「暗視カメラが(個人が買える金額のもので)かなり使えるようになったよ」と友人のバードガイドから2年以上前に聞いてからずっと気になっていましたが、今夏、投資しました。
暗視カメラは7万円台、そして買ってから気付いたのですがAndroidでないと使えないため、それも買い足したから全部で8万円強。
海外製品で取扱説明書がなく、新しいものに弱い私には自力で頑張ったけど到底無理だと気づき、詳しい人に相談したけど、それでもそんなに簡単でなく、YouTubeで海外の人の使用しているのを見て情報を取ったりもしてやっと使えるようになったのが、ギリギリ対馬に行く前。
対馬、ガーナと夜間観察で試したけど、対馬は全くダメで、帰宅してすすめてくれたバードガイドに聞いたら「動いている車の中から使うのは難しいよ」と言われ、使い方を間違ったとわかる。
2回目、ガーナで使った時は、手が物理的に足りないということに気づく。どういうことかというと、カメラ、双眼鏡、懐中電灯、暗視カメラの4つ持つものがあるとかなり大変だった。
暗視カメラは肩掛けの袋に入れて持っていたが、使うには片手が必ず必要だし、ガーナの高い樹林帯に向けて使ってみたもののピントが合わない感じがして、ピントを合わせようとすると、両手が塞がるので使い勝手がよくなく、頑張る前に普通に懐中電灯のライトで目が光ったのを見つけられたので、結局、暗視カメラは活躍しなかった。
ガーナで手が3本ないと暗視カメラは使いにくいと真面目に思った私は「マダガスカルで使ったらもう売ろうと思ってる。」と家族に言った。暗視カメラを使うことは、自分の技量を超えていて使えるようにならない気がしてきたからだ。ただでさへ、夜間観察は時間がなくて慌ただしい。そして当たり前だけど、夜で暗いから手元がよく見えず複雑なことをするのが難しい。器用ではない私、元々苦手分野なのに好奇心がまさって新しい機器を手に入れてしまったことを後悔し始めていた。
ですが、マダガスカルでやっと使いこなせました。使いこなしたというか、買った甲斐があるような成果があって楽しめました。私の大好物の「見えない世界が見えて」すごくワクワクしたので、あきらめなくてよかったーというのが正直な気持ち。
400ccの中型バイクに20代の時に2年くらい乗ってましたが、その時に全くメカに関して興味がもてず覚えようとしたけど無理で「そういうところは女子っぽいね」と言われたのを久々に思い出すくらい、本当にこういうの苦手だよなぁとこの暗視カメラを触っていて思ったけど、新しいこと、得意でないことは時間がかかるよねと、今は思っている。
本題です。伝えたかったことは、
どう使えたのかを伝えたい。コウモリ観察の際に、昼間のねぐらから、日没後、コウモリが一斉に飛び出してくるタイミングがあるのですが、その時に使ったら、真っ暗で目では見えないコウモリの動きが見ることができました。
そんなに性能がいいものではないので、ダーウィンが来たとかの映像で見るレベルには程遠いし、ビデオも撮ってみたけど、コウモリが速すぎてザーッという画像になっていました(涙)。iPhonのが優秀で動画撮影ができました。サーモカメラに記録は残せなかったけど、リアルタイムには、小さい穴からコウモリが次々に飛び出してくる時の様子がサーモカメラの画面で見れて、赤い球がビュンビュン出てくる様子に感動していました。
2回、コウモリの飛び出しにサーモカメラを使ったのですが、2回目の時はバッドハウスという窓がたくさんある小屋からの飛び出しを待っていたので、どこの窓にコウモリが集まってきているのかがサーモカメラではわかり、中で動いている様がわかるのが興味深かったです。コウモリに人気の窓がわかりました。
そして、出てきた時も、赤い飛翔物がどんどん出てきて、そのバッドハウスにいたコウモリの数が多かったのもあるのですが、すごい体験でした。
「この暗視カメラ使えない」と数ヶ月イラッとしていましたが、今回やっと2回コウモリ観察に使えて単純にうれしかったですし、試してみた甲斐がありました。
フクロウや木の上で寝ている鳥を探すのに便利だよと聞いていましたが、鳥はまだ一度も見つけられず、木の上の哺乳類、ガーナでポトゥと今回は4メートルくらいの木の上にいたメガネキツネザルはレッドレンザーのライトで見つけています。そのライトも今年新調していい感じでおすすめです。かなり遠いところまで照らせるので、高い木の動物が見つけやすいです。近いと明るすぎてよくないのが難点で、二つ持って歩くのが面倒ですが、使い分けています。
https://amzn.to/48tMsGs 高価で懐中電灯にそんなに出しているの?と驚かれそうですが、それだけのことはあります。今リンクを貼るのにアマゾンに見にいったら、ブラックフライデーで4万円切ってて羨ましい。
夜間観察は、目の光を頼りに探すしかないので、樹高の高い熱帯雨林で生きものを探すならおすすめです。ガーナではこれでアクンワシミミズクが飛んできたのも見つけられ買ってよかったと思いました。懐中電灯を語ると長くなるので端的に言いますが、明るく軽いのが一番です。2時間、3時間、それを持ち続けると手首が辛くなるし、それを数日続けると腕も筋肉痛になります。単三8本の懐中電灯の時代を考えると夢のように軽くなり本当に楽になりました。
話がそれましたが、サーマルカメラ、コウモリ観察には有効でした。鳥の観察は、まだ成功していないので私の実体験からは良いとは言えませんが、鳥の観察数が8,000種越えしているガイドが使えると言っているので、間違いないはずです(鳥の種数は現在1万種強)。自分が持っているサーマルカメラはアマゾンで取り扱いがないのですが、そのガイドが一つ前に使っていた機材のカメラのはあったのでリンクを貼っておきます。このサーマルカメラを手に入れ使い始めた時の彼は興奮していて、とても楽しそうでそれで私も暗視カメラにひかれたのかもしれません。
サーマルカメラ、買おうか悩んでいる人がいたら参考になれば嬉しいです。





