こちらは英語の本ですが、アフリカの鳥の話が延々と書いてあります。
鳥の図鑑では網羅できないような、細かい話が多数掲載されています。写真が多用されていて、写真だけ見ていても、楽しいです。
会社に入りたての頃、鳥の図鑑の英語がとても難しくて手に負えませんでした。なぜなら、調べても載っていなくて、わからなかったからです。
まだ紙の辞書しかない時代で、調べてもわからないから、結局わからない、、、どうしたらいいのかわからない、という状況になって放置しました。上司に相談しましたが、そのうちわかるよ的な感じでこちらも放置されました。
この本では、鳥の基本的な英単語が、写真と共にわかるように説明してあって、鳥の初心者に向けても優しく書かれていることが感じられます。こういう本が20年前に欲しかった。そしたら、もっと早く、世界の鳥に近づけただろうにと思います。
基本的な鳥の図鑑では、絵または写真が1点、もしくは雄と雌と幼鳥の3点と、追加で飛翔時の4点が載っているのが最大数ということが多いですが、この図鑑では、水のみのシーン、巣作りシーン、営巣中、飛翔中、などさまざまな写真が載っているのがいいところです。
鳥の生態など一歩突っ込んで知りたい方なら、とてもおもしろい本です。また、鳥好きだったら、楽しく英語学習しながら、学べる良い本だと思います。オタクな本だとは思いますが、700ページ以上あるので、自分の好きなタイトルや写真を見つけてそこから読んでいくだけで十分楽しいです。
私は、アフリカから帰国してすぐは、アフリカの鳥への情熱が最高潮なので、夜な夜な辞書とと共に読んでいました。タンザニア人のガイドもおすすめでした。ただし、この本の難点は厚くて重すぎて、寝ながらは読めないこと。残念ながらkindleはまだありません。
南アフリカの自然関係の図鑑、書籍の豊富さ、内容の良さはピカイチです。空港でも手に入るくらい一般的で、しかも安価で、そういう点は日本のが遅れています。南アフリカの出版社は、自然を大事にしています。需要もあり、経済的なものも大きいのかもしれませんが、
海外探鳥をしようとして、一番困るのは、ちゃんとした鳥の図鑑がないことです。教科書がないというのは、結構辛いことで、全く頭に想像すらできていないもの、鳥を探すという行為は、図鑑で見たことがあるよりも、各段に見つけるのが難しくなります。
これは脳科学的にそうなるのだそうです。図鑑で一度さへ見ていると、現地で見つけやすいのは、イメージが頭の中にあるからだそうで、そのイメージすらないものを探すというのは、何を探していいかわからないまま探している事になり、より難易度が上がるという事でした。
確かにそうです。一度でも見たことがあるものの方が、探しやすいです。
鳥の場合、全長サイズが記載されていることも多いですが、そのサイズまで覚えていないので、色やパタンは覚えていても、実際に現地で見た時に、「え、こんなに大きかったの?小さかったの?」ということになりがちです。
この著者さん、哺乳類も好きなようです。前回案内した、哺乳類の英語の本もこの方の著者です。
これって、実は大変珍しいことなんです。鳥好きというか、鳥の研究者または、近くにいた鳥な人たちは、鳥のことしか興味がない人ばかりでした。
そういう人にとっては、鳥しか見ないのが、普通なのですが、私は自然全体、鳥も哺乳類も花も樹もなんでも環境全体が面白いと思います。アフリカに行って、鳥だけ見るより、なんでも見る方が自然だと思っています。
それで鳥も哺乳類も、爬虫類も植物も、昆虫も植生も見るネイチャーツアーを作っていました。
何かに没頭して、つきつめて見ると見えてくるものがあるというのは事実で、知ってもいますが、全体を見ること、全体を知ることで得ることもたくさんあります。まぁ、どちらがいい悪いのことではなく、趣味の問題ですね。
ひたすら鳥を見る、ひたすら花を探すというのも楽しいことはよく知っています。
この本の大きさは、A4の半分のサイズよりやや大きいサイズで、厚さ4㎝のしっかりとした重量の本です。
ご興味あったら是非手に取ってみてください!