都市公園とアオバズク 人と生きものとの距離感 2021年8月

アオバズクのヒナ

今年3か所目のアオバズクとの出会い

8月18日に自宅からほど近い公園にアオバズクが繁殖しているのを知って、

朝早く行ってみたが、公園が広すぎて、鳥をみている人を見つけられず、

公園を一周して1時間は過ぎた頃、それでも見つけられず、人に教わってやっと場所がわかる。

それでもまだ朝の早い時間で、羽繕いして元気に動いているヒナを間近に見た。

かわいかった。

ヒナ2羽と親のオスとメスの4羽が、

3メートルもない横枝にとまっていた。

今年3か所目のアオバズクの観察だが、

前2回とはまったく違い、信じられないくらい近くて正直驚いた。

こんなに人の近くにいるんだ、しかも東京都、すごいなこの公園!

すごいなこのアオバズクたち!

そして、頭をくりくりと動かしたり、

ヒナは、いかにも子供らしい動きがとてもとても愛おしく、目が釘付けになった。

アオバズクの観察

その後、9月1日までの15日間に13回、公園に通った。

早朝6回、午前3回、午後2回、夜2回。

まったく出会えなかったのは5回、

途中、公園内でアオバズクが移動し、

捜索願が出されたかのように、

上を見上げて園内で探している人がたくさんいた日が3回。

最後の9月1日は、

もう南に移動したのかも、

完全にもういないのかを自分で確認したいと考え、

まだ暗い超早朝に、動きか鳴き声がキャッチできればと思って行ってみたけど、

静かだった。

カルガモの鳴く声だけが時おりするだけで、

5時前なのに、すでに走る人もいたけど、

他にも同じようなことをしている人、自転車に乗りながら、上を見上げて探している人、

シルエットから、以前、話したことある人だなぁと、

同じこと考えてる人もいるなぁと思いつつ、

アオバズク、元気でね〜!! また来年よかったら来てね〜!

と思った次第です。

人と鳥の距離

都市公園で、通って、真面目に探鳥したのは、初めてでした。

今まで、もっと大きな自然の中でしか、鳥を見てこなかったので、

鳥と人との距離がとても近いこと、

最初の場所は3メートルもない、近距離の距離感が、とても気になりました。

アオバズクのいた場所では、およそ静かにみんな観察・撮影していました。

時々やってくる、

鳥を撮りたい人や見たい人ではない、近所の人が、騒ぐと言うか、

気遣いなく、大声でと言うか普通の声のサイズで、

「どこにいるの?」や感想を実況中継で述べている人もいましたが、

ちょっと見たらすぐに立ち去るので、いっとき騒がしいけどそれほどでもなく、

鳥を撮りたい人や、見てる人の方が、長時間べったりだと、影響あるだろうなぁとは感じました。

撮影してる方は、年齢の高い方が多く、

そうすると耳が遠いせいか、声が基本、大きいのですよね。

雑談が長くなると、ちょっと、離れてしてくれればいいのにと思ったり、

そこは気になったことはあり、一回声かけてしまいましたが、

おおむね静かでした。

でも、こういう人の多い、都市公園を選んで繁殖しているのは、

このアオバズクだしなぁとも。

ただ、繁殖に適切な木がないから、

仕方なくここにいるのかもしれないけど、

本当にどうしても嫌ならば、動くよなぁと思ったり、

それにしても、こんな近さで、このかわいい子と出会えるのなら、

見たいと心から思う人には見て欲しいなぁと思ったり、

まぁ、いろいろ感じました。

枝切り&ヒナ誘拐事件

ある日、いつもいた場所から行方不明に。

枝を切ったからという話や、いやそれは事実じゃないとか、

広い公園内に、アオバズク捜索隊がたくさん出て、

時々、そこここで情報交換が自然発生的にされているので、

自分の知ってることや、聞いたことを伝えたら、新情報がえられたり、

夜に探しに行ったら、20年以上この公園でアオバズクを見ているという方とお会いでき、いろいろ教えていただく機会を得たりで、

いろんなことが見えてきました。

3羽目のヒナは、目が悪くて保護されたことは耳にしていました。

順調に元気になってるという話を別で聞き、よかったなぁと思ってたのですが、

「保護じゃなくてあれは誘拐だよ」という新しい事実を後から知りました。

「公園にも(保護することを)届けたし、環境庁にも連絡したと言っていただが、実際には何もしてない。目が悪くても過去に巣立てたこともあったのに、このタイミングで親から離したら、餌とりができないから、もう(自然には)戻れないのに。」と。

「そもそも、保護した方、いつも公園に来てる人でないし、、。」とも聞き、

その夜以降、私の観察へのやる気スイッチがハイモードに、

5月のモリアオガエルの時のように、

アオバズクそのものについて、都市公園と鳥、人との関係性について等、いろいろ考えはじめ、

時間をかえて観察に行ったり、図鑑を読んだり、ネットで文献や一般的なニュースなども検索して読んでいました。

ある神社で飛べなくて保護していたアオバズクをカゴごと盗まれた事件があったことを知り、

あぁ、フクロウはペット業界で人気だしなぁと、嫌なことにも気づく。

最近、爬虫類両生類の世界に入り、

レプタイルショーに一度行き、フクロウ類や小型の哺乳類までそこで多数売られているということを知り、

かなりそういうものが既に流通しているというペット業界の闇もリアルに見てしまった。

野生動物の売買なんてされないのが一番だけど、

もう自然の中で生きてはいけない、生きものであれば、

いい飼い主さんに当たり、少しでもいい環境で健やかに生きられるのなら、それもありなのかもと自分は思う。

生きものには適切な距離感が必須

アオバズクが、枝を2回切られた直後に、

いっとき居場所を変え、10メートル以上も高い場所に移動したことを人に話したら、

「距離感大事ですよね、人も一緒、これ真理ですよねと。」

と、さらっと言われ、本当にそうだなぁと。

枝が一本あって、ちょっと体が隠れたから、居心地良かったかもしれないその場所が、

丸見えになったらどう考えたって嫌だろうし、

私たち人も物理的に近寄られすぎると、満員電車のように不快だったり、

状況によっては、気持ち悪かったり、怖いと感じることもあるように、

生きものにも、適切な距離感はあるだろう。

アオバズクは、その後、数日して、また元の場所に戻った。

元の場所が、居心地よくお気に入りだったのか、

しばらく離れて危険はないと落ち着いたから戻ったのか、

そもそも気にしておらず移動はたまたまだったのか、

真相はわからないけど、

元の場所に戻ってきた、普通の生活に戻ったようなアオバズク一家を見上げて、ちょっと安心した。

観察していたアオバズク

以下は、聞いた話だが、面白かったので、書き残す。

公園内の大きな木を切っていたせいで、

繁殖が1ヶ月遅れたというアオバズクたち。

遅れたせいで、餌となる昆虫の多い時期とずれて、

孵化してから餌不足で、育ちが悪いと教わった。

セミはあまり栄養がないそうで、甲虫や蛾がいいらしい。

オオミズアオ(羽が微妙な白みがかったグリーンで美しい蛾)は好物と図鑑にあったが、

食べ残した羽を見て私はテンション上がりました。

夜は、日が暮れる前から、動き出し、餌を採りに飛び始める。

時おり、ホーホー、ホーホーと鳴く。

鳴くとどの辺にいるかがわかり、耳で探せるので、昼間と違って、夜は手がかりのある中でアオバズクを探すことができる。

昼間、いつものところにいなくなった時は、夜に見にいき、新しい場所の検討をつけるといいと教わる。

ヒナ2羽が、もうスムースに飛んで、じゃれて遊んでいるような様子もみた。

親は、餌をいっとき探した後、これから休憩に入るタイミングで子に知らせるために鳴くそうで、

アオバズクは、声も楽しむ鳥だそうだ。教えてくださった方は、アオバズク語を理解されていた。

最近、鳥の言語が流行っているが、既にわかっている人もいるのねとびっくり。

夜は暗くて、よく見えず、アオバズクはシルエットでしか見えないが、

昼間とは別の生きもののように、すばやく飛んでいく姿は、カッコよく、夜にも観察したのはよかった。

が、夜間観察は、1人で行くと都市公園内でも、見える景色が違って、ちょっと怖いとも知る。

渡り鳥のアオバズク

青葉がしげる頃、5月ぐらいに日本にやってきて、

秋には、南の国にかえっていくアオバズク。

アオバズクは、ツバメみたいな渡り鳥。

一年中、同じ場所にいない。

「あまり成長のいい子でないから、そんなに遠くに飛んでいかず、無理しなければいいの。」にという声も聞いた。

渡りが、自分ごとのようにリアルに感じたのは初めてだ。

アオバズクが「渡る」ことを話すと、ほぼ皆さんに驚かれたが、

私もアオバズクの渡りのこと、詳しいことは何も知らない。

東南アジアくらいまでは飛んでいるだろうなぁとは思ったけど、

eBirdという海外のサイトで、

どの辺まで分布域なのかをみたら、

マレーシア、インドネシア、

遠くはオーストラリアの上に位置するような島まで分布しているので、

かなり遠くまで移動しているのもいるらしい。

「1日に何キロ飛ぶの?」と質問されたが、まったく答えられない。

本を読んだりしてみようと思う。

適切な渡りの本、どなたか知っていたら、ご教示して欲しい。

それから、アフリカ大陸内での渡りについては、アフリカの鳥を見る機会がよくあったので、

元よりすごく興味があり、もしそちらも情報をお持ちの方がいたら、教えていただきたいし、

アフリカの鳥の話しをよく知っている人といろいろ話をしてみたい。

ぜひ、どなたかご連絡お待ちしています。

公園のご案内

ブログに書くか悩んだが、書くことにした。

今回、6人の方に、アオバズクのいる公園を有料でご案内した。

Facebookで事前にかなり説明をし、

理解、納得のできる方でと募集した。

ざっくり何を書いたかというと、

アオバズクがどんな鳥か、

観察できないかもしれないこと、

よく見える双眼鏡はお貸しし、適切な観察方法、場所での振る舞い方、

悪意ある人への情報流失を防ぎたかったので、観察地を人には伝えないで欲しいことを事前にお願いした。

もちろん、SNSでの観察地名の投稿も無しでお願いをした。

現地では、アオバズクがいる場合でも、その場所で1回10分程度の滞在で、

あとは、公園を歩きながら、いろいろ話しをした。

このブログに書いたことや、

現場で見て聞いて知ったことなど。

そして、都市公園で鳥が繁殖することについての自分の考えなど。

マンツーマンでの、早朝の約1時間のお散歩でした。

コロナで、ラッシュに乗りたくないというご希望より、

始発対応の時もありましたし、

ゆっくりお昼前対応の日もありました。

そして、マンツーマンなので、話すことすべてが、

その人に全面的に合わせられるのがとてもいい!

1対1は全然違うと気づきました。

今までも少人数の旅ばかりでしたが、

自然観察は、どうしても人によって興味の差や、知識や技術というよりや経験の差で、

理解できることにばらつきが出るので、

そして、5、6人一緒だと、日本人にありがちですが、

わからないことをわからないと言えず、段々と楽しめなくなり、イライラするということも基本ないし、

マンツーマンだと、お互いとてもハッピーだと気づきました。

今回は、急に思いついてご案内するに至ったのですが、

皆さんご理解のある方で、

私が心配していたトラブルは何も起こりませんでした、むしろ私がいろいろ勉強させていただきました。

昆虫に詳しい方に、イボタロウムシを教わりつつ、とても喜んでいただいたり、

普段、自然観察をしていない方が、どんな感想をもつのかもリアルに伺えて感謝でした。

というわけで、身近なところで、

「マンツーマン、または友人同士での自然観察散歩」

を開催したいなぁと、思うに至っています。

でも、それほどたくさんはご案内できないのと、

自然や生きものを大切に思えない人にはご案内できないので、

しばらくは、実際にお会いしたことある人限定で、

そのうちに現在お休みしているzoomイベントも復活できたら、

そこでお会いした人までに広げられればと考えています。

気になる方は、お問い合わせから直接メールでご連絡いただくか、

メルマガにご登録いただければと思いますので、

ご興味ありましたら、どうぞ。

アオバズク写真

アオバズクの写真、今年三カ所で、たくさん撮ったので、

ブログ内に写真をアップしようと思っていますが、

Instagramでは、少しすでに出していますので、

よかったらそちらを見てくださいね。

やっぱり可愛いいって最強で、2021年夏の思い出になりました。

またいろいろ調べて、来年会えることを楽しみにします。

この記事を書いた人

橋場みき子

ワイルドライフの動植物を世界に見にいく旅を作り、一緒に楽しむことをしてもうすぐ25年。1年に地球5周を移動する生活を2020年3月まで約10年続ける。
2020年世界は変わりましたが、2021年9月私は【生きものと人、自然と人のつなぎ人】として活動を継続することを決意。
娘と夫、ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)雄1匹と暮らしています。

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