5月19日から27日までマレーシアのボルネオ島に鳥に出会う自然の旅に行ってきました。
同行者は3名で、現地についてからは信頼できる一流のバードガイドとドライバーと私の合計6名で8日間の素晴らしい旅でした。
少人数でしたし、ギラギラとした動物が感じるような殺気を出すような方もいない気持ちのよいメンバーだったので、皆が同じように鳥を見ることもできましたし、鳥が近づいてきてくれるようなとてもいい状況にも恵まれ、かつ思いがけずかなりレアな鳥にも出会え、観察・撮影することもできました。
もうこれ以上の鳥との出会いは望めないくらいの旅となりました。
で、帰国してFacebookで繋がっているバードガイドから「ノンストレスな旅をありがとう!」とメッセージが来て(それだけではないですが)、本当にそうだったよなとしみじみ感じていました。
バードガイドがプレッシャーを自分で感じるというのは見せようとする仕事からくることなので、ある程度は普通であり仕方がないのですが、それに加えて参加者側から、ああだこうだ言われるのは負のプレッシャーでしかなく、言語が違ってもそれは感じます。
プレッシャーがなく自然体で仕事をする方が、その人の潜在能力も引き出されてハイパフォーマンスなことができると私は考えます。
鳥だから出るか出ないかわからない、でもバードガイドがいるから見せてくれるよねと思っている人はたくさんいて、実際それはそうですが、そうは言っても手品じゃないし、その時の天気や時間などの状況によって一般的な鳥さへも見当たらない時もあり、自然の中で鳥を探して出会うことはそんなに簡単なことではありません。ガイドが探している種をみんなに伝えて、みんなで探す、それができるメンバーで、その時の鳥との自然な出会いを大事にして丁寧に観察・撮影をしていました。「絶対にこれが見たいの」とガイドに言うのではなく、「○○○は、どうかしら?」と優しいスタンスで、それはガイドには変なプレッシャーにならずに伝わりました。
そのためか、キナバル山麓で皆が出会いたいWhitehead’sの3種、ゴマフクモカリドリ、オオミドリヒロハシ、ノドグロキヌバネドリに出会うことができましたし、
その3種より難しいと言われたキンガオサンショウクイFruithunterも2回も出てきてくれました。見たいと言ってた方がトイレに行っている間にメスが出たのですが、翌日ペアで別の場所で出てきてくれガイドも驚いていました(その時、ゴマフクモカリドリも飛んでややパニックな状態に陥りました)。
また、別の場所のキャノピータワーに近い木の花と実がちょうどよいタイミングで、最高のレストランがオープンしていて、3時間弱もノンストップバーディングが楽しめました。おかげで、普段ゆっくり見ることのできないタイヨウチョウ7種やインコの仲間のサトウチョウ、ビロウドゴジュウカラもゆっくり観察することができました。
バードガイドも、私も参加者も誰もストレスのない旅だったから沢山の鳥と出会えたのではないかと、帰国してバードガイドからのメッセージをもらってなんとなくそう感じました。そのくらいすごい鳥の旅でした。
また、おいおい記録をアップしますが、今の気持ちを書き残したくて、みんなが安心して旅ができるって、結果的に生きものにもより近づけて、とてもいいなぁと気づいた旅でした。