南アフリカに今年も行ってきました。
去年とほぼ同じくらいの時期に訪れましたが、全然違っていました。
今年は、鳥の繁殖期が早いようです。
普段は地味な茶色い鳥が、赤くなったり、黒くなったり、尾が体長の3倍も長くなったりと変化する時期ですが、今年はすでにその最盛期なのかというくらい、繁殖羽の鳥をたくさん見ることができて、興奮がとまりませんでした。
車での長距離移動がなく、具体的には最大3時間弱程度の移動で、毎日のんびりペースのバードウォッチングが楽しめる、優雅な探鳥の旅でした。
「バードウォッチングって、もともと貴族の遊びでしょ~!」と参加者から途中、声がでましたが、こんなにのんびり鳥見(とりみ)をしたのは、私にとっても初めてでした。
がつがつしていないからこそ、いろんな鳥との出会いがありました。
南アフリカは、南半球にある国なので、12月は夏を迎えるところですが、今回は天気がいまひとつで、一日中晴れている日は少なく、雨に降られ、霧に巻かれ、アフリカとは思えないほど寒いことがありました。
でも、鳥はよく出ました。
種数は164種とそれほどではないですが、かなりレアなものも多く含まれています。
毎日、ハイライトがあり、感嘆の声がもれました。
ガイドも驚くほどでしたので、時間をかけるというのは、それなりに意味があることのようです。
とは言っても、一期一会なので、同じように企画しても同じようにならないのが、自然ツアーの難しいところ、だからこそ未知数で楽しいとも言えます。
鳥なので、文字通り突然飛んできたりと、今回は最後に突然ヘビクイワシが、びゅーっと私たちの目の前に飛んできて降りました。
嘘みたいな、テレビのような状況でした。
タンザニアでは個体数もそれなりにあり、見かけることも多いヘビクイワシですが、南アフリカでは激減しているそうです。
大型の鳥は、迷信やまじないの薬効として、食料として、殺されてしまうと聞きました。
私も初めて見た気がします。
きれいな成体のヘビクイワシは久しぶりに見ました。
厳しい環境でも生き残っている個体なのでしょう。
長生きしてねと、願わずにはいられません。
ツアー直後が、一番気持ちもアツく、ブログを書いて伝えたい気持ちもあるのですが、ちょっといろいろ立て込んでいるので、
少しだけ、写真を先にアップしたいと思います。
今回は、バードウォッチングツアーでしたので、鳥の写真がメインです。
続きはまた明日。
☆トップの写真はオオキンランチョウ。
この時期、オスだけ赤と黒に変化する。
メスは地味な茶色。一緒にいてくれないとわかりにくい。
群れる習性がもともとあるそうですが、この時期は普段は集まることのないアシの上(繁殖時だけ植物のアシが好き)や、トゲのある植物(ほかの動物が入りにくい)の上に巣を作って、集結しています。
赤って目立ちます。
クリスマスツリーみたい、花束みたい、と感嘆の声がもれました。
そして、これが40羽くらい、集団で飛ぶ様は壮観でした。