ボルネオ島 フタバガキの旅で出会った哺乳類 ベンガルヤマネコ ヒガシボルネオハイイロテナガザル キエリテン

ボルネオ島でのフタバガキ(植物)の実を探しながら、

鳥も哺乳類も探していた。

明るいうちは、植物、鳥、哺乳類と見えるのでなんでもさがせる。

夕方から夜にかけて、

または、

夕食後には、

懐中電灯を使って哺乳類を探した。

具体的には、ネコ科、ジャコウネコ科、リス科のムササビのたぐいなど。

ウンピョウに出会えないかと期待していたが、

今回もそのタイミングではなかった。

残念。

でも、次くらいに出会えそうな気がしている。

いろいろ探すのは難しい

色々なもの、

哺乳類、鳥、爬虫類、植物と多種のものを探そうとすると、

集中できないから、

よく探すことはできないと一般的には言われている。

チェックする場所、

動き、

それぞれ違うから、

広範囲に見ることになる。

薄くしか見れないということになる。

鳥だけ探す、

哺乳類だけ探す、

何かだけ探す、

という方がシンプルで、楽。

でも、何かだけ探すより、すべてのものに興味を持っていた方が、

自然のなかでは楽しめると思う。

それぞれが繋がっているから。

そんなわけで、今回、薄く広く探してきて出会った哺乳類の写真一挙公開。

ベンガルヤマネコ

夕食後の夜のドライブで観察、撮影。

私のカメラでは、夜ではピントがあいませんが、

うしろ姿の写真からオスと判明。

顔の写真はぼけたもの、一枚しか撮れず。

この後、走って横切られ終わる。

比較的近かった個体。10メートルは無かった。

ヒガシボルネオハイイロテナガザル

テナガザルの英名は、ギボンGibbon。

名前にあるように、手が長い。

前あしが後あしより、およそ1.7倍長いという。

確かに長い。

近距離で、長い時間、観察できたので、本当にそう感じた。

特に手を伸ばして歩くとすごく長く感じるし、

手首から先も長い。

テナガザルは、地上に下りないサルで、

2次林には生息しないと言われている。

ボルネオ島の熱帯雨林は、

大抵は一度は切られているので、

厳密に原生林は無いと聞いたが、

すでにしっかりした森に回復している森は原生林とよばれることが多い。

テナガザルは、

群れではなく、

家族単位で生活する。

そして、移動前にほえる。

その独特の鳴き声を覚えれば、

もうすぐ動きだすという事がわかる。

朝5時すぎから、鳴いていた。

早起きのサルだ。

今回小さい赤ちゃんが、うまく森の中での移動が出来なくて、

ひとり取り残され、

親がどんなに叫んでも、次の枝にジャンプできず、立ち往生し、

結局、親が赤ちゃんのそばに戻るという事態になったので、

よく観察できた。

可愛くて、

こんなに近いなんてすごいと、

サルが動けるよう、みなで少し離れ、

私は、動きが少ない子供ばかりをねらって撮影。

それでも、動き出すとあっというまの早さで、撮影が難しい。

鳥と哺乳類の撮影の仕方は、違う。

どっちもうまくなりたい。

爪が、見えますか?
カメラ目線

足裏がカワイイ。

指が長いです。

キエリテン

ボルネオで初めて見た動物。

道路に急に出てきて、

こちらにしばらく気付かず、

気づいたら、しばらくこちらをじっと見ていた。

そして一度、道路の右側の森に入っていき、

あ~行っちゃった~、

と思っていたら、

また道路に出てきて、

今度は、左側へ走って消えていった。

慌ててたのだろう。

でも、その間、

10秒位はあったのだろうか。

思いっきりピンボケだけど、

4枚だけ撮れた証拠写真。

そのシルエットが、印象的。

細くて長い尾、

ピンと張った体。

思っていたより、

ずっと筋肉がしっかりありそうな、しなやかな体だった。

「やっぱり本物は違う。」と、

変な感想に聞こえるかもしれないが、

そう感じた。

ミケリス


あまりに遠くて、よく撮れていないがリス。

何かを食べていました。

夜にムササビも3種(オオアカムササビ、トマスクロムササビ、クロムササビ)も見ていますが、写真の撮れる距離ではなく、

証拠写真もありません。

識別は、現地ガイドがしているので、間違いはないでしょう。

オオアカムササビは、尾の先が黒いので、そこで識別。

トマスクロムササビは、黒いチップが無いからと。

クロムササビは、毛の色が黒っぽいのですが、夜だとそこはわかりません。

尾が太く、長いのが、識別ポイントだとおそわりましたが、

一度見ただけではよくわからないというのが正直なところ。

ただ、すごく長~く感じたので、

見慣れているとすぐわかるのでしょう。

地球上の飛ぶ動物の7割はボルネオ島に

熱帯雨林の森は、

樹高の高い樹の森なので、

いちいち樹を下りての移動が大変だから、

下りなくてすむよう、

飛ぶようになったというのは知っていました。

モモンガ、ムササビは他の森でも飛びますが、

ヘビ、トカゲが、この森では飛びます。

それで、

熱帯雨林の生き物なら、みんな飛ぶのかと思っていた私。

4月にパナマの熱帯雨林の森に行った際に、

「ここのトカゲは飛ぶ?」と公園関係者に質問したら、

何言ってる?のという感じの顔で、

「NO!」と言われました。

で、不思議に思っていて、今回ガイドにその話をしたら、

「こっちの森の方が古いから」とあっさり言われ、

すごく納得。

進化するのに時間が必用。

中南米のトカゲやヘビも飛ぶようになるのだろうか。

既に飛ぶものもいるのだろうか。

その後、自分で調べていないので、

そして、

パナマで一人にしか質問していないので、

不確かかもしれませんが、

アジアの森の方が、生き物は古い。

パプアニューギニアの森も最古の森と書いてあった。

熱帯雨林とひとくくりで言うけども、

地域により全然違う。

見た目や肌感で

水分量が違い、

環境が違う。

同じ国の中でも、

公園によっての違いを感じる。

熱帯雨林もいろいろだ。

雲霧林もあるし。

熱帯雨林の森の植物に、

フタバガキがきっかけになって、

がぜん興味が湧いてきた。

樹に興味が持てるのは、自分にしてはとても珍しい。

難しくてまったく手に負えない気がしていたけど、

少し親しみを覚えた今、

熱帯雨林の図鑑をガイドから教えてもらい、

手に入れて、

最初からめくっていくのが、

とても楽しみだ。

メッセージ

世界のフィールドを歩き生きてきた私は、移動して自分の知らない世界とつながり、自然や生きもののエネルギーでパワーチャージをしています。クリアな自然の中に身をおき、動植物を感じようとすることは、自分のコアな部分につながり、瞑想しているような落ち着いた時間を過ごすことができます。私とそんな時間を共有してみませんか。

この記事を書いた人

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橋場みき子

生きものと世界の大自然、旅や愛爬ヒョウモントカゲモドキ、ときどき娘のことなど書いています。動植物大好き、自然の旅案内人として、知人・友人に案内しています。2020年3月まで世界の動植物に会いに行く旅を手配・案内する生活をつづけて20年以上、1年に地球5周を移動するような生活でしたが激変。2021年9月私は生きものとのつなぎ人と自覚し復活。鎮まりながら多動し、今日も生きています。

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国内で観察撮影した写真を見ていただき、その時の様子をお伝えしています。

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