ウランバートルにある国立自然史博物館は、現在改装中。
今回、行った恐竜博物館は、規模は小さいけど、
ゴビ砂漠で、恐竜の化石を見てきた後もあって、すごく楽しかった。
写真の恐竜、
モンゴルで見つかっている、肉食大型恐竜、タルボサウルスが出迎えてくれる。
タルボサウルスは、ティラノサウルス、Tレックスなどと同じタイプの恐竜。
8割は本物だと説明された。
これが、掘っている土の中から出てきたら、
どれだけ驚くか、、、。
想像を絶する。
タルボサウルスの中では、中位のサイズとうことで、
確かにそれほど大きく感じない。
けど、肉付けしたものが、レプリカにされていてそれを見ると大きく感じる。
アフリカゾウ2頭より大きい!
今回、行ってみて、恐竜が頭の中でよりリアルに想像できるようになった。
ジュラシックワールドの映画を初めて見た時、
リアルな恐竜の動きに感動した自分ですが、
化石を見ていても、
それが動く様子を以前より想像出来るようになった気がします。
ダランザガドの博物館でも学芸員さんに恐竜の説明を受けてすごいと思いましたが、
ここの学芸員さんはさらにすごく、知識はもちろんのこと、
情報通だということも質問していたらわかりました。
普段は、ここに来る人が研究者などの専門家が多いと言われていましたし、
いろいろ突っ込んで質問していたら、
若い学芸員のお姉さんも寄ってきて一緒に聞いているし、
立て板に水の説明。
世界共通でおたくな人、極めている人の話を聞くのは楽しいなぁと。
恐竜の話をしていたら、いくらでも話が尽きないだろうなぁと思う方でした。
その方が、
「モンゴルは非先進国なので、モンゴルだけでは恐竜の調査はできない。
いろんな国の協力があってこそ成り立っていると。」という説明がありました。
モンゴルの恐竜の発掘調査は、1920年代からアメリカ、ロシア、ポーランドなど、
そして後年、日本やイギリス、ドイツなどとも共同で行われていて、
共同調査をすると、
モンゴルの恐竜の化石は、その国にだいぶ渡っていってしまうようで、
自国にはあまり残らないのかなぁと素人ながら感じました。
タルボサウルスが2頭で闘っている化石も出ているのですが、
それはモンゴルにはないと説明も聞き、
はっきりとは言いませんでしたが、
さみしそうなものを感じました。
でも、モンゴルだけでは調査が進まないし、
協力が必用だと繰り返して言われてました。
タイトルの話が遅くなりましたが、
写真のタルボサウルスは、
不正に持ち出されたモンゴル由来の化石で
アメリカの俳優、ニコラス・ケイジがオークションで買ったのですが、
モンゴル政府からの依頼で、無償で彼が返還したといういわくつきの化石です。
共同調査の結果、他国に渡って行った化石も、
売買で海外へ流れていった化石も、
今後、いろいろ見直されて、
自国に戻るような動きが少しずつでも起こるといいなぁと思います。
アメリカ、中国、モンゴル、アルゼンチンと恐竜の化石がよく出る国です。
しかし、今回のモンゴルの旅を企画するまで、
モンゴルが、恐竜の化石がこんなに豊富に出ている国だとは知りませんでした。
モンゴルでは、まだまだ、保存などの状況もよさそうでないので、
先進国でよい状態で保管され、時期が来たら、返してもらえるようになるといいなぁと。
モンゴルに行く方、
モンゴルは恐竜大国ですよ!
ぜひ、恐竜博物館や、南ゴビに恐竜の化石を見に出かけてください。
来年は、今年行く予定でいけなかった、
恐竜の足跡が出ている場所に行く予定です。
それまでに、一年かけて、恐竜のこと、もっと学んでいこうと思います。
知りたくなったその時、いまがそのチャンスです。
今回の旅のために本を色々読みました。
今後、紹介したいと思います。