江戸時代後期の鎖国の時期に、外国人との交わりを制限するために作られた『出島(でじま)』への出入りが許された数少ない日本人で、長崎の絵師。画家ですね。
『日本植物誌』を作成したシーボルトに依頼され、西洋画法も習得し、シーボルトに随行して様々な植物を、写真のように描いていきました。今でいうボタニカルアートの先駆者だったといえるのでしょう。
『日本植物誌』の元になった絵を描いた人、なんて人がいたことを今回初めて知りました。
実際に絵を見て、200年前位の人が、こんなに上手に書いていたんだと、どこから目線の感想ですが、すごくきれいです。
とても細かいし、質感や肌触りが見ていて感じます。そして絵の具や紙が今とは全く違っただろうに、色も繊細。濃い紫色、濃い青色など、出すのが難しいのか、保存状態の問題で経年変化したのかわからないですが、それ以外の色はそのものだなぁと。
植物以外にも、外国人からの依頼で描いた日本文化の絵が展示されていました。外国人にとって、何が興味深いのかがわかる点が面白かったです。人の一生で、見合い、結納、結婚、病床、死亡、葬式などが描かれていて、確かに日本独自だし、私にとっては既に古典の範疇にはいる様式が描かれていました。
四季の行事、ということで、正月、ひなまつり、七夕、寒菊会、餅つき、潮干狩りなども描かれ、外国人が面白いと思った行事なんだということがわかりました。
植物画を描いている方、植物が好きな方、文化人類学に興味のある方、ぜひおすすめします。5月21日までなので、お早めに!
北浦和駅の西口をでて、すぐに見える森(公園)の先に美術館はあります。こんな、駅に近い美術館は初めてです、すばらしい!
北浦和駅を降りたのは初めてですが、駅ビルのない、小さな駅で、人混みもひどくなく、わかりやすくていいですね。気軽にまたこの美術館に来ようという気になりました。
駅から近いのは、雨が降っても楽だし、アクセスしやすいところに作るなんて、埼玉県やる~!と在住17年も経ちましたが、初めて思いました。
意外性で楽しかったのは公園の噴水。
ちょうど14時だったので、毎時やっているのかと推測。5分以上音楽に合わせて噴水が大なり小なり、アクロバティックな動きをして、魅せてくれました。天気が良く、暑くなるとこれからの季節楽しいですね。
どんどん人が集まってきて、最後に噴水近くにいた人が水の飛沫で濡れるくらい激しくなりフィナーレ。
この噴水、工事費も管理費も結構かかっていそうだけど、バブルの頃に作ったのかな?
ビジネスモデルは何なのか? を考えるのが習慣というか、すぐ気になりますが、県立公園、美術館併設だと、やっぱり人を集めたかったから? こういう噴水私は好きですが、費用対効果はいまいちなのかな?
サイなんです。動物マークはすぐ気になります。目に入ります。どうしてサイなのかと思いながら、ショップを見ていました。美術館に行くと、ミュージアムショップが楽しみです。ここのはそんなに広くないですが、書籍や物品のセレクトが素敵で、好みが自分にピッタリ。相性がいいみたいです。『サイ』が気になった私は、レジの方に聞きました。そしたら、「サイ 玉だから」と。サイが玉に乗ってるのが、オリジナルマークのようです。そこは、ダジャレでした。