マダガスカルのコウモリの旅から帰って、コウモリへのパッションが冷めないうちに、コウモリ復習をしたくて帰国後に本をひらいた。こういうタイミング、フィールドで体験した後に文字で読む時が私はいちばん楽しい。

行く前に、対馬のクロアカコウモリのことをメールのやり取りの中で少し話したら、沢山教えてくださり、さらに次の本を紹介していただき、行く前に読みたかったけど時間が作れずマダガスカルに持っていった、日本のコウモリの本だけど、コウモリの身体の部位の名前やバッドハウスのことははすぐに役に立ったしコラムも沢山あり、世界のコウモリにもつながった。
往路の2本目のフライトの機内で読みはじめ、車での移動中にも見たりした。どんなにひどく揺れても、読めるのは特技なのかと、指摘されて気づく。

私は、何か知る際に全体感を始めにつかみたいと思う癖がある。生きものなら何種ぐらいいて、何科あるのかとか、属の名前を一度にとりあえず知りたいと思う。どのくらい知ってるのか、全然知らないのかもそれでわかるし。でも、数字はすぐ忘れるのでメモがわりにブログに書く。それからツアー中の話も野帳にメモが残るだけだと忘れ去られるので、それもここに書き残す。
コウモリの図鑑について、世界中のコウモリの全体をとらえるにはLynx社哺乳類9巻がコウモリと教わる。「すぐに買わないで、図書館で見てからがいいよ」とまで親切におしえていただく。こんな洋書が図書館にあるとしって驚く。世界の鳥の図鑑でベストワンと言われてるリンクス社(実際に鳥の図鑑は私もそう思う4冊しか持ってないけど)も哺乳類の世界ではそうでもないらしい。
2025年11月現在、
コウモリは、世界に1,500種位で、
科の数は、17〜21科(諸説色々ある)
220属前後
齧歯(げっし)類のネズミの仲間の次に種数の多い哺乳類。なんと20%は哺乳類。世界の哺乳類の図鑑や国立公園のハンドブックでも実際に観察できないことが多いから、後ろのページに追いやられていたり、記載がほとんどないものもあったりするが、実際の種数は多い。確かに自分も、ボルネオの哺乳類のリストで、ネズミとコウモリはしっかり見た記憶がない。
哺乳類なのはわかってたけど、改めて哺乳類を意識したら不思議な気がしてきた今年。去年は疑問を感じなかったから今年は解像度が上がったかな。
現地で赤ちゃん、抱っこしているマダガスカルオオコウモリを幸運にも観察したお陰もある。
マダガスカルオオコウモリ、割と大きめなコウモリが親の胴体のサイズより少し小さいくらいの子供を、逆さまで木にぶら下がってる時には右翼で抱っこしていました。人間と同じ感じ。おくるみに包んだ感じで、抱っこしてました。可愛い子供の顔が見える写真は撮れなかったけど。絵心あったら描きたいくらい可愛かった。
でも、親が飛ぶ時は子供が自力でしがみつく。衝撃で落ちる時もあると聞く。
そう、唯一、哺乳類の中で好きなところに飛べる能力がある。滑空する、ムササビやモモンガなども哺乳類だけど自由自在に飛べる哺乳類ははコウモリだけ。それってすごい。すごいと思いませんか?
今までに飛べるようになったのは翼竜、鳥、コウモリしかいないと本で読んでワクワクしてきた。翼竜カッコよくて大好きだった。
そして、質問して教わったことを書く。
コウモリを見たらまず何を確認したらいいのか?
オオコウモリ科か、そうじゃないか。
鼻がくちゃっとしてるタイプ(鼻で超音波出してる)か、そうじゃないか。
とりあえず、ここまで。
名のとうり大きい体ををしてるオオコウモリ科は、花の蜜や実が好きで、フルーツバッドともいわれる果物、植物食のコウモリ。超音波は使わない(例外はいる)。日本には、小笠原諸島、鹿児島県、沖縄県で観察できる。目が大きく顔もかわいい系。私はあんまりそう感じないが、キツネやサルに似てるともいう。
一方、超音波を出して獲物との距離間を測って(エコロケーション)虫などの捕食活動をするそれ以外のタイプに大きく分かれる。身体のサイズは小さい。
上の二つにも当てはまらない例外、魚を獲る、血をなめるなど食べるものが特殊、偏食気味なヘビっぽい種もいるけど、それはおいておく。
まだあるけど、ひとまず終わりにする。
マダガスカルには、オオコウモリの仲間は3種
マダガスカルオオコウモリ
マダガスカルルーセットオオコウモリ
マダガスカルストローオオコウモリ
今回はこの3種とサラモチコウモリに会いに行く旅でした。
沢山、旅してきたけど、なかなかすごい旅でした。
いつもと違って、チャレンジな旅でOKだったからというのもありましたが、1ヶ月早く来た雨季(大雨の到来)は予定をもののみごとにひっくり返し、天候には抗えないことを実感。救いは、メンバーがタフだった事。
私、想定外のことにダメージを結構受けるので(こんなことしてるけど)初めてのことはキツイよねと改めて感じた旅でした。だから、初めて自然の旅に出る人の気持ちは想像してご案内しています。

バッドハウスの窓のそばに集まる出巣間際のコウモリが赤く写ってます(サーモカメラ撮影)やっと、Androidのカメラからこの写真を取り出せたので、ここにアップ。こんな風に見えることを夏から想像してやっとかなって撮れた一枚。撮れたことは正直どうでもいいのですが、使いこなせるようになった達成感に浸れる一枚。
アイキャッチ画像の写真は、マダガスカルストローオオコウモリ。洞窟に住んでいるコウモリで、リサーチャーの方が捕獲した個体を見せていただいた後、その洞窟まで観察に行きましたが私にはしっかりよくは見えず(暗いし、狭いし、見える角度があまりない、それほど動いているわけではないので)、時折真上の岩から出てきて飛ぶ姿を少し見るぐらいで、どちらかというとずっと音声を聞いていました。個人的には同じ洞窟にムナフショウドウツバメがいたのが印象的でした。同居してる風で、いる場所は全く一緒ではないけど同じ建物に住む感じで、ほぼ垂直の壁に爪で止まって休んでいました。
マダガスカルのブログは一旦これで終了。今年は旅のブログが書けていないので、今までとは違う方法で書き残すことを考えて進めていたけどプライベートで突発的に時間をとられることが発生し、それも飛んでしまったので、どうしたものか。また考えてなんとがします。生きものの写真をみたい方は、Instagramで見てくださいね。全部は投稿できていないけど、ブログにはほとんど載せられていないので、みたい方はぜひそちらをチェックしてください。ブログのトップページのいちばん上にリンクが貼ってあります。直接つながっている方でわからない方は、遠慮せずにご連絡ください、お伝えします。

