打合せがしたくて、そしてアホウドリも見れるので、
船旅をしてきた。
東京竹芝からでる、東京~三宅島・御蔵島・八丈島航路。
最初みたときびっくりした、黄色い船の橘丸。
まだ就航して4年経っていない、きれいな船でした。
東京竹芝を夜の22:30に出向し、翌朝5:00に三宅島到着。
すぐにまた出発し、御蔵島を経由し、八丈島に8:50到着。
というのが予定だったが、波が高くて御蔵島には着眼せず、
直接、八丈島へ。
折り返し、船は50分くらい停泊して三宅島に向けて出発。
御蔵島は復路も着岸できず、三宅島に直行した。
鳥を見るために船に乗り続けるという、
ややクレイジーなスケジュール。
いや、目的が海鳥を見るためだから、必然。
海鳥は、繁殖期以外は、ほとんど海にいて上陸しない。
繁殖年齢に達するまで、例えば、アホウドリは7年間は海上で飛びっぱなしという。
でも、この時期2、3月は、アホウドリがこの航路で見やすいが、
いつでもいるわけでは無いと。
夏7月~9月頃はアラスカ沖やカルフォルニアまで動いている(渡っている)。
アホウドリを見たかったら、
この季節に船上で風に吹かれる必要がある。
かなり寒いというか、冷え切る。
三宅島からでて、東京に戻る間がもっともアホウドリが出ると聞いたが
実際、そうだった。
オオミズナギドリが多数飛び、
アホウドリ類、3種が飛ぶ。
コアホウドリ、アホウドリ、クロアシアホウドリの三種。
コアホウドリは、お腹が白くて、ぷっくり太目ちゃん。
アホウドリは、大きい。
背面が白。そして飛翔が速い。
クロアシアホウドリは、黒くて、翼が細くて長い。
色での判断は、若鳥だと見間違えるので、よくない。
往路に4時間近く、復路にも3時間以上、
プロガイドの識別付きで見ていたら、
体感で識別できるようになった気がする。
飛ぶ速さも、撮影していたらアホウドリが速いと気づいた。
同行したガイドの一人が、ニュージーランド在住でアホウドリ類はよく見ているが
この3種を見たことなかったので、どうしても見たかったという。
3種見られて、とってもうれしそうで、本当に大喜びしていた。
それを見ていて、温かい気持ちになった。
子供みたいにかわいいと思った。
英名だとレイザンLaysan(Albatross)が、コアホウドリ、
ショートテイルShort-tailed(Albatoross) が、アホウドリ。
彼の「レイザン!」「ショートテイル!」と、
出現の度に叫んでいたのが、まだ耳に残っている。
今頃、機上の人でニュージーランドに向かっている頃。
鳥はずっと出るわけでは無いので、
鳥待ちの間に、たくさんおしゃべりする時間がある。
彼の住んでいるニュージーランドの話はもちろん、
インド、エチオピア、南アフリカ、西アフリカの話などした。
彼とは初めて会い、最初はどう話していいかとまどったが
別れる頃には、自分が聞きたいことをたずね、向こうも自分に質問してきた。
私は、人との出会いで、アイデアも、インスピレーションも湧く。
人見知りで、人と口をきかなかった自分が、
人との交わりから多くの事を今は学んでいる。
それにしても、楽しい旅だった。
みんな、ありがとう!!
打合せも無事できたし、
任務完了!!