富士山が正面の三つ峠山荘宿泊 山荘オーナーと場所から自然界のシステムを学ぶ

3年前から、3年連続で三つ峠山荘に泊まり、

オーナーから山頂付近の自然草原の中のご案内をいただき、

自生地の復元の一助に、草刈りのボランティアを

周囲の人に声をかけて、

毎年6月にしています。

シカ被害のため、

そして希少種の保護のため、

山頂付近には柵がたくさんあります。

もともと、絶妙なバランスで整っていたシステムが、

山頂付近にカラマツを植樹したり、

希少種を盗掘したりすることで、

複雑で、よくできていた関係性を壊し、

テンニンソウやササが異常に増え、

乾燥化がすすみ、

本来あるべき姿から一変しました。

山荘オーナーは、

日本高山植物保護協会理事をされていて、

彼の説明のもと、

今年は、柵内にあるテンニンソウを草刈りしました。

テンニンソウは元々自生する植物ですが、

現在、異常に増え優勢種となっています。

草刈り等の作業努力で、

本来の植生にもどそうという試みは成功し、

10年で柵内だけは別天地になっていて、

以前のままの本来の姿を見ることができます。

その中では、オオバギボウシのそばに希少種があったり、

柵の外とは違う植物が多数自生しています。

そして、

柵の外、道をはさんだ反対側、

草刈りをしていないエリアは、

荒れたササ山が広がっています。

実際の場所で、

その光景を目にしながら

説明を聞くので、

本当によくわかります。

自然保護が無駄だと思っている人も多いと思いますが、

草刈りをすることで、

時間はかかりますが、

本来あった植物が戻ってくる。

その成功事例がここにあり、

実際に見れ、

柵の中と外では大違いなのが一目瞭然です。

柵内の植生のすばらしさ、

そしてそこに咲く花の美しさは格別です。

本来あった三つ峠の自然草原の状態と、

バランスを欠いたことによる異常な姿、

両方を一度に見たら、

子供でも、いや子供こそ感じることは多いのではないかと思います。

こういうのを実際に子供たちに見てもらって、

現場で子供たちと一緒に草刈りすることで、

現地に愛着がわき、

自生地の復元等のボランティアができたら、

いいなぁと今年3度目の訪問にして思いました。

「自然保護」というと

漠然としすぎていてわかりにくいですが、

具体的な形に落とし込めると、

いい気づきにもなるだろうと感じました。

今年も三つ峠山荘に行けたこと、

さまざまな人や植物との素敵な出会いに感謝です。

河口湖駅から三つ峠登山口まで路線バスで行き、

コースタイム1時間半の道のりを登ると

三つ峠山荘には到着します。

山荘の正面に、富士山が裾野まで、

晴れれば見れます。

夕方、朝の富士山の美しさは格別です。

山荘に一泊して、

オーナーの予定に合わせることが可能であれば、

同じような体験は可能です。

関東近辺にお住まいの方なら、

1泊2日で行くことができます。

ご興味ある方は、三つ峠山荘までおたずねください。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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