ブログ写真集 南アフリカ東部 クワズルナタール州で観察した繁殖期に変化する鳥たち

テンニンチョウ雄

アフリカには繁殖期に色が変わる鳥、尾が長くなる鳥が多種いる。

とても心惹かれる。見ていて、面白いし、ワクワクする。

長くなった尾をヒラヒラさせながら、時に重そうに、時に風に流されながら飛ぶ姿を見ていると、あ~、すごいなぁ~と口をあけて魅入ってしまっていた。

1週間見ていたが、飽きなかった。

個体差があって、尾の長さも、ボリュームも違っていたから、毎回、あーだこーだと皆さんと共に楽しんだ。

そんな鳥達を紹介します。

アカガタホウオウ雄
アカガタホウオウ雄

名前の通り、肩が赤いのは雄だけで、この時期、雄だけ全体の羽毛が黒くなる。繁殖期以外は、雄も写真ほど赤くないが若干、肩が赤く、全体は茶色い鳥。

メスは図鑑上では、若干赤く描いてあるが、よくわからない。ずっと茶色いかんじ。

少し標高の高いところに多い鳥。

ハジロホウオウ雄
ハジロホウオウ雄

この鳥も肩が雄は常に黄色い。そして繁殖期に雄だけが、前身の羽毛が黒くなる。アカガタホウオウと同じく雌は茶色い。

この鳥は、標高が低めの場所が好き。

雄の近くにいてくれないと、雌だけでの識別は私には無理。

頭頂の縞模様の濃さと太さで違いがわかる種類もいるけど、基本難しい。


宿の庭に集団できていたコウヨウチョウ。

この鳥、世界で一番、数が多い鳥。

虫みたいに集団で飛んでいるのをよく見ます。

図鑑では色とりどりの顔の色のパタンが描かれているのですが、年間を通して茶色の時期がほとんど。

今までたぶん20回以上はアフリカに行き、1回に1週間以上は滞在しているなか、ほんとによく見る鳥ですが、顔の色がこんなにいろいろ見られたのは初めて。

顔の周りが黒いのは、雄。

頭が赤いのも黄色いのもいる。

そして今まさに変化中の個体もいる。

嘴の色が黄色ければ雌、わかりやすい。

嘴の色が赤いけど、赤くも黒くもなっていない茶色個体は、繁殖中でない雄。

どうでもいいことかもしれないけど、細かく見ていくと、結構おもしろい。

コクホウジャク雄
コクホウジャク雄

この鳥も肩が赤い。

写真が悪くて、写ってませんが。もちろん雄の肩だけ赤い。

そして、普段は茶色く肩だけ赤い雄が、この時期、こんなに黒くそして尾が長く、ボリュームたっぷりとなる。

バサバサというか、ふわふわというか、幽霊みたいな風に飛ぶ。

ビデオも撮ったが編集しないとアップ出来そうもないので、やり方がわからないので、しばらくお待ちを。

尾が長い方がモテルのだそう。

ガイドがタイで知り合ったバードウォッチング中のこの鳥の研究者から聞いたそうだ。

長さの違う尾をそれぞれ付けてデータを取ったそうだ。

長ければ長いほどモテルと。

でも長いと飛びにくい。

強風に流されて、そして重そうに飛んでいる個体も見た。

捕食者に狙われやすいのは間違いない。

三倍くらいの長さが最長みたいだが、ボリュームはだいぶ違う。

この鳥のきれいな飛翔の写真を撮ってみたいとは思ったが、飛んでいるときは魅入ってしまって撮りにくいのと、今回、何度も何度もたくさん見たけども、鳥までの距離がそれなりにあるので、そんなに簡単ではない。

コクホウジャクという、豪勢な名前がついているが、ツアー中に最終的に「ヒラヒラ」という名前になった。

「ヒラヒラが飛んでいる。」

「最後のヒラヒラを見よう。」とか。

本当に、素敵な「ひらひら」だった。

(カタカナ表記にするか、ひらがな表記にするか迷う)

この鳥、こちらのブログに別の写真があります。

アフリカサンコウチョウ
アフリカサンコウチョウ

この写真、長い尾が枝とかぶっているので、わかりにくいのですが、アフリカサンコウチョウの雄です。

日本のサンコウチョウのアフリカバージョンですね。

雄だけ尾が長くなります。

雌は短いです。

アフリカでは、アフリカサンコウチョウは個体数が多い鳥で見るだけなら、機会は多いともいえるのですが、樹の中をチャカチャカと落ち着かず動き回るので、ゆっくり見ることも、写真を撮るのも結構骨がおれます。

このショットも、唯一、目にピントがきた写真です。

カメラの性能のおかげで撮影できています。

オリンパスOMD EM-1 MARKⅡさまさまです。

テンニンチョウの雌

最後の写真ですが、これが、最初の写真の鳥の雌です。

乱暴ではありますが、この感じの鳥が、アカガタホウオウ、ハジロホウオウ、コクホウジャクの雌に似ています。

テンニンチョウの雌は、頭にある縞、頭央線(とうおうせん)が濃いので、ほかの雌と違い、わかりやすいですが。

ディスプレーの写真の雌の個体は、トップの写真の雄にかなり長いことアプローチされていましたが、無視し続けていました。

10分以上は、ディスプレーしていました。

休みながらも継続してました。雄は、たいへんそう。

気性の強い雄でしたが、雌には想いとどかず。

テンニンチョウ雄が雌にディスプレ中
テンニンチョウ雄が雌にディスプレ中

以上、繁殖期に観察すると楽しい鳥シリーズでした。

本日、鉄道オタクのブログ仲間の友人とフェイスブックで、鳥と鉄道は親和性が高いという話で盛り上がり、そして鳥の話を書きたくなり、書いていたら長くなりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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