世界中の哺乳類の和名を
出来るだけ正しく確認したい
と長年思っていましたが、
やっとその夢が、かないました。
ネット上に、
日本哺乳類学会が
「推奨する」哺乳類標準和名目録が、
PDFでアップされていました。
今までは
1988年に平凡社から発行された
今泉吉典編の『世界哺乳類和名辞典』しか、
まとまったものは、
ありませんでした。
しかし、すでにだいぶ前から
調べても記載されていない種が多く
使えなくなりました。
ネットの情報の方が、
出所は不確かではあっても、
和名が出てくる確率が高く、
新しい情報の可能性も高いし、
ネット上の名前を数年前から優先して利用していました。
正しくないかもしれないけど、
とことわりは入れましたが。
和名がないことは、
かなり不便です。
訪れた海外で
見慣れない動物を、
和名でなく、英名でやりとりするのは、
難しいことだからです。
というわけで、
哺乳類のチェックリストに、
ネットで調べてわかる限りは、
和名を入れていましたが、
モヤモヤしていました。
エクアドルの哺乳類名全ての和名が調べられた
6月にエクアドルに行く際に使う、
哺乳類のチェックリストの和名を調べようとして、
新しい目録の存在に気付きました!
43種を目録内で、学名で検索したら、
全種、和名が調べられました。
これ、すっごく嬉しいです。
長年、10年以上はモヤモヤしていたことが解明されたんです。
目録の前文から得た情報
1993年に4,629種とされた世界の哺乳類は、
2005年に5,416種へと格段に増加し、
現在に至るまで、
毎年30種以上の新種が出ていると。
そして、現在、
交通手段と様々なメディアの普及に伴い、
以前は、実物を見ることができなかった哺乳類が
一般に紹介されるようになり、
遠い外国で撮影された動物の映像などを見ると、
日本では何と呼ばれているのか?
といったことに興味を持たれる方も多いであろうから、
専門外の方へ、
共通認識を促す和名の重要性がここにあるということになり、
日本哺乳類学会内で、
「世界哺乳類標準和名プロジェクト」がスタート。
作成された標準和名リストが 、
2017 年 9 月の学会理事会において承認され、
目録はそのリストを一般に向けて公開し、
使用を促すものであるということで、
リストがネット上にも公開され、
私が目にするに至りました。
和名問題
和名は、
実はややこしい問題があり、
ここでは書きませんが、
普段よく使う鳥類では頭を悩ますことがあります。
今回、
哺乳類でも同じことが問題とされていることもわかり、
そういう意味でも、スッキリしました。
日本哺乳類学会の方へ感謝です
日本哺乳類学会のプロジェクトのメンバーの方に、
そして、ネット上で公開していただいたことに
心から感謝いたします。
これからまた新しく行くであろう、
海外の国の哺乳類のチェックリストを作る際に
大変参考になります。
見るべきものが、
統一性が取れ、
信頼がおけるというのは、
安心感があって、
うれしいです。
様々なルールのもと、
外国の動物にすべて和名をつけることは至難の技だったと思いますが、
ありがとうございました。
今回、目録の前文を読むことで、
勉強にもなりました。