南部の州都、ダランザガドから車で走ること約8時間、
遊牧民に道を確認しながら、
大草原にわずかにあるくぼ地や、砂山のかげで「花摘み」しながら、
約10時間かけてやっと到着した、
恐竜の足跡が見つかった場所、
「シャル・ツァブ」
に2年越しで行ってきました。
施設の情報
エリアは金網で囲まれていて、
思っていたより立派な施設です。
木道があり、
もっとも足跡が多数出ていた場所まで、
道があります。
多種類の恐竜の足跡が見つかった場所は、
屋根のある建物で覆われています。
管理人さんもいて、
案内してくれます。
聞いても何もわからない様でしたが、
建物の中に、
説明のボードがあるので、
読むとわかるようになっています。
1995年7月31日に発掘
この場所は、
モンゴル人と日本人の合同調査で見つかりました。
足跡により、
大型肉食恐竜タルボサウルス、
背中に鎧をもったアンキロサウルス、
草食大型恐竜のアパトサウルス、
などがわかるようになっています。
案内を読んでいたら、
私たちは、
記念すべき発掘24周年記念日の前日にこのサイトに到着し、
翌日、このエリアでゆっくり過ごしたわけですが、
思いをはせると、
それだけでワクワクしました。
恐竜の骨も近くに
恐竜の全身骨格が見つかっていて、
9月に掘られるのを待っているという場所も見せてもらいました。
7月、8月は暑すぎるので、
掘るのは、気温が下がった9月以降と聞きました。
確かに、
午前中だけど、
ゴビ砂漠はしっかり暑く、
強烈な日差しを遮るものが何もない場所で、掘り進むのは危険行為です。
南ゴビは、6月から夏の観光シーズンを迎え、
7月は暑くなりすぎるので観光客はいったん減り、
8月になりまた増えてきて、
9月になるともう寒いのだとか。
ゲルも完備
この公園には管理人さんの小さな家があり、
隣にひとつツーリスト用のゲルもありました。
テント完備で出発していましたが、
その日は風が強かったので、
ゲルを利用させていただきました。
ほどほどきれいな、
モンゴル的には大変きれいなトイレもありましたが、
青空での快感を覚えると、
遠くにある、
閉鎖的なトイレを利用する気に慣れず、
あとは、皆さん思い思いにされていました。
話はそれますが、
使用後のペイパーは、必ず持ち帰り、
自分で処理しましょうね。
最後にここだけ
行けば快適に過ごせる場所です。
そもそも、誰もこない。
私たち以外にはもう1台の車、ひと家族だけが、
2泊3日の時間を過ごす間に来ました。
ウランバートルから車で来るなら、2日ほどかけて、
飛行機でウランバートルからダランザガドに飛んで、
空港から向かえば、1日でシャルツァヴまでは来れます。
道は、舗装路と砂利のダート道。
そして、到着間際に砂道で、スタックするよう場所もありました。
立て看板などは一切ないので、
来るまでが大変。
でも、恐竜が好きな人なら、
ワクワク、ドキドキすること間違いなし。
道中、
中国国境へ石炭を乗せて走る大型トラックの大行列、
野生のロバ、ガゼル、ジリス、ヒツジトカゲなどの生き物、
乾燥に強い、アザミやヒゴタイの仲間の花や、
砂漠に点々と生えるザグの樹のこれぞゴビ砂漠の典型的な風景
を見てたどり着きました。
なかなか、簡単に行ける場所ではないですが、
機会があったら行ってみてください。