熱帯雨林の7割を占める優占種、フタバガキ科が2019年今年、一斉に開花している。
8月下旬に、一斉結実を見にいくことにして、
いろいろ情報収集し、
少しずつわかってきた。
熱帯雨林の花ざかりの秘密
なぜ、毎年咲かずに、2年~10年位の期間をあけて咲くのか?
一斉開花の規模は、毎回違う。
異常気象が要因とされていると、
ボルネオ島の専門家、
安間繁樹(やすましげき)先生からも教わり、
「フタバガキ、一斉開花、異常気象」
の3つのキーワードで検索したら、
『ボルネオ熱帯雨林の 一斉開花の要因を探る 竹内やよい 国立環境研究所』
の頁に行きつく。
一カ月以上の乾燥が花芽を作る、
ようだと知る。
現地のガイドからも、
いまだ、一斉開花の現象については調査中とも聞いた。
そもそも、
滅多に咲かないから、サンプル数が少ないことは容易に想像がつく。
今年は、研究している人たちにとっては、待望の年だろうし、
森の生き物たち、虫、鳥、哺乳類にも、
食料が爆発的に増えるわけで、
繁殖も進むだろう。
2019年の一斉開花の現象は特にすごい
今年の一斉開花は、
ボルネオ島のあちこちの公園で、
同調して、
咲いている。
そして、その一カ所での一斉開花の規模もとても大きいもので、
ダブルで珍しい。
陳腐な言葉に聞こえるかもしれないけど、
自然の神秘だ。
すさまじいパワーが森にあふれているのではないかと思う。
自分が行けそうなタイミングの時に
この時を迎えられてとてもうれしい。
フタバガキはどこにある?
フタバガキ科の樹木は、国立公園内の原生林、
または、
伐採されつつも、よく管理された森林保護区内で見られる。
そうでない場所のフタバガキは、伐採され売られてしまい、
あまり残っていない。
ラワン材は、耳にしたことがあるでしょう。
それが、フタバガキの材木名です。
真っ直ぐのび、枝が少なく、加工しやすい材とのこと。
樹高が低くても20m、高いと100mにもなるフタバガキの樹を一本切ったら、
材もたくさん取れたのでしょう。
花を見るより、実の方が観察しやすい
フタバガキの花を見るには、
開花のタイミング合わせ、
かつキャノピータワーと呼ばれる、
樹幹の高さに合わせて作られた高い塔や、
橋が必用。
でも、花が咲いた樹木が間近にないと
見ることが出来ません。
でも、結実して落ちた実なら、
花をみるよりは楽でしょう。
実際にどこまで見られるかは、行ってみないとわかりませんが。
とりあえず、行ってみる。
行ってみないと始まらないということで、
突き進みます。
熱帯雨林の花ざかりで盛り上がる
現地でも、一部の好きな人たちでとっても盛り上がっていて、
今年の一斉開花は、ちょっとしたお祭り騒ぎです。
こんな、熱帯雨林の花ざかりという自然現象で盛り上がれるのって、
国を超えて、平和でいいなぁと思います。
以前に書いた、フタバガキ科の一斉開花の記事はこちらです、あわせてどうぞ。