南極に行ってから、心惹かれるものが増えました。
雪山とアホウドリ(海鳥)が追加されました。
タイトル通り、アホウドリとザトウクジラに会いたくて、2月から三宅島に行く予定はありましたが、天候と自分のタイミングが合わずで、今月にもちこし、アホウドリシーズンの終わる前に、無理くり行き、乗ってみたらよい人とのめぐり合わせを頂き、2週続けて行ってきました。
JR浜松町駅から歩いて10分弱の竹芝桟橋から、三宅島、御蔵島、八丈島に行く東海汽船の船が出ています。
1回目は八丈島往復、2回目は三宅島往復で行ってきました。
夜22:30出航で、三宅島には翌朝5時着。
八丈島まで行くと三宅島からさらに4時間弱かかり、9時前に到着。
そして、45分後に船は折り返すので再度それに乗って、船の上から、アホウドリを探します。
ん?と思った方がいると思うので説明しますが、その前に船のタイムスケジュールを載せるとこんな感じです。
東京発 22:30
三宅島着 05:00
三宅島発 05:10
御蔵島着 06:00
御蔵島発 06:05
八丈島着 08:55
八丈島発 09:40
御蔵島着 12:35
御蔵島発 12:40
三宅島着 13:35
三宅島発 13:45
東京着 19:50
※海が荒れてると遅れます
1回目の八丈島、2回目の三宅島も泊まっていません。不思議に思われた方もいるかと思いますが、
アホウドリは海鳥で、繁殖期以外は海にずっといます。なので会いたければ、船に乗って海に行くしかなく、基本、飛んでいるのを、もっと言えば、船から見える範囲で近づいてきてくれるアホウドリを探して見るわけですが、
運がいいと海に浮かんでいる個体に出会えたり(その子がとてもいい子だと、船が近づいても飛ばない)
飛んでいる個体と船の距離は、その時次第なので、大接近した子に会いたいなぁと。南極の時は本当に近かったのねーといまさらながら思いだして感動しています。
なので、八丈島に行く、三宅島に行くといっても、そこが目的地なのではなく、行く間の航路でのバードウォッチングが最もしたいことなので、そういう意味で島には用事がありません。
私のブログを読んでくださってる方は、鳥オタクの方でない方が多いはずなので、説明しました。私も以前はこんなことしない人でしたが。
所要時間は、
東京ー三宅島間:6時間30分
東京ー八丈島間:10時間30分
往路は夜なので、1時間後には消灯しますし、乗ったらすぐ寝る方向で準備(東京湾の夜景は1回目はさっと外でみました)
三宅島に朝着く頃に夜が明けてくるので、そこからはずっと起きて、
船に乗って鳥を見るためにずっと外のデッキにいて、風を受けているのは疲れますが、アホウドリが見たいのでがんばれます。
以前もしたことはあるのですが、今のがずっと楽しいです。
アホウドリと共にザトウクジラも探していましたが、1回目の八丈島往復した際は、三宅島を帰りに出てすぐくらいに一回(3月22日)
2回目の27日も1回ブローを見つけてすぐテイルを見せられて潜って行ったので、チラ見だけで終わりました。
ブロウを見落としてる可能性は大いにありますが、遠くのアホウドリに集中してると、見落としそう。なかなか違う場所のものを、見落とさずに追うって難しい、技術がいると感じます。ばんばんどっちも出てくれたら、そんなに困らないんですけどね、きっと。
その3日後にまた行かれて5回クジラは出だと聞いたので、まだまだザトウクジラがいるのは間違いないので、再チャレンジの際は合わせてがんばります。
ザトウクジラに限って言えば、八丈島や三宅島に泊まって陸から探した方が確率が上がるよと教わりましたが、
アホウドリの方が私の中では優先順位がいまは圧倒的に高いので、船からの観察がメインです。
2回目は三宅島に上陸し、港(陸)からも飛んでいるのが見えましたが、船からの方がやっぱり近いのでした。
北半球には、アホウドリの仲間は3種います。3種しかいないと言った方がわかりやすいのかも。
ebird(←世界の鳥サイト)には世界のアホウドリ類は15種になっています。南極に行った際に持っていた図鑑にはもっとアホウドリが色々のっていたので、亜種が多数あるのでしょう。
【日本で見られるアホウドリ】
アホウドリ
コアホウドリ
クロアシアホウドリ
この3種を、八丈島航路で直ぐに見つけられるようになってから、また南極に行きたいと妄想しています。
船酔いが南極の旅の最大の心配事項だったのですが、22日間荒れた海で乗ってたお陰で、外のデッキに出て鳥を見てる分には全く問題ないし、強風もそれほどに感じないし、鍛えられました。
でも本質的には変わってないので、降りた後、疲れもあって結構フラフラしてます。
4月に入るとトウゾクカモメ類も見られるそうなので、しばらく楽しいけど体力的にはキツイ修行に通います。
2回目は三宅島に滞在したので、そのことは次に書こうと思います。