南アフリカの中に、レソトという天空の国があります。標高の高い険しい山の上にある国なので、天空の国と表現。でも、レソトの話は長くなるので別の機会に。
そこを訪れた時に見た、光沢色のグリーンが美しいミドリオナガタイヨウチョウの雄です。みつからない方は、一番背の高い真ん中の花を見てください。その下についています。
この鳥もハチドリなどと同じ光沢色の羽をもち、光の当たり具合で色を変える、美しいグリーンが印象的な尾の長い美形の鳥です。実際に見ると緑の鮮やかさが素晴らしく、ハットします。
このタイヨウチョウは、英語で、サンバード Sunbirds。そのまま和訳されて、タイヨウ チョウになったのでしょう。
アフリカに初めて行くと、日本にいない鳥の仲間がごそっといて、それでまず皆さん混乱されます。
タイヨウチョウはその代表的な種類のひとつと言えるでしょう。
ハチドリと似てる感じがするかもしれませんが、花の蜜を吸う鳥なので、あながち見当はずれではないのですが、違う鳥の仲間です。
北米・中南米だとハチドリ、アフリカだとタイヨウチョウが、蜜を吸う鳥の位置を占めていると考えてもらうといいかもしれません。(かなりざっくり言ってますが。タイヨウチョウはアジアにもいるのですが、そこはおいておきます。)
外見的には、ハチドリは小さく、線が細く華奢な感じ、タイヨウチョウはそれに比べ、もうすこししっかりした体と足をもつ感じでしょうか。
ハチドリが有名なので、「ハチドリの仲間ですよね?」とタイヨウチョウのことを聞かれることがあります。
蜜を吸うという点から、どちらも蜜を吸いやすい細長い嘴(くちばし)を持つようになる等、進化の過程が似て、全く別々の地でそれぞれ進化していったのにも関わらず、最終形態が似てくるのを収斂(しゅうれん)進化といいますが、ハチドリとタイヨウチョウもその関係です。
ハチドリに続き、タイヨウチョウの紹介をしようと思ったら長くなりました。