17日間のタンザニアの旅から戻りました。現地5泊6日のサファリと7泊8日のキリマンジャロ山麓の植物の旅を連続でつなげたので、上弦の月から満月に、そして下弦の月まで見ることになりました。
今回、ジャイアントセネシオというキク科の3〜4メートルになる植物を見たいというリクエストで、キリマンジャロ山の標高3,720メートルにある山小屋に3泊し、観察しながら最高4,110メートルまで行ってきました。いつもアルーシャ国立公園から眺めていたキリマンジャロ山がとても近くに見えました。
3,720メートルの小屋(ホロンボハット)まで上がるのは二日がかりで、登りはじめは真夏の暑さの熱帯雨林から始まり、2,720メートルにある小屋(マンダラハット)に一泊してたどりつきました。マンダラハットのある森は、見た目は大変美しいけど鳴き声はしわがれて独特なシャローエボシドリが、夕方と朝に多数鳴いているのが聞こえる森で、夜には中型のコウモリが飛び、ツリーハイラックスも早朝のポーターがまだ行き来しない静かな時間帯に観察できるような素晴らしい森でした。
そこから1,000メートル上にあるホロンボハットまでの道のりは、途中から1時間以上、土砂降りと雷に遭いタフな山行になりましたが、標高3,500メートルを過ぎる頃から目的のジャイアントセネシオ(Dendrosenecio kilimanjari)が現れ、その後、だんだん晴れて無事に小屋に到着。それ以外は、細々とは色々ありましたが、およそ順調に全てがうまく回りました。
キリマンジャロ山に登頂せず、山小屋に5泊(ホロンボハット3泊、マンダラハット2泊)するというかなりイレギュラーケースのスケジュールのせいで、ゲート出発時、山小屋のチェクイン時、ゲート到着時の全てで毎回同じ説明をガイドが窓口でして、理解してもらうのに10分以上は毎回かかるということはありましたが、それ以外は大きく問題ありませんでした。
問題といえば、目的のジャイアントセネシオが4年前の火事(タバコが原因とガイドは言ってました)でマラングルート上ではかなり焼けてしまい、数を減らしていました。が、川沿いに残っている株を求めて探し歩いたり、大きい株が見えるところまで歩いて行ったりして、観察してきました。他にプロテア、グラジオラス、ロベリアなどの植物も観察できました。
旅の前半に行ったサファリは今回はセレンゲティまで行かず、アルーシャ国立公園、ンゴロンゴロ自然保護区、タランギーレ国立公園の3か所を回りましたが、みなさん常にリラックスして各々お好きな過ごし方で楽しまれ、疲れる前に帰国されました。爬虫類の好きな方がいらしたので、サファリ中アガマを一生懸命探していたら、ンゴロンゴロでも見つかったし、アルーシャ国立公園では巣を発見。自分は3週連続で3回訪れ、毎回違う出会いがありました。
今年は新しい宿を初めて利用しましましたが、そこも含め、どこも食事が美味しくなっていて、全体的に底上げされた感じがしましたし「野菜たっぷりで、加工品がなくて、どれも自然でとても美味しい。」と好評でした。タンザニアのアボカドやバナナ(島バナナサイズのもの)は、本当にとても美味しいです。輸入されないかな。
旅の記録は、また投稿します。