現地7泊のうち、5泊は水シャワーしかないところでした。
アマゾン川とその支流に隣接する宿3カ所に宿泊しました。
アマゾン川の玄関都市イキトスから80キロアマゾン川をさかのぼり、さらに支流に入って80キロ上流に行った場所にある宿が最深部の宿。
最深部の宿は、すべてがオープンスペースで、シャワーとトイレは共同。
自分も内心ビビりながら行きましたが、思いのほか快適に過ごせました。
電気はあるのですが、自分の部屋まできていないので、ランプの光で二日間は夜を過ごしました。電気って相当明るいと気づきました。
遠くのトイレは電気がついているので明るいと二日目に気づき、わざわざそこに行きました。暗いと怖いから。
暗くなると寝るしかないし、眠くなってしまうので、あまり問題はなく。
朝方、トイレに行くときや、早くに起きた際にヘッドランプの光でガサゴソしていました。
でも、高床式の部屋は、上部は全部つながっているので、個室感はなく、お隣迷惑なので静か~に、なるべく音を立てないで、過ごしていました。
「水シャワーでも、アマゾンは暑いから大丈夫よ!」と、信頼のおけるガイドから聞いていましたが、参加者はみな不安がっていました。
でも、意外に快適で、一度、太陽がサンサンと照る時間に浴びたら、最高に気持ちがよかった。水シャワー万歳!
土地はいくらでもあるせいか、すべての作りは、広い。
シャワールームも当然広い。
なので圧迫感はない。むしろ開放感。
水シャワーも5日目になってくると慣れてしまう。温度調整が難しい海外のシャワーでの煩わしさがないぶん、快適に感じた。
コックをひねって、水を出すか、止めるだけ。 単純明快!なのだ。
単純明快っていい。気持ちがいい。
神経質だった子供の頃が嘘みたいに、今では、いろんなことが、受け入れられる。
ちょっと私には絶対無理と思ってるかた、実は大丈夫かもしれませんよ。
でも、お湯のでる宿に入って、シャワーを浴びてすぐ思った。
お湯っていい。やっぱり気持ちがいい。冷たくない。
文明の利器ってすごい。
お湯の出るところで、水シャワーをする気にはなれなかった。
こんなものかなぁ。
無ければ、使えないけど、あると使ってしまう。
何かを自分でやめるのは難しいけど、ない世界に身をおけばそれは簡単だ。
普段と違う不自由な世界にしばらくいて、なんか久しぶりの新しい感触を得たような気がしている。
まだ、それは何か明確ではないけど。
そんな場所にあえて身を置くのもいいかもしれない。
☆写真の鳥はオオタチヨタカ(英名Great Potoo)。夜行性の鳥なので、昼間は立木のように寝ている。中南米に初めて行くときに、この鳥の存在を知って一番会いたかった鳥だ。かなり好き。おじいさんみたいな風貌も。まぶたに2箇所切れ込みがあって、目を閉じていても、外が見えるというスゴワザも持つ。ポトゥーという、英名の響きも好き。