2025北海道 自然の旅 天売島と道東10日間

2025年6月18日〜27日の10日間、北海道で素晴らしい時間を過ごして来ました。北海道でも暑い日々となり道東では地元の方が耐えられないと言われてましたが、関東よりは夜には涼しくなるのがよい感じでした。それでも、行ってる間に帯広の気温34度と、北海道らしくない⁈ 異常に暑い体験をしました。

暑いの以外は、終わってみれば天気にも、たくさんの生きものとの出会いにも恵まれ、同行者のひきの強さを感じました。

観察結果を先にお伝えすると到着日に札幌市内の公園で子育て中のコゲラに出会った後、アカゲラ、オシドリ、ゴジュウカラ、シジュウカラなどの親子も観察。天売島では、夕日と雲海、見渡す限りに飛び交う海鳥ウトウの大群と、口の中も足も真っ赤な、鳴き声がにぎやかなケイマフリに近距離でたくさん出会え、去年までとはうってかわって十分に観察できました。ウミガラスやヒメウなども観察。その後、シマフクロウ、シャチ、ヒグマ、エゾナキウサギ、エゾモモンガと期待した生きものたちに出会うことができました。

前半は天売島に5日間、後半が道東で5日間の予定でしたが、天売島では風に阻まれ帰る予定日の船は出なそうだから今日帰りなさいと言われ、予定を1日はやめて札幌に戻りましたが、目的のクルーズはスケジュール変更ができ予定通り3回乗れ充実した海鳥観察ができました。世界的に見ても天売島の繁殖地は素晴らしいとわかりました。島では大変親切にしていただきました。いつでも、どこでもお世話になった方には感謝しかありませんが、今回、島の方にはスペシャルサンクスです。

1日早く戻った札幌では、北大の博物館と植物園を訪れ楽しみました。強風、悪天で一日早めて戻った札幌では雨にほとんど当たらず過ごせたのが幸いでした。

そして後半戦、札幌から女満別に早朝便の飛行機で飛びスタート。飛行機からは日高山脈がよく見えたと聞きました。網走で探鳥散策してから知床へ。

網走では夏羽の雄のベニマシコ、知床峠では雄のギンザンマシコにと赤い鳥との出会いもありました。

羅臼では、シャチの25頭ほどの大きな群れに出会い、一列に並ぶ姿を見た時は鳥肌がたちました。沖縄本島よりも大きいという国後島が背後に見えていましたし、クルーズ中は、とても天気が良く、知床連山が去年に引き続きよく見えました。予定通りクルーズに乗れたのもラッキーです。海遊びは、風・波しだいなので乗れないことも考え予備日を設けるのですが、今年は宿が取れなくてそれができなかったので予定通りでラッキーでした。

知床・羅臼から今年は尾岱沼や根室方面には行かず、釧路、帯広へと移動しました。後半の5日間は毎日暑く、ここ数年6月下旬に道東に来ていましたが、朝晩涼しいを通り越し寒いくらいなことが過去にあったのが信じられないほど暑い毎日でした。

エゾナキウサギは氷河期の生き残りといわれ涼しい時間帯にしか出てこないと本には書いてありますが、移動の都合でお昼前の観察地の到着になり出会うことはまた叶わないかもしれないけど、とりあえず行かないと始まらないという気持ちで行ったところ、観察地に到着して20分ほどでナキウサギは姿を現してくれ、ゆっくり観察することができました。昨年11月はその鳴き声を聞いただけで終わったので姿が見られて本当によかったですし、生態をリアルに割と長い時間を観察できて最もテンションが上がりました。

最終目的地では、エゾモモンガとも出会え、今年の個体はどうやら赤ちゃんのようでした。頭の大きさに比べ目のサイズが大きいので、そう感じたのですが、実際のところはわかりません。

今回の旅では鳥の子育てが最盛期なのを各地で感じました。オシドリに至っては、旅の最初と最後に出会えとても印象深い出会いとなりました。若いオスの羽がそろわない頭の雰囲気はとぼけた顔にも見え愛おしく感じました。

北海道10日間の旅は、海外10日間の旅よりも移動時間が短いのでより濃密な旅でした。また同行者とゆっくり話しをする時間があり、それも思い出深い旅でした。5月末〜7月の北海道は自然観察に最高です。おすすめです。

写真はインスタグラムからご覧になってください。

この記事を書いた人

アバター画像

橋場みき子

生きものに出会うために自然の旅に出かけてその環境の動植物を観察してメンバーと気づきを共有し楽しむのがライフワークです。自然の旅はリクエストに応じてご案内もしますし、自分が行きたい場所、出会いたい生き物の情報がが入ってくれば、声をかけて二人でも、いなければ一人でも出かけます。今年は新しい情報、人との出会いが多く違う世界が見えてきました。同じような感性の方と出会いたい。そのためにはどうしたらいいのか?を最近よく考えています。

イベント情報

イベント情報

ただいま、オンラインで、zoomを使ってイベント開催中です。リアルなイベントは、様子をみながら再開を検討します。

国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

みなさん、ぜひ一度お気軽にいらしてください。

生きものや自然、旅の話でおしゃべりしましょう。

Facebook Page

「いいね!」すると、ブログ更新のお知らせと、世界の旅で撮影した写真があなたに届きます。