南アフリカにここ7年くらい毎年、行っている。
おかげで、いろいろなことを知る機会がある。
面白いというか、興味深いなぁと感じたことを少し書きたいと思う。
南アフリカってざっくりどんな国?
南アフリカは、アフリカのリーダー国であり、先進国。
基本的にインフラは整っているので、快適な場所にいれば、ヨーロッパの様でもある。
貧富の差が激しい、というのはよく聞くと思うが、本当にそうだろうと思う。
外から眺める、見える部分しかわからないので、肌感覚でしか言えないけど、すごそうというのは感じる。
日本と同じようなものが売ってるし、同じ街並みもあるけども、その一方、そうでない人たちもたくさん見かける。
アフリカでは一般的だけど、することがなく建物の前で立っている、座っている人などよく見る。
お金を稼ぐ手段がない感じ。
酔っている、または精神が壊れている、またはどっちもの人が道を歩いていることもある。
たくさんはいないけど、助手席に乗っていると、車に乗っていて近づいてくる人はいつもよく確認する。
ガイドも私に注意を払うよう指示を出す。
それで、その度に学んだ。
ここでは、何をしてはいけないとか、何に気を付けるとか。
人のいない場所でバードウォッチングしている分にはいいけども、探鳥地に行く間に人のいる村を抜けたりする際に、垣間見たりすることはある。
町のレストランに入っても、そこだけ、檻とは言わないが鉄柵で囲まれていて、別世界になっていたりする。
黒人のお客さんは一人もいなかった。
法律的には、アパルトヘイトが撤回され、平等なんだけども、やっぱり色々問題は深いよう。
南アフリカは、どうして多言語なのか?
アフリカーンスは、アフリカに移住した白人系の人が話す言葉。
黒人の人は、アフリカーンスは基本使わず、英語を話す。
今回滞在していた東部のクワズルナタール州は、ズールー語を話す。
みなさん、いろいろ話せるのが普通みたい。
人にもよるだろうが、泊まった宿の白人の主人が、英語はもちろんのこと、メイドさん達にはズールー語でバリバリと指示を出している。
学校でも授業があるらしい。
小さな町で、ランチを食べた時に給仕をしてくれた中学生くらいの男の子は、ズールー語は嫌いと。
口の中がぐちゃぐちゃする、みたいなことを言っている。
でも、勉強してる日本語を使う絶好のチャンスを活かして、一生懸命使っていて、可愛かった。
ズールー語ってどんな言葉?
口の中で位置を変えて、舌打ちするような、チェっというような音が3音ある言語です。
その変な音を出してから、母音をつけて延ばすとか、口の使い方が、わけわかりません。
毎回、ガイドはやって見せてくれますが、私にはできそうにはありません。
でも、今回あいさつだけ、次回は言えるようになろうと、メモしました。
サゥボーナー ==> こんにちは!
ンジャーニー ==> How are you?
ニャボンガ ガクール ==> Thank you!
これくらいは使えないと、田舎のお店では物を売ってくれないよとも聞きました。
自分の言葉を大事にしていて、外国人だったら教えてくれるそうで、
それで、覚えてズールー語を話さないと売ってくれないと。
す、すごい、ですよね。
誇り高いというのか、私にはまったくよくわからない感覚だと。
歴史的背景があるのかもしれないですが。
そこまで、自信のあること、誇りに思えることが、自分にあるかなぁとぼんやり思いました。
あいさつはズールー語
ガソリンスタンドで働くのは黒人の人たちでした。
そして、最初のあいさつは、必ずズールー語。
そのあと、突然、英語に切り替わる。
それが不思議に思えてガイドに聞いたら、挨拶は必ずズール語とおそわりました。
みんなそうすると。
多民族で、摩擦を少なくするための方法なのかもしれない。
なんとなく、ガソリンスタンドに入ると、いつも緊張感を私は感じるけど。
それも段々慣れてきた。
なんだか、馴れ馴れしい感じがする人は、日本人にはそういうタイプがいないので、違和感を感じやすいけど、大抵、気のいい人なんだともわかるようになってきた。
文化が違うので、そして言葉も違うし、体の動かし方・使い方が全然違う。
なかなか、言い表しにくい。
アフリカにまだこんなに来る事がなかったころ、生理的に、黒人の人が怖いと思ったこともあったけど、それは慣れていなかっただけ。
本当に怖いことは、気を付けてさへいれば、そうそう滅多に起こらないと思う、相手がプロの場合もあるかもしれないから、なんとも言えないけど。
アフリカって怖くないのか?
家族にアフリカに行くことを反対されて、旅に行けないという話を時々耳にする。
その反対したくなるご家族の気持ちもわかる。
わからない国のことは、わからないが故に怖いですよね。
行けと言われて、2001年に初めてアフリカ大陸、南アフリカに行った際の私の乏しい知識は、アパルトヘイトがあった国、
英語が母国語だけど、アメリカやイギリスと違うというくらいでした。
旅行業のことも、世界の鳥のことも、外国人とコミュニケーションをとることも、
何ひとつわかっていないまま来たので13日間の旅は、現場で本当に泣きそうだったし、修行のような毎日でした。
今でも、思い出せます。
人種差別も初めて、はっきりと受けたし。
いま思うととてもいい経験でした。
多様性が世界なんだと
アフリカに来たら、カルチャーショックがあるのは間違いないでしょう。
私は初めて来たとき、南アフリカでミッシングチルドレン、誘拐した子を返して!というテレビコマーシャルとポスターを見て、そうとう驚きました。
他にも、いろいろ。
でも、南アフリカ好きです。
アフリカの生き物が好きです。
いつか西アフリカにも行ってみたい、と思っています。
知らないアフリカを見てみたい気がしています。