7倍と8倍2種の双眼鏡
EL10x32をお持ちの方で常時それを使うには重くなってきたので、サブ機としてもっと軽い、小さな双眼鏡が購入したい、
というご希望のある方を先日、銀座双眼堂へご案内しました。
コンパクトサイズの双眼鏡は現在2種あり(*)、CL Curio7x21とCL Pocket Elegant 8×25です。
7倍のCurioは、2021年12月に発売された最も小さいサイズの双眼鏡で、重さ250グラムと最軽量。
8倍のPocketの方は、ひとまわり大きく、重さ350グラム。
この2種の双眼鏡は、お値段は同じく定価119,000円(税込)。なので、どちらを選ぶかは悩ましく、最終的には好みで決めるということになるでしょう。
今回は、両機を実際に手にし見比べ、8倍のPocketを選ばれました。
そこでの会話が、今後2種から双眼鏡を選ぶ際の参考になりそうなエッセンス! と感じたので、書き残します。それは、
すでに大型の双眼鏡を使っていた方だと、8倍のPocket双眼鏡の方が使いやすいだろう、なぜなら、手のなじみ具合と見え具合が、大型双眼鏡に近いからということでした。
7倍と8倍のハンディサイズの双眼鏡の2つだけを交互にのぞいてみると、どちらもよく見えてしまうので、決めがたい感じになります。
最も小さく、軽いものがいい! というならば、7倍を選択すればいいし、今まで双眼鏡を使ったことない方ならば、7倍のCurioでこれから鳥を見はじめても時間と共に使い慣れるはずなので問題ないでしょう。
でも、大型の双眼鏡を使っていた方が、7倍のCurioを手にするとサイズ感のその差が大きく、かなり小さくなるので、持ちにくいと感じそうです。また見え方も口径が小さいので当然ですがかなり狭く感じます。
手の大きさにもよるので一概には言えませんが、7倍のCurioは本当に小さいので、その小さ故に取り回ししにくいというデメリットにもなり得るということです。
それでも、その小ささは、常に身に付けて必携することを考えたら、とても魅惑的にうつるものなのは間違いありません。
どちらを選択するかは結局、悩ましいのですが、こんなことが言えるよというお話でした。
品薄
どちらも品薄な状況と聞きました。現在の世界情勢により、様々なものが以前のように手に入りにくくなっていますが、
スワロフスキーの双眼鏡でもそういうことがすでに起こっているようです。欲しいものが、欲しいときに手に入らなくなる時代は近いのかもしれません。
双眼鏡はカメラと違って、一生の相棒となります。もし、購入を悩んでいる方で、これを読んだ方は、色々事情はあると思いますが、早めに手に入れることをおすすめします。
円安が続けば(私は続くだろうと考えていますが)近い将来、金額にも影響が出てくることは間違いないでしょうから。
さいごに
双眼鏡選びは本当に悩ましいのですが、本人の希望に沿って、何をみるために使う、どうやって使いたい、今までの経験、その人の体力、体・手の大きさなど、いろんな要素により、おすすめする機種は絞られます。
一緒に観察したり、自然の旅に行った方だと、色々なことが想像しやすく、おすすめしやすいです。
スワロフスキーの双眼鏡は高額なので、購入には誰もが失敗したくないと思いますので、参考になりましたら幸いです。
(*)CL Pocket Elegant 10×25という双眼鏡もあるので、厳密にはハンディサイズな双眼鏡は3点ありますが、今回10倍はのぞいて書いています。