南アフリカ ミナミジサイチョウの行く末 迷信と食料のために殺される

ミナミジサイチョウ

顔はごついですが、ペア(つがい)または、家族連れで、タンザニアのマニヤラ湖国立公園やセレンゲティ国立公園で見かけることが多い鳥です。

写真のペアも右が雌ですが、雄の羽づくろいをしてあげ仲睦まじい感じが、顔とのギャップに魅入ってしまいました。

勝手な見立てですが、愛情深そうな気がしています。

そして、かなり大きい鳥(体長110㎝、3.77㎏と図鑑に記載)ですが、飛びます。

この鳥、南アフリカでは数が激減し、保護区などでしか見られないようです。

先日、訪れていた南アフリカの東部クワズルナタール州でも、このエリアに1羽だけいると聞かされ、えっ?1羽だけなの?と驚きました。

草原、サバンナの鳥で、ひらけて視界のきく場所にすむ鳥です。

人の住む場所が、この鳥の生息地近くまで広がり、あっという間に、食料となったようです。

そして、まじない、迷信のためにも多数殺されたそうです。

「日照りが続いた時は雨乞いに、ジサイチョウを殺して川に流す。」

「雨が多く太陽が欲しい時は、ジサイチョウを殺して山の上に捧げる。」

「ジサイチョウの骨をすりつぶして、背中に稲妻模様を描くと、雷にあたらない。」など。

お陰で、どんどん減ってしまったと。

そしてこのエリアには、1羽しか残っていないと。

その1羽のミナミジサイチョウを車で1時間前後移動しながら探すという、運頼みなことをある朝しましたが、残念ながら出会えませんでした。

会うことより、長生きしてねと心のなかで言わずにいられませんでした。

そもそも1羽しかいなければ、繁殖できないですが。

いままで、生き延びている知恵で、人につかまらずに寿命を全うできるといいなぁと。

独特な目立つ顔立ち、陸上生活が主の大きめの鳥でそれなりに肉の量もある。

捕まえやすそうで、まじないに使いたくなる雰囲気です。

生き物はが激減していく話を聞くことが仕事柄多いのですが、こんなことも書き記したいと思いました。

普段は草原の中を歩きながら、カエルや虫、爬虫類探しながら食べています。

カエルを嘴にいっぱいくわえて歩いているのをタンザニアで見た事があります。

小鳥やウサギ、リスまで食べると図鑑に書いてあるので、結構、素早く動けるのかもしれません。

それは見た事ありませんが。

飛ぶところは、実際に見ましたが、ちょっとだけ高いところにいって、一気に飛んだので、意外に身軽だと驚きました。

感動ものでした。

実際に飛ぶのを見るまでは本当に飛べるのか疑問だったわけですが、あぁ本当に飛べるのだなぁと納得、感心した次第です。

☆写真のミナミジサイチョウは、タンザニアのセレンゲティ国立公園で撮影しました。

経験上ですが、一番見やすいのはマニヤラ湖国立公園です。

7羽位の大きなグループを見たことがありますし、5羽の家族を何度か見ています。

幼鳥は茶色い羽で、赤くない喉の袋なのでわかりやすいです。

雄と雌の違いは、赤いのどの袋に青い部分があるのが雌です。

好きな鳥です。

アフリカの鳥の図鑑を見て知って、初めてタンザニアに行くときに見たいと思った鳥の一種でした。

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世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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