やんばるの森を訪れて、生き物を観察し、「森が生き物をはぐくむ」と改めて感じました。
固有種の生き物を動植物が好きな方は、一般的に見たいと考えます。
固有種とは、地球上でそのエリアでしか見られない種、具体的に言うとやんばるの森でのみ生息する「ヤンバルクイナ」「ノグチゲラ」という2種の鳥は、日本の固有種、もっというと沖縄県の固有種です。
やんばるの森は、照葉樹林の森です。日本の森の原風景とも言われる森で「見ていると、懐かしい感じがする。」と言われる方が多いです。「昔はたくさんあったのよね。」とも聞きました。
照葉樹林は、いっせいに葉を落とす時期がない常緑広葉樹のシイやカシなどを中心にした森です。葉が厚く、ツヤがあり、光をよく反射してテカテカと照るので照葉樹林とよばれています。
この照葉樹林の森は、日本にすでにあまり多くは残っていません。有名なところが、沖縄本島北部のやんばるの森、鹿児島県奄美大島の金作原(きんさくばる)、宮崎県綾(あや)の森です。
「森が生き物をはぐくむ」ことを理解しているつもりです。綾や金作原も訪れ、そこで貴重な植物を観察はしたのですが、動物を観察しなかったせいか、そこではあまり今回のようには感じませんでした。単純に、自分がまだ感じられる段階でなかっただけかもしれませんが。
しかし、今回ヤンバルクイナやノグチゲラ、リュウキュウヤマガメなどの固有種に出会い、この森が育てているんだなぁとしみじみ感じたので、この感覚を残したくて書きました。
日本の照葉樹林の森を多くの人に知ってもらい、みんなで大切にできたらいいなぁと思います。