疲れすぎたので公園内のカフェでランチ&休憩

私の選択したランチ 野菜炒めの野菜と共に お腹が空きすぎてぺろっと食べました

帰り道で入り口に向かう途中の池そばで
13:12 ルリカワセミBlue-eared Kingfisher ♂

ルリカワセミ

公園の外に出て
スズメEurasian Tree Sparrow
ジャワハッカJavan Myna 道路上

ヤイロチョウのTシャツを探すために土産屋に立ち寄ってから宿に戻り休憩。

16:00から午後の探鳥をスタートするが、朝とうってかわって森が静か。

16:45クロアカヤイロチョウBlack-crowned Pitta をしばし待つも断念
バラエリキヌバネドリDiard’s Trogonも不在

17:00チャバネアカメヒタキRufous-winged Philentoma ♂ やっと鳥に出会う

チャバネアカメヒタキ雄 もう森の中では光が足りない時間帯にやっと鳥に出会う

17:06カザリオウチュウGreater Racquet-tailed Drongo 2羽

17:50 和名なしSabah Partride(旧名Bornean Necklaced Partridge) もう森が暗くなってきて諦めていた頃に出てきてくれました

Saba Patrige サバパートリッジ 和名なし 4月に会ったばかりだったので、なんとなくこの前会った場所を見に行ったらそこに出てきてました。
ほとんど動かないし、森の中は暗くなってきてて、もうそのまま近くで休みそうな感じがしました

18:21 公園を出て、ホテルへ戻る

満月の夜 リゾートホテルのプールにざぶんと入りたくなりました

暑くて鳥にもアツい1日だったのでみんなで乾杯しました

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

イベント情報

イベント情報

ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

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