カンムリワシは、春より夏は見にくいはずなのに、今年は毎日電柱上でよく見かけ、
そのうち、カンムリワシを見つけても「カンムリワシだね〜」と確認するだけで車を止めることもなくなった。
夜に道路で轢かれたカエルやカニなどを食べに、朝は道路に降りていることも多く、道路上での目撃は今までにもあるけども、
毎回見つけるとちょっとギョッとする。ゆっくり走っているからひくことはないとは思っているけども、
そこにいるだけでロードキル(交通事故死)のことを考えてしまい怖くなる。
写真の個体は、今回は道路上ではなく、歩道上の草のしげみの向こう側にいて、一心に何かを食べていた。
私の位置からは食べているものは見えなかったが、頭の冠羽が食べるために頭を下げるごとにきれいにバフバフするのがよく見え、とても白っぽくきれいでした。
しばらく眺めていたら、さすがに邪魔そうに視線を送ってきたので、食べ続けるカンムリワシを残して私たちはその場を走り去った。
時速40キロメートルが、西表島の速度規制。これは、こんな風に出てきてしまう生き物を守るためにあるルール。
見通しも良く、真っ直ぐだとすぐに速度は出てしまうが、西表島は生き物が突然出てくる可能性がある島だということを忘れてはダメ。
電柱にいることが多いのは、待ち伏せして獲物をねらうためで、電柱にいるのなら私たちも安心して観察できるけど、
道路上にいるのを見つけると、事故に遭わないでねと思わずにはいられない。
撮影日:2022年6月29日