噛まれると痛い
ヒョウモントカゲモドキに、
噛まれると、
思いのほか、しっかり痛い
と聞いてはいたけど、
娘が噛まれて、
血が出て、かなり痛そうなのを実際に見た。
歯がある
わかりにくいけど、
歯がある。
上にも、下にも。
ギザギザに並んだ小さい歯がある。
教室で飼われていたチロル
ヒョウモントカゲモドキを飼ったのは、
私は初めてだけど、
娘は学校の教室で飼っていた経験がある。
チロルという名のメスで、
掃除中に放し飼いにされ、
クラスメイトに可愛がられ、
多くの人にハンドリング(手に持ったり、触ること)されていた。
基本、爬虫類はハンドリングされるのはストレス。
驚いて、
捕食者から逃げるためではなくても、
自切(じせつ)といって、
尾を切ってしまう子もいる。
持っただけではならないと思ってはいるけど、
どのくらい嫌か、驚いたかは、
本人しかわからないから、
自切されることのないようには気をつけている。
私も三者面談の訪問の際にハンドリングさせてもらったくらいだから、
チロルはかなりいろんな人に触られている。
嫌なこともたくさんあっただろうに、
噛んだことはなかった。
なのに、レンが
突然、噛んだ。
特にいつもと変わらない感じでつかんだけど、
その直後に
娘を噛んだ。
悪口を言った直後だった
噛む直前に、
「レンはちょっとお馬鹿さんですよね〜」
「落ちたりするからね〜」と、
娘は声をかけていた。
教室にいた子、
チロルは、
放し飼いにした際にも、
高いところから落ちたり、
自分で登ったところから、
ズルズルとすべり落ちることはなかったそうで、
レンがよく、そういうことしているのが、
彼女にとっては不思議だと、
それを初めて、
レンに口に出して声をかけた後だった。
私も、何でそんなこと言ってるの?
と思ったくらいで、
「チロルはメスで、レンはオスだから、性質が違うんじゃない?」
と真面目にどうしてかなぁと、
考えつつ話しているその最中に
レンが噛んだ。
「イタ〜!」
と娘は声を上げた。
噛まれた跡
小さい穴が二つあき、
少し血が出ているのが、きれいに見えた。
思いのほか鋭い歯だとわかる。
たまたまかもしれないけど
そんなことはない!
と言われたらそれまでですが、
動物はヒトの言ってること、
全部でなくとも理解していると私は思うので、
今回のは、娘の悪口を聞いて噛んだ気がしました。
噛んだのは夜で、
その日の午後に、
レンは雄叫びの様な鳴き声、
また初めて聞く新しい声を出していたから、
普段と何か違ってたのかもしれないけど。
すべて推測の域を出ませんが、
やっぱりわかってるんだねと、
私は考えてしまう出来事でした。
爬虫類ミニ知識 指下板
指下板、
しかばんと読みますが、
ヤモリの手足の裏にある幅広いウロコのことで、
細かなカギ状の毛が生えていて、
この毛をガラスや壁にひっかけて登ることができる。
ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間だけど、
指下板が無い。
だから、
垂直方向には登れないし、
指先の小さな爪が引っかかる様な素材の上でないと
うまく上がれない。
きっと個体差があって、
チロルみたいに
比較的うまくできるのもいるんだろうけど、
レンはややどんくさいのかも。
でも、そこがまた可愛い。