フタバガキ科(Dipterocarpaceae)の樹木が、
ボルネオ島(Borneo)の熱帯雨林の7割を占める。
その樹の花が6.7年に一度、
一斉開花する。
毎年咲かない。
そして、エリア内でのみ同調し、
この森は咲いたけど、
あっちの森はまだ咲いていないという状況になる。
極度の乾燥が開花のトリガーではないかとも言われているが、
詳細は不明。
そして一斉開花のタイミングは、
森の中が、
突然、
餌が豊富な状態となる。
動物たちにとって天国で、
食べ物が沢山あるから、
森の外に出る必要がなくなり、
動物観察には不向きなタイミングになる。
かつ、
花に誘われ、
ハチが増える。
夜の観察時に必要なライトを当てると、
いろんな虫が集まってくるが、
このタイミングだと、
危険なハチもよんでしまう。
森の見た目は、
木々が、白っぽくなり、
粉をふいた、
ふわっとした感じになる。
「山が笑うと」いう表現があるが、
そんな感じ。
正確には、山というより、
「森が笑う」
という感じがする。
熱帯雨林を見ていると、
山というより森という言葉がしっくりくる。
2019年は、
既にデラマコット(Deramakot)森林管理局の森ではスタート。
3月20日頃まで2ヶ月降らなかった雨も降った。
この後、ボルネオ島の島中の森で、
始まるのでしょう。
それぞれ、いつ始まるかはわからないけど。
できることなら、
実の時期に再訪したいです。