私は、かなり好みのはっきりした方だと思います。
子供を持つまでは、本当に気に入るものを探してから物は買うということをしていたので、すごく買い物に時間がかかりました。そうやって買ったものは、愛着がつよく、いつまでも使い続け、20年以上着ているトレーナー、コーデュロイパンツ、そして愛用しているマグカップなどがあります。長持ちというか、破れて?壊れて?使えなくならない限り使います。
子供が生まれ、外に買い物に行く時間が取れなくなると、ネットで物を買うようになりました。リアルで見ることができないので、選択にそれなりに悩みますが、それはサイズ感を悩むことが多く、嫌いなものは選びませんが、かなり直感で物を選ぶようになりました。そして、もともと買い物は好きでなかったので、仕事で必要なモノ、ウエア以外は、買わなくなりました。
それでも、適当に間に合わせて買ったものより、いいなぁと思って買ったものはやはり長持ちしています。急いで買い、使い勝手が悪いと、一緒にはいられないのです。
結婚して、夫に「プレゼントはいらないからね、好みに合わないものは、欲しくないから。」というようなことを早々に伝えました。夫の選んでくるものが不安というのもあったのですが、もらって困るのは嫌だったのです。それだけです。
今回、マグカップをお二人から贈っていただきました。
そのマグカップが、どちらも私の好みぴったりだったので、驚きました。どうして、これを選んでくれたのだろう? 選べたのだろうか?
どちらのカップも、親しい方にいただきましたが、長い時間を共に過ごすというよりは、ある時間、短期間を、キュッと凝縮した感じで一緒に過ごした方です。その間に自分のことを見て、感じた雰囲気から選んだのかしら?
自分はツアー中、参加者の方が、ご飯は召し上がれているか? 元気か? 困ってはいないか?ということの確認を、息を吸って吐くようにスムーズにここ数年してきたつもりでした。さりげなく観察して、ちょっと気になったら、声をこちらからかけて話をするなど。それが、結構うまくいっていました。なので、そういう風に人をみることについては、それなりに自信があるのですが、好みまでは全然わかってないなぁと気づき、それがわかるってすごいなぁと感じたのです。
まだまだ修行しようと思いました。
気に入ったマグカップを贈られうれしく感じ、そして気づいたことでした。