白いライチョウの姿が見たくて、同じく見たいと思っていたけど一人で行くのに二の足を踏んでいたEさんと立山の室堂にライチョウに出会いに行ってきました。
ライチョウは3回換羽する鳥。そして雷の鳥と名が表すように、悪天候の方が動くので出会いやすいという鳥。
交通機関の開通で、4月15日から室堂へは行けるようにはなったけど、標高2,400mほどある山の上は、下界とは全く違う世界が広がり、もちろんまだ銀世界で雪山が美しかった。
2月、3月と雪山に登ってきたけど、標高は今回が一番高く、天候も悪かったのもあって初日に宿に行く道の道中は雪が降ってるし、視界は悪く宿の建物も見えないし、積もる雪で歩きにくいし、そんな中のアップダウンのある道を歩くのは気持ち的にハードだった。
4月だから大丈夫だろうと、正直にいうとなめていました。もっと楽に宿までアプローチできるつもりで行ってしまいました。やっぱり雪山に行くのだから、最悪の状況を想像して準備を万端にしてくればよかったと、歩きながら考えていました。
風が強く吹くと、雪が顔に当たって痛いし、ゴーグルが必要だよなぁと。雹が降った時もあったのですが、石のように下から舞い上がって顔に当たると本当に痛いし、完全にでは無いですが、ホワイトアウトにも。長い時間でないから助かりましたが、風が強いから恐怖感が高まり、早く建物に入りたい気持ちになりました。
そんな怖い思いもしましたが、室堂、みくりが池温泉に2泊3日の滞在で13羽のライチョウに出会えました。
繁殖期で、みくりが池の周辺でグエーグエーとオスがたくさん鳴いているのを期待していきましたが、鳴き声は聴けたものの、滞在中は激しく鳴く日はなく、お腹いっぱい聴きたかったなぁと。前日はかなり鳴いて、オス6羽で縄張り争いをしたのを見たとライチョウTシャツを買っていた人から聞いたので、お天気が関係するのかもしれません。
オスが先に山の上に上がってくるので、観察していた個体もずっとオスばかりでしたが、帰る日の早朝についにメスにも出会えました。
メスは1羽しか観察していないので、あくまで主観ですが、オスと違った雰囲気で、てっぷりして大きな大福のような体型が愛らしく、シマエナガ人気に通じるものがあるのでは? と感じました。ほぼほぼ真っ白な個体でした。
もうメスもあがって来ていて、いよいよ本格的に繁殖期がスタート。今年の繁殖がうまくいくことを心から願っていますが、ゴールデンウィークで人が多くなると、鳥を追い詰めるようなマナーのわからない人もいそうで心配です。
多数見たオスの個体も、羽の色の変わり具合は個体差が激しく、だいぶ黒くなっている子もいましたし、かなり白っぽい個体もいました。足輪のついた個体もいました。
立山・室堂へは、標高3,000m級の山々が連なる北アルプスを貫く「立山黒部アルペンルート」という、富山と長野を結ぶ山岳観光ルートを通って行きます。
今回、私たちは富山側から入りました。アルペンルートを進むには、ケーブルカーやバスの乗り換えがたくさんあって面倒そうと思ったのですが、実際に行ってみたら、WEBサイトで見ているよりはずっと楽でした。
まず1時間くらい電車に乗って、乗り換えて、7分ケーブルカーに乗って、さらに乗り換え、50分バスに乗れば室堂に到着します。
ただ、事前にチケットをWebで購入できず(数量限定でオーバーだった)、チケットを買うために朝の6時過ぎから7時半まで並んで待ち、買った後も、改札を通るためにまた並ぶとか、システムが旧態依然で色々思うことはありました。日本の観光地に行くとはこういうものなの? と滅多に行かない観光地の大混雑ぶりとおかしな状況をたっぷり味わいました。
この立山黒部アルペンルートでは、アジア系の外国人が本当に多くて、ざっくり8割以上くらい⁈、欧米人は数%くらいで、残りが日本人でしょうか。
私が日本人だとわかると知っているだろうと思うのか、日本語と英語のミックスで質問されたり、助けを求められたり、今回はよく話しかけられ、なかなかない体験でした。もちろん、海外でたくさん助けてもらったことがあるので、できる限りのことはしましたよ。
とり急ぎ、第一報を投稿します。